2007年08月22日(水)
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デイリーポータルZのライターのひとりである工藤さんが良いこと言ってた。「踏まれても枯れない雑草のようにというけれど、踏まれて枯れても気づかれないのが雑草だと思う」と。
「踏まれても枯れない雑草のように」っていうとまるで雑草は踏まれても枯れないもののように思うけど、多くの雑草が踏まれて枯れる中、たまたま枯れないで残った特殊例が目立っただけかもしれない。だって、他のは枯れちゃってるから、気がつかないわけだし。雑草だし。
このように、印象的なレアケースは記憶に残りやすいのであたかもそれが再現性のある性質かと思ってしまう、というよくある過ちから疑ってみると格言などの多くが骨抜きになるかもしれない。
『「案ずるより生むが易し」っていうけど、たまたまそうだったケースが印象に残ってるだけだよね』 『「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」っていうけど、統計とったら結局ずっと恥のケースの方が多いんじゃない?』
とか。
ことわざとか格言って、なんだかポジティブなものが多いのでひねくれたくなる。昔からあるからみんなありがたがってるけど、もしかしたら江戸時代の相田みつを的な人がいってたのかもよ。
(総裁談) | | |