2014年10月10日(金)
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あちこちで指摘されているが、台風勢力の描写がエキサイトしている。曰く「10年に1度の大雨」「過去に類を見ない」などなど。
これ、何かに似てるとおもったら、あれだ。ボジョレーヌーボーだ。
実際調べてみたら、1998年の「10年に1度の当たり年」や、2002年の「過去10年で最高と言われた01年を上回る出来栄え」って、もうほとんど最近の台風修飾にしか見えない。
これらボジョレー語に習って台風もそのうち
「香りが強く中々の暴風雨」 「柔らかく果実味が豊かで上質な雨」 「豊かな果実味と程よい酸味が調和した風」 「出来が良く、豊満で絹のように滑らかな味わい」
などと言い出すのではないだろうか。味わいってなんだ。
さらにウイスキーのレビューになると
グラスを傾け鼻を近づければ、濃くて華やかな香り。万年筆のインク。焚き火。 口に含めば、紙と銅とインク。どこまでも華やかさを漂わせる。 スウィートさの奥にしっかりとした深い、銅のような味わいを残す。
といったようなさらに上の表現が見られる。来年あたりはこの域までたどりついているのではないか、台風。「気品漂うアールデコの手すりとレンガと蔦。赤とピンクのバラが咲いている。暴風雨。」とか。
(総裁談) | | |