2011年05月17日(火) 
『駅の名前を全部言えるようなガキにだけは死んでもなりたくない』という本がはやった。はやったんだと思う。今調べたら、1992年の出版だ。

残念ながら読んでないので詳しい内容は分からないのだが、タイトルを文字通り受け取ればこれは「鉄批判」にほかならない。

19年前はそうだったのだ。いまや、鉄の地位も向上し東海道線の駅名全部言えたってどうってことない。市民権を得た、というわけだ。隔世の感がある。

この本の著者は三代目魚武濱田成夫。今こそ彼に、19年後のために『団地の名前を全部言えるようなガキにだけは死んでもなりたくない』を著してほしい。

というか、三代目魚武濱田成夫って名乗るのって、すごく80年代サブカルっぽい。駅の名前全部言えるよりはずかしくないか。だいじょうぶか(*2)。


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*1 ---というか、当時のそういう「ガキ」もそろそろおっさんだ。駅の名前を全部言えるようなおっさんには、ちょっとなりたい。

*2 ---「総裁」とか名乗る人に言われたくないと思うけど。
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(総裁談)



2011年05月06日(金) 

ご存じアンデルセンの童話「おやゆび姫」。

こどものころはなんとも思わなかったが、このタイトルすごい。なんでおやゆび。

5本ある指の中では、姫にいちばん似つかわしくないおやゆびをどうして選んだのか。物語をあらためて読んでみると(*)、子供を持つことを願った女性が、魔法使いの力によって花のつぼみの中から採取したちいさな女性を、そう名付けたのだとか。

せっかく授かったのにおやゆびよばわりか。

もしかしたらこれは和訳の問題であって、もとは小指とかかもしれない、と思ったけど、原題でも"Tommelise" だった。Tomあたりは英語のThumbだろうから、やっぱりちゃんとおやゆびだ。

「いや、大きさがちょうどおやゆびだったからしょうがない」とおっしゃるむきもあろうが、人間のレギュラーサイズから大きくかけ離れているんだから、親指か小指かぐらいは誤差の範疇だと思う。

とはいえ、「こゆび姫」はちょっとできすぎだ。だからといって「ひとさしゆび姫」は語呂が悪い。「くすりゆび姫」もしかり。やはり「2文字+ゆび」姫ぐらいがいいのだろう。

だったら、「なかゆび姫」か。

なかゆび姫…なんかちょっとエロいので、やっぱりおやゆび姫でいいや。

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*あらためて読んだら、拉致されてモテモテだな、おやゆび姫。しかもいちどお断りした相手を、まあモグラよりマシだし、ってより戻すし。あと、大事に育ててくれた最初の女性のことなんかすっかり忘れて「野ねずみのおばさんに悪い」て。なんか全体的になっとくいかんな、おやゆび姫。
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(総裁談)



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