2015年04月10日(金) 
 
承認欲求を満たしてくれる最高のソリューションはインタビューだ。しかしあなたの話を聞かせて、と請われ、そしてその内容を人々が喜んで読むというのはいわゆる有名人にだけ許された特権だろうと思う。

特に有名人でもない我々はどうするのかというと擬似的にインタビューをされて楽しむというわけだ。「あなたの話を聞かせて」と言われ「しょうがないなぁ〜」って答える快感を与えるサービスはネットで時代時代に手を変え品を変え登場してきた。

個人サイト時代は「100の質問」というやつがあった。mixiの時は「バトン」、twitterでは「診断メーカー」、最近facebookでは「あなたは何者ですか?」というのが流行ってるっぽい(*1)

これら疑似インタビューサービスに嬉々として答えるのが関の山の我々。一方せっかくの有名人なのに、インタビューを装って実はすべてホストがしゃべっちゃう「徹子の部屋」。あれすごいと思う(*2)


*1 このサイト、あきらかに機械翻訳で日本語にしてて不穏。

*2 「なんでも、あーたそのとき具合悪かったんですってねえ」っていう具合に、ぜんぶ言われちゃう。もう「はい」「いいえ」しか答えようがない。yes/no チャートか。


 
(総裁談)
 
 

2015年04月08日(水) 
 
「専修大学生涯メールアドレスサービス」が終了したそうだ。同大学の卒業生向けに提供されていた「生涯使える」サービスだったそうだ。確かに学校卒業するとき「chiba-u.ac.jp」からの移行をお知らせするのがめんどくさかったことを思い出すといいサービスだと思う。残念。というか専修大には縁もゆかりもないのであれですけど。

「生涯」と謳っておきながらあっけなく終了、で思い出すのはメール界に歴史に燦然とその名を残した「au one メール」だ。なにが燦然かというと、これ「一生つきあえる100年メール」と銘打っていた (*) のだ。

ネットサービスの世界に永遠などない、とか、どうして「一生」とか言うんだよ、と鼻で笑う諸氏も多かろうが、これは男女関係だと思えばいい。「きみを一生愛し続けるよ」とささやいた翌月には破局、などという話はもはやざらではないか。知らんけど。

キリスト教的な結婚式では「死が二人を分かつまで」がコンセプトらしいが、そうでないケースがたくさんあるだろうことは容易に想像がつく。

もはや恋愛において発せられる「生涯愛するサービス」や「一生つきあえる100年愛情」を誰も信じちゃいないのに、ネットサービスとなると「どういうことだ!」と息巻くのはどういうことか。

あと、この手のサービスが「他サービスへの移行をお勧めします」とか言うのも恋愛に置き換えると味わい深い。

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*サービスが終わっても、こうして一生って言っちゃった、ってことは記録に残っているというのも恋愛に置き換えると味わい深い。
 

(総裁談)
 
 

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