2012年12月17日(月)
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先日、妊娠中の友人が自らのお腹にいる子に関して「男の子だったらスポーツができる子じゃないと」と言っているのを聞いて衝撃を受けた。
「勉強できてもスポーツできないといじめられそうだし」
ああ、まったく間違っていない。正しい。その洞察の正しさをぼくは知っている。身をもって。
ただ、正しいからといって賛同できるかというとそうではなく。自分の惨めな学生時代をこれからの人に勧めることはできないが、否定もしたくない。とても微妙な気分になった。
この歳になって初めて気がついたが、子供がスポーツダメだと親も見ていてつらいのだろう。ぼくの両親はどんどんスポーツ文化圏から遠ざかっていく(つまりスクールカーストを転落していく)息子を見てどういう気持ちだったのだろうか。しかも父親は高校時代バスケ部で活躍していたような出自だ。
そして息子はあげくに団地マニアである。心中穏やかであったはずはない。こんど聞いてみよう。
とはいえ、仮に自分の息子がスポーツ得意なクラスの人気者に育ったら、それはそれで穏やかではいられない。いや、それだけはだめだ。何が何でもそういう風には育てまい。
いま書いてみて気がついたけど、これってなんか「虐待を受けた子は、自分が親になった時子に対して同じことをする」みたいだ。いかんな。
(総裁談) | | |