2006年03月31日(金) 
 
先日小学生の算数問題を見る機会があった。

その存在を忘れていたのが「文章問題」というものだ。そうだ、いたねえ、きみ。出題が文章で出されるもの。たとえば「えん筆が何本かあります。これを何人かで分けるのに、1人に10本ずつ分けると30本余り、12本ずつ分けると18本不足します。 えん筆は全部で何本ありますか」などというものだ。

さらに思い出したのがこの「文章問題」が苦手だ、という友人がいたこと。彼は普通の計算問題は苦もなく解けるのに、問題が文章になるととたんにダメなのだ。

当時はなんとも思わなかったが、いま思うとあれは算数じゃなくて国語の問題だ。

国語には「算数問題」ってないよなあ、と思ったが、もしかして「『言』『甘』『木』『女』『大』『里』を組み合わせて漢字を作りなさい」とかはさしずめそれにあたるかもしれない。

(総裁談)

2006年03月29日(水) 
 
落語家はいつまで扇子でソバ食うつもりなんだろう。

「現代の世相をテーマに活かした新作落語」とか聞くが、それより別の食べ真似を開発した方がよいのではないだろうか。だいたい、あれ、そんなにすごい芸か?

「モスのライスバーガーを上手に食べようとするがやっぱりバラバラになってしまう真似」ぐらい挑戦して欲しい。

(総裁談)

2006年03月25日(土) 
 
3月も終わりに近づき会社では各種請求処理が行われている。かつてこの時期にクライアントに請求金額を確かめたら「今期支払えるのは、まあ5本ってとこだね」って言われ、それが50万なのか500万なのか見当がつかなかったことがある。

ところで今日久しぶりに年齢を聞かれて「ウサギ年よ」と答えている人を見た。

年齢を聞かれてるのに干支で答える。子どもの頃から不思議だったがこれが大人の作法というものなんだろう。年齢を知られることをいやがっているのはあきらかだが、そもそもどうして何歳か知られることが嫌なのか、という根本的な疑問がある。しかしこれは特に女性に特有の問題だったりして、これについて素朴に疑問をぶつけていくと話はフェミニズムとかややこしくなりそうなのでやめておく。

問題は、干支で答えるという方法は知られたくない割にはちょっと考えると簡単に年齢がわかるはぐらかし方である、という点だと思う。仮に干支が4年周期で一周するものだったら、この手法はなかなかよいはぐらかし方だと思うが、実際には12年だ。上記の方の今年の年齢は可能性として7歳か19歳か31歳か43歳か55歳か67歳か79歳か91歳か103歳のいずれかだ。104歳以上は常識的にちょっと考えにくい。というか104歳以上で年齢をはぐらかす意味が分からない。

選択肢がこれだけになると、今日その人を見た感じから43歳なんだなと推測するのは容易だ。きっとそうだろう。12年周期なばっかりに見た目で判断しやすいぐらい。はぐらかしになっていない。

よく「某巨大掲示板」とか「某ライブドア」とかぜんぜん「某」を付ける意味がないぼかし方をする人がいるが、あれも同じだと思う。

つまり「はぐらかしたい」という意図自体を伝えたいのであり本気ではぐらかすつもりはないのだろう。大人だ。大人だが、年齢や噂話はともかく請求できる金額の話で本格的にはぐらかすのはやめて欲しい。

(総裁談)

2006年03月24日(金) 
 
ミュージシャンが他人の曲をアレンジして歌うことを「カバー」という。

そのカバーをここ何年かは「カヴァー」と表記することが多い。なんかすかしてんなあ、といつも思う。「カバー」という言葉自体には他の意味(「覆う」とか)もあるので、それらと区別するための日本語表記における生活の知恵みたいな意味もあるんだろうが、それでも「カヴァー」にはなにかこう、むずがゆいものを感じる。ぼくだけか。

これは勝手な憶測だが「リスペクト」とか言いだした時期と「カヴァー」表記とは時期を同じくしているんじゃないだろうか。

(総裁談)

2006年03月21日(火) 
 「ロボット三原則」というものがある。SF作家アイザック・アシモフがその作品の中で提唱したもので、その優れた考え方ゆえその後の多くのロボット物語の中で引用されている。

内容は次のようなものだ。

1.ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
2.ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
3.ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。

なるほど、と思うだろう。よく考えられている。

しかしこれを読むたび、ロボットってコンピューターで制御されているイメージがあるがぼくの知っているコンピューターを見る限りそれは無理なんじゃないだろうか、と思う。

(総裁談)

2006年03月20日(月) 
 3/18のデイリーポータルZ「高速道路にかかる橋を鑑賞する」という記事を書きましたよ。

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先日、品川駅のホームでカメラを構える多くの鉄道マニアを見かけた。

ホームに陣取って撮影をしてもとがめられない鉄道マニア。さすがマニアとして歴史と厚みが違うといつも思う。団地だと大変なのに。なので、やっかみというか、鉄道マニアにはちょっと複雑な思いを抱いてきた。品川で彼らを見かけたときも正直ちょっと舌打ちすらしたかもしれない。

しかし今日知ったのは、113系と呼ばれる緑色とオレンジの冴えないカラーリングがすてきな東海道線の車両が3月17日で運行をやめるのだということ。そうか、それで品川駅にあんなに鉄道マニアがいたのか。

ぼくは鉄道マニアはふだんからありとあらゆる車両をこつこつと撮りためているものかと思っていたが、もうすぐなくなっちゃうからあわてて撮るっていうこともあるのか。

まるで小学生の夏休みの宿題処理のようなこともするんだなあ、とちょっと鉄道マニアが身近に感じられた。

身近、とか言ったがぼくは取り壊しが予定されている団地とかぜんぜん撮影に行ってないや。公団八千代台団地とか結局壊されちゃったし。やっぱ鉄道マニアちゃんとしてるわ。

(総裁談)

2006年03月18日(土) 
 
昨日、東京駅構内でホームレスの方が恍惚とした表情でハダカの女性の銅像をなで回していた。

駅にある銅像はなんで裸婦像ばっかりなんだ、と思っていたがこういう機能があったとは。役に立ってる。

(総裁談)

2006年03月16日(木) 
 
ぼくは結婚していないので当然子供もいないわけだが、もしいま自分に10代の子供がいてその子が「おれ、高校やめてミュージシャンになる」と言い出したら「まあまあ、バカ言ってないで勉強しろ」と言うのは間違いない。

でも自分が高校生の頃を振り返ってみて、そんなことを言い出す可能性がまったくなかったのか、と考えるとちょっと自信がない。そんなそれなりに若々しく危うい高校生だったぼくも、いまは上のように考えるわけだ。つまり、人間30歳になると色々見えてくるという面白くもない当たり前の話だ。

また「学生時代もっと勉強しておけばよかった」ということを言う人は大勢いて、ぼくもそう思ったりするわけだが、上記の「若気の至り」のことも考え合わせると、人間は年をとった状態で生まれてだんだん若返っていったほうがいいんじゃないかと思う。そうなったらバカなことはあまりしないだろうし、きっと親孝行もするだろうし、勉強もするんじゃないか。

と思ったけどよく考えたらどんどん若くなっていくということは、最終的に幼児になっていくということで、はたしてそんな行く末を見据えてもなお勉強したりするかというとちょっと疑問だ。いくら勉強しても最終的には満足にしゃべることさえできないおバカさんになるというのに。

と思ったけど再度よく考えたら、ふつうに歳をとるのだって最終的にはおバカさんになる。というか、30過ぎた現時点でかなりのおバカさんだ。そのことはこんな文章を書いていることでよく分かる。

(総裁談)

2006年03月15日(水) 
 
そろそろホワイトデーには何を贈るべきか決めた方がいいと思う。

バレンタインデーとワンセットとは言いつつも、盛り上がりという点でははるかに及ばないホワイトデー。「義理とはいえあげたのにお返しがない」とオフィス環境では定番とも言える不満が噴出するホワイトデー。

お返しがうまく機能しない理由の最も大きな理由の一つは「何を贈ったらいいか分からない」という点だと思う。かつては「マシュマロを贈るものだ」と聞いたことがあるが、定着しなかった。定着しなかっただけの理由があると思う。マシュマロて。ニッチすぎるだろう。

うまくやれば経済効果も期待できるだろうホワイトデー。男女間の円滑な関係を促進するためにも、これを贈るべき、というものをさっさと決めて欲しい。

あるいはバレンタインデーのチョコの賞味期限を1ヶ月は持つようにして欲しい。

(総裁談)

2006年03月14日(火) 
 
先日、千葉県の九十九里浜に約70頭ものイルカが打ち上げられたというニュースを見た。リーダー格が誤って岸に近づいてしまい、群れ全体が打ち上げられてしまったのではないか、と原因を分析しているようだ。

「イルカは頭が良い」というが、リーダーが「こっち」って言うからみんなついて行ったらひどい目にあった、なんて確かにどうしてなかなか人間並みだ。ぼくも主に会社生活で思い当たることがいくつかある。というか、ほんとに人間は頭がいいのか、って話ですが。

しかもこのイルカたち、地元の人々が骨を折って海に帰したにもかかわらず翌日もまた打ち上げられてたのだとか。

ほんと、人間並みだと思う。

(総裁談)

2006年03月12日(日) 
 
light

今日見かけたもの。
照明がこうやって栽培されるものとは知らなかったよ。

(総裁談)

2006年03月07日(火) 
 
世間の風潮として「イナバウアー」について何かいわなきゃならないような雰囲気があるので何か言うのだが、あの技からぼくが学んだことはたったひとつ「ネーミングの大切さ」だ。

あれが仮に「背中反らし」といったような即物的な名前だったらこんなにも注目されることはなかったと思う。だって、技自体は地味だよ。いや、大変な技なんだろうけど、それを言ったらフィギュアスケートの技すべてがすごいだろう。本来。

なので、ソフトバンクに買われたvodafoneの次の名前は「イナバウアー」がいいんじゃないかと思う。あるいはライブドアが新規まき直しで「イナバウアー」に社名変更するとか。なんとなく「ライブドア」と「イナバウアー」って語呂が近いからいいかも。IT企業として語尾の伸ばしはなくして「イナバウア」にするとさらに良い。なに言ってんだぼくは。

(総裁談)

2006年03月06日(月) 
 
小学生のころ先生のことを「お母さん」と呼んでしまった、という失敗談をよく聞く。

自分がそういう発言をしてしまったことがなく、また級友がそういうことを言ってしまった場面に遭遇したこともないので、これは一種の都市伝説なんじゃないかと思っている。

しかし、仮に本当にそういうことが頻繁に起こっていた(あるいは今も起こっている)のであれば、気になるのは言ってしまった本人の気まずさよりそう言われた先生の気まずさのほうだ。

相手はなんせ小学生。その場を無難に収めるのは先生の対応一つにかかっている。どうやって切り抜けるのか。

失敗をした小学生より先生のほうにシンパシー。大人になるというのはこういうことだと思う。

(総裁談)

2006年03月04日(土) 
 
ここ数日、会社のパソコンがなんか調子悪い。

ところで知り合いの奥さんとのなれそめは、パソコンの調子がおかしいので見てくれないか、と家に呼ばれた、というものだそうだ。

なんだそのマンガみたいななれそめ。そんなことほんとにあるんだ。

ぼくが思うよりずっと、世の中にはこういう絵に描いたような出会いがあるものなのかもしれない。だとしたらパソコンがしばしば調子悪くなるのはありがたいことといえるだろう。パソコンオタクには福音だ。もしやビルゲイツはわざとそういうつくりにしてるのかも。彼自身がそういう感じだもんな。やるな、ビル。

でもオフィスとかではそういう出会いはなくていいから。な、ビル。

(総裁談)

2006年03月03日(金) 
 
「なんで線路」に一枚追加。
とある知り合いに「blogでやってないでデイリーポータルの記事にすればいいじゃん」と言われたが、そんなことできるわけない。著作権とか全然分かってないな。まったく。って、blogならいいのか、って話だけど。

(総裁談)

2006年03月02日(木) 
 
電車の中で「日本はどんどん悪い方向へ向かっている」と嘆いている人がいた。

ところで、「桃の天然水」という清涼飲料水のテレビコマーシャルで華原朋美さんが「ヒューヒュー」と叫んでいる。

かつて人気絶頂だった頃の彼女が同じ「桃の天然水」のコマーシャルで同じように「ヒューヒュー」と言っていたことを覚えている人は多いだろう。98年のことだ。

このかつてのコマーシャルは、あのナンシー関をして「駄目なものは駄目だとはっきり意思表明をしないといけない。黙っているとそれを暗黙の賛同だと解釈されてしまう。沈黙していたわれわれが悪いのだ」と反省せしめたものだ。当時はそれほどの嫌悪感をわれわれに抱かせた代物だ。

しかし、8年の時を経てまたぞろ「ヒューヒュー」と言っている彼女を見ても、とくに何の感慨も無い。ずっとこのコマーシャルをやっていたわけではないので、慣れたというのともまた違うと思う。

華原朋美さんの「ヒューヒュー」に何も感じなくなった私たち。「日本はどんどん悪い方向へ向かっている」というのはこういうことだと思う。

(総裁談)

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