2015年10月20日(火) 
 
子供の頃、町内会などに行くとヨックモックの空き箱をペンケースや小物入れにしているおばさんがいたものだ。
 
いまではもうああいう再利用をするお母さんっていないのだろうなあ、それにしてもヨックモックだったよなあ、と思っていたら。先日とあるお宅で、iPadの空き箱を物入れにしている光景を目にした。

現代のヨックモックはAppleだったのだ!

言われてみれば「マックブック」って「ヨックモック」にちょっと似てるし。
 
(総裁談)
 
 

2015年10月19日(月) 
 
「テープ起こし」という言葉がある。インタビュー時に録音しておいた音声を書き起こす行為を指す。録音といえばICレコーダーになったが、あいかわらずこの言い方が使われてる。

似たような例に「巻き戻し」があるが、これは「早戻し」の呼び名に変わって久しい。はじめは違和感があったが、いまや思うのはむしろそもそもなぜ最初から「早戻し」じゃなかったのだろう、といことだ。
 
だって「早送り」に対応するのは素直に考えて「早戻し」だ。きっと "rewind" の和訳だったんだろうと思うんだけど、英語担当者はなんで "wind" を使ったのか。そりゃ確かに巻いてるけど、テープの挙動はユーザーには関係なくないか。再生だって早送りだって巻いてるし。
 
さて、「テープ起こし」に変わる、というかもともともうひとつ言い方があって、それが「文字起こし」だ。なるほどこれならメディアがテープだろうがシリコンだろうが関係なくてよい、と思ったが、別の疑問が頭をよぎる。

「テープ起こし」と「文字起こし」が意味同じっておかしくないか。だってテープは起こされるもので、文字は起こされたものだ。「テープ(から)起こし」と「文字(に)起こし」なわけで、テープと文字はいわば出発点とゴールみたいなものだ。なのに同じ「○○起こし」なのはへんだ。

てなぐあいに、おこしおこし、と唱えていたら当然のことながら「雷おこし」を連想して、そういえばあれはなんでおこしなんだろう、と思って語源を調べたら
 
「家を起こす」「名を起こす」をかけた縁起物として、および「雷よけのおまじない」などの謳い文句で売られた

とあった。

いやいや、(家を)「起こす」と(雷を)「避ける」は意味的には反対っぽいよ? さらっと以上説明終わりみたいな顔してるんじゃないわよ。

すべてはよく分からないままだが、ひとつだけ分かったのは「起こし」は何かと大胆に矛盾しがちだ、ってことだ。「ぞっとする」と「ぞっとしない」が同じ意味なのに似てる。あれもへんだよねえ。
 
(総裁談)
 
 

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