2009年05月06日(水)
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「お風呂で一番よく洗われているところって首だよね」と妹が言った。曰く、首は顔を洗うときにもその延長で洗われ、体を洗うときにもその延長で洗われている。他の身体部位に比べ倍洗われているのだ、と。
なるほど。しかし、いまお風呂に入ってみて気がついたのだが、兄たるぼくにおいては事態が逆に働いている。つまり、
顔担当:「首?首は体の管轄だろう。うちが洗ってやることはない」
体担当:「首?ああ、あれは顔の管轄でしょ」
というわけで、2度洗われるどころかおざなりになっている。いわゆる縦割り体制による弊害だ。横横連携が必要だ。まずは若手同士の半ば非公式な部署間交流を行い、同時に両部署間を横断するバーチャル組織を発足させ、本社直轄のテストプロジェクトを任せることにより…
いや、新たに「首担当」という部署を設けるか。いやしかし顔管轄部署と体管轄部署から新規部署に対する圧力がありそうだ。「首?あんな狭い部分のために組織が必要か?体部署の中に現状人員で下位組織を設ければいいじゃないか」「いやいや、うちが管轄しなければならない面積の大きさ分かってる?しかも股間担当とか足の指担当なんてけっこう気を使うんだよね。だいたい顔なんてあんな狭い面積のために一部署あてるのがおかしいんだ」「ほんと、体部長はわかってないよね。体はいつも服に隠れてるからいいけどさ、顔はただ清潔にするだけじゃダメなんだよ。うるおいとか、さ」
妹はよい経営者になりそうだが、ぼくは官僚主義的なダメ経営者になりそうだ。お風呂の話題が兄妹間における意外な資質の差を露わにしてしまった。
(総裁談)
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