京成サンコーポ浦安
誰がつけたか建物中央に附せんが付いている。 「いい団地があるよ」という印だ。 設計者の意図がダイレクトに伝わる団地。

八潮パークタウン[一番大きい団地]
公団八潮団地のなかで一番大きい。 大きいと均整の取れた形を取れなくなる。 段々になったり、曲がったりする。 大きいので、やっぱり段々になっている。

パークサイド船橋
の字団地。人々を呼び込もうとする姿勢を全面 人出しているにが パークサイド船橋だ。 右片方が異常に大きくいびつに感じられるかもしれないが、ひるまず、その懐に飛び込んでもらいたい。

牡丹の団地
都市部のカラス増加は著しいものがあり、捕獲などによる対策がとられている。しかし個人的にはカラスが増えたことによる被害はあまり実感できない。あえて挙げるならこの写 真を撮るためカラスの群がいなくなるのをかなり待たされたことだ。

公社新田住宅
赤い冠をかぶった高貴な団地。背後に影武者を思わせる同形の団地が配置されている点では、団地の王様といってよい。

亀戸9アパート
東京都が造った秀作の一つ。大きく張り出した落下物防止網はどんなものでも受け止める器の大きい団地。落下物は確認できなかったが人に優しいデザインの奔りだったことにちがいない。

公務員西葛西住宅
西葛西の奥またったところにこの団地はある。 随分遠くまできてしまったと感じさるあせた ピンク色が印象的。

メトロコープ
クーラーのフィルターを思わせる団地形態。 この団地は何を吐き出し、何をそのフィルターに蓄積したのだろうか? 80年代の家電を思わせるボディカラーの黒色も 団地には珍しい。

越中島の団地
突如東京の下町に怪獣が現れたいったたたずまいの団地。いかつい形とは裏腹に薄い黄色の外壁でファンシーな一面 を覗かせている点はバランス感覚の
持ち主と言える

検見川マリンタウン
駅前立地の好物件。

なぎさニュータウン
団地と共に郊外の雰囲気を醸し出す鉄塔。ありそうで以外とお目にかかれない
ツーショット。

ワルな団地
団地の中にもワルがいる。薄紫色が「おまえらとは違うんだよ」とアピール。

西葛西プール団地
シーズンオフのプールにおじゃまして撮った団地。団地にはないファンシーさをパステルカラーのパラソルが演出している。→プールつながり

枝川の団地
他の団地を巡っていて偶然見つけた団地。ナンパと言ってもいい。女性をナンパする若さや度胸はないが、団地では日常茶飯事だ。違いはその場限りのつき合いで済まないこと。しつこく、足を運ばれてしまう点だ。

小松川1丁目住宅
団地マニアもそろそろつぎの人材育成を考えねばならないお年頃。人を試す、という行為は先輩に与えられた特権だ。そこでこの団地が登場。

春江町住宅2号棟
ポップで可愛らしいデザインなのに大きく出っ張ったエレベータータワーのアンバランスさが魅力の春江町住宅。小柄なのにおっぱいが大きな女の子を連想させる。図らずも自分の趣味を再認識させられる団地だ。女性は彼を連れていってみよう。

春江町住宅1号棟
右上の春江町住宅のシリーズ。大きさは違えどこれもまたステキ。デザインマーケティングの成果が生かされるポップなデザイン、モチーフは70年代か、とか言ってると単に本当に70年代に建てられたものだったりする。

府営南江口住宅
今回はナニワのスキップをご紹介。元来スキップフロアは強面デザインになる傾向があるが、それがここ大阪にあるというだけですごみが増す。エレベータータワーの隣にある、見たことのない謎の突起ブツもなにやら不吉なにおいを漂わせる。

府営南江口第2住宅
同じ江口住宅シリーズでもこちらはポップなカラーが心浮き立たせつつも安心感を与える癒し系の一品。優香とかが癒し系とか呼ばれるのが何となく納得できないのと同じ意味で癒し系。要は巨大なモノを前に癒しどころか興奮を隠すことができない。

市営生麦住宅
時は文久2年8月21日。薩摩藩主・島津久光の一行が行列の前を横切ったイギリス人を切り捨てた生麦事件。維新への流れが加速するきっかけとなったこの事件ゆかりの地に立つ団地。歴史の足跡をたどり次回は鹿児島からお送りします。ほんとか。

公社鴨池ハイム
生麦から薩摩へ。予告通り維新の歴史をたどる団地の旅。歴史散歩。ゆかりの地をめぐり、偉人達の足跡をたどることで、日常の慌ただしさの中で忘れかけていた、本当の自分を見つけてみてください。団地ですけど。

摂津南別府住宅
東京からの東海道新幹線に乗っていると新大阪駅到着のアナウンスが流れる、ちょうどそのころに車窓から見えるのがこの団地だ。アナウンスの声にはじかれたように我先にと席を立つ現代の忙しいサラリーマン達には、じっくりとこの団地を眺める余裕が欲しい。

市川グリーンハイツ
団地マニアとしては不本意ではあるが、変り種の団地をご紹介。その名も「グリーンハイツ」の登場だ。おなじみのスキップフロアだが、通路部分に施された鮮やかなグリーンが団地マニアを複雑な心持にさせる。皆さんも一緒に複雑な心境になってください。

川崎製鉄仁戸名アパート
日本人の持っているルイヴィトンの実に4割がニセモノといわれる情勢の中でついに公団のニセモノ現る、といったところか。縫い目に製造番号が入っているかどうかチェックするなど、団地にもニセモノの見分け方を応用する必要があるかもしれない。

大曽根住宅
媚びないオトナの造形、つややかな褐色、すっぱいにおい。名古屋の団地ベルト地帯、大曽根に名品発見である。天守閣もシャチホコもいらない。これこそが名古屋城、と言わせていただく。

上飯田南荘
大曽根団地ベルト地帯からまた一つ。どっしりとした重厚でシンプルな造形は、そのそっけなさによってやや好みが分かれるところか。われわれもあまりお気に入りではないものの、昨今の団地マニア界の好みの細分化を考慮し掲載にいたる。何様だ。

新北野コーポ
大阪は十三、淀川沿いに建つ物件。川面をわたる風に吹かれながらの気持ちのよい撮影に影を落としたのは住民からの通報。警官に職務質問されながらの撮影の成果をご覧ください。

織部住宅
名古屋市、北区。巨体ではあるが、どこか寂しげな佇まいをみせるのは県営織部住宅。織りなす歴史に秘められた本質を見届けるため、きょうもぼくらは団地の向かいのアパートによじ登る。

崇仁北部第2市営住宅●NEW●
はじめての京都からの物件紹介。まずは駅からほど近い市営住宅。伝統と典型を感じさせつつもひと味違った造形を魅せるその姿に「さすが京都」と持ち上げておこう。団地褒めて「持ち上げ」になるのかは知りませんが。

中津リバーサイドコーポ●NEW●
大阪は淀川沿いの「太陽の塔」、中津リバーサイドコーポ。その巨体と素敵なエレベータータワーはまさに「人類の進歩と調和」。