2012年12月25日(火) 
 
人間の目の中にある光を感じる細胞、視細胞には2種類あると大学時代に習った。

錐体細胞」が色や形を細かく見ることができる一方で、暗いところでは見えなくなるのに対し、「桿体細胞」は弱い光にも敏感だが、色の区別がつかない。暗いところで物の形は分かっても色がよく分からないのはこのためだ。

で、この暗いところで活躍する桿体細胞は短波長の光には敏感だが、長波長に対しては鈍感だ。

つまりなにが言いたいのかというと、例の赤鼻のトナカイだが、赤い光では暗い夜道で大して役に立たないのではないか、ということだ(*)。メリークリスマス。

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*例の歌の歌詞は、サンタの優しさを歌ったものか。あるいはサンタが人間とは異なる視細胞を持った別の生物という可能性もある。

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(総裁談)
 
 

2012年12月20日(木) 
 
高校生のころ、バブル景気真っ盛りで、今頃の季節になると「恋人がサンタクロース」がよくかかっていた。

ぼく自身の年齢的にも、父親の仕事的にも、結局バブルにはまったく縁がなかったわけだが、なんとなく世間の浮かれた空気は感じていた。そしてちょっとその浮かれ騒ぎにあこがれてもいた。

なにより思春期。甘い恋の歌に夢見る年頃だ。

しかし、歌詞を聞けば「恋人がサンタクロース〜」はまだよいが「背の高いサンタクロース」とある。

ああ、やっぱり自分には関係ないわーって思った。身長165cm。

(総裁談)
 
 

2012年12月18日(火) 
 
「ゆるキャラ」というジャンルがあまりにも有名になってしまったために、本来の意味が失われて、最近ではちゃんと考えられたキャラなのに自治体あるいは公的団体のキャラだというだけでゆるキャラ扱いされている節がある。

あるいはそのうちマーケティングの末「あえてゆるキャラ」を巧みに狙ってデザインしたりするのではないか。

これ、どこかで似たような事例あったぞ、と思って気がついたのが「コレジャナイロボ」だった。

(総裁談)
 
 

2012年12月17日(月) 
 
先日、妊娠中の友人が自らのお腹にいる子に関して「男の子だったらスポーツができる子じゃないと」と言っているのを聞いて衝撃を受けた。

「勉強できてもスポーツできないといじめられそうだし」

ああ、まったく間違っていない。正しい。その洞察の正しさをぼくは知っている。身をもって。

ただ、正しいからといって賛同できるかというとそうではなく。自分の惨めな学生時代をこれからの人に勧めることはできないが、否定もしたくない。とても微妙な気分になった。

この歳になって初めて気がついたが、子供がスポーツダメだと親も見ていてつらいのだろう。ぼくの両親はどんどんスポーツ文化圏から遠ざかっていく(つまりスクールカーストを転落していく)息子を見てどういう気持ちだったのだろうか。しかも父親は高校時代バスケ部で活躍していたような出自だ。

そして息子はあげくに団地マニアである。心中穏やかであったはずはない。こんど聞いてみよう。

とはいえ、仮に自分の息子がスポーツ得意なクラスの人気者に育ったら、それはそれで穏やかではいられない。いや、それだけはだめだ。何が何でもそういう風には育てまい。

いま書いてみて気がついたけど、これってなんか「虐待を受けた子は、自分が親になった時子に対して同じことをする」みたいだ。いかんな。

(総裁談)
 
 

2012年12月01日(土) 
 
おっしゃる内容はしごくごもっともなんだけど、その言い方がかっこ悪くてやるきにならない、っていうことがあるだろう。

会社員だったころには、経営スローガンに対してそういう心持ちになってた。たとえば「真・お客様主義」とか。いやね、おっしゃる意味は重々承知の上、もうちょっとなんか言い方あるでしょ、って思うわけですよ。

もったいないと思うんだよね、きっと良いこと言ってるだろうにこっぱずかしくって素直に従う気になれない、って。真、て。

で、「ヒヤリハット」っていうネーミング。これ、なんかかっこ悪くないか、ってずっと思ってた。

ご存じの方も多いと思うが「ヒヤリハット」とは「重大事故の陰に29倍の軽度事故と、300倍のニアミスが存在する」というハインリッヒの法則に基づいたもので、作業中などに、ヒヤリとしたりハッとした事実を記録・共有すれば重大事故が防げる、というものだ。

おっしゃる内容はしごくごもっともなんだけど、「ヒヤリハット」はねえだろ、と思う。ぼくが作業員だったらこのネーミングのかっこわるさ(*)ゆえに、あまのじゃくになって重大事故を起こすと思う。

安全工学の専門家たちも、そろそろ「ヒヤリハット」の呼称を改めることこそが安全への第一歩であると気づいてよさそうなもんだと思う。

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*「ハッ」をかっこ悪いと思ってしまうのは田原俊彦のせいかもしれない

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(総裁談)
 
 

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