公団宇喜田第二団地
ひとの小鼻つけ根におできができるように団地にもおできのあるものがある。 ちょうど鼻筋にあたるエレベータータワーの脇にできたその腫れ物にもはや理由や用途は必要ない。

公団高洲第二団地
堂々としてかつ、繊細。かなり標準的な形で好ましい。 エレベータータワーの青色も完璧。 バリエーションとしてこの両脇に緑と赤があるところも 抜かりがない。団地のお手本といってもよいかもしれない。

公団小島町2団地
そのものの魅力もさることながら 後ろに控えるそれに見劣りのしない団地群に注目してもらいたい。つい後ろの女の子に目がいってしまい一緒にいる女の子にしかられる。 そんな男泣かせの団地群。

公団真砂第一団地
夕日に映える誰もいない滑り台。だが、そんな感傷に浸っていてはいけない。 背後にそびえる少しモダーンな団地を忘れてはならない。淡いグリーンの帯と曲線を描くバルコニーが魅力。

公団清新プラザ団地
スーパー「マルエツ」の脇にある団地。 買い物・フリーマーケットの際にはぜひお立ち寄りいただきたい。 端正なその姿は日頃の雑念さえも消し去ってくれるだろう。

公団北砂7団地
中廊下型のかなりプランパー。長い建物と短い建物がジョイントされている。 上部のタワーが長い方に2つ、短いほうに1つ付いているあたりは 設計者の配慮がうかがえる。

光が丘団地[図書館前]
惜しい団地とはこの手の団地のことだ。ぱっと見、バランスがとれているように見えるが、エレベータータワーが奥まっている。これは残念。隣の団地のように一歩前に出る勇気がほしかった。

美浜東エステート
千葉県の市川塩浜にある団地。警察署が向かいにあるため口をあけて団地を眺めてしまうような団地賛美もここでは禁物だ。この団地を訪れた際は迅速に行動しよう。

公団八潮東ハイツ[障害物]
公団八潮団地のなかの団地の一つ。まだ、名前は不明。 左右最上階から下の階にある2つの出っ張り(計4つ)に関しても不明。 手前、障害物に関しても、名前は不明。 現在これらの謎について調査中。

八潮パークタウン[赤いタワー]
自分の子供にえこひいきをする親がいるという。 さして変わらない兄弟、姉妹だが「下の子がかわいいが上の子vには興味があまりない」と言う。 これはあまり褒められたことではないが、数ある団地の中でこの団地にはあまり興味がない。 特に悪い処もないのに。

八潮パークタウン[グリーンのネット]
化粧中の団地。化粧の姿を人には見せない。 大和撫子である。でもよーく見るとうっすらと中の様子が見えてくる。 隠されると見たくなるのが人の常。

潮路南ハイツ
公団八潮団地[障害物]の縦長のタイプ。エレベータータワーのデザインは 踏襲されているが上部出っ張りがない、残念。→公団八潮団地[障害物]参照

清新北ハイツ[平]
エレベータータワーの食い込まれ具合は何ともいえない。 一度でいいから食い込まれてみたい団地の一つ。

清新北ハイツ[角]
凹凸の織りなす美しい姿。団地マニアならずとも、思わず足を止めて見入ってしまう団地。清新ハイツ(平)はこれの平らバージョン。

公団入船エステート
「世界展望」をうたう高層マンションが手前に建設されたため幻の光景となったエステートの全貌。
高層マンション建設を反対する人々の気持ちがわかった。

四季の香弐番街団地
ペントハウスの付いた高級志向の団地。 四季の香りを演出する植裁により、夏にはやぶ蚊が大発生。立ち止まり団地を眺めることもままならない。冷やかしに対するセキュリティーも万全だ。

公団豊洲団地
左側にこの団地が続いているのではと感じたあなたはかなりのマニアだ。本当は続きがある。
横幅が長く分節のある団地ではときに「つながってないことにする」というルールが適応される。

公団南六郷2丁目団地
最寄りは京浜急行六郷土手駅。土手も団地と同じくらい世間的にさえない響きを持っているような気にさせるのは3年B組金八先生のせいだろうか?

ハイタウン塩浜団地
一見、オーソドックスな団地に見えるがよく見ると浜を意識したデザインが壁面 に施されている。デザインが語呂合わせや駄洒落と限りなく近い事を教えてくれる団地だ。

豊島5団地4号棟
京浜東北線王子駅下車、団地行きのバスに乗ると終点はここ豊島5丁目団地だ。三方向を河に囲まれた環境は行き止まり感たっぷり。逃げ道はなくどっぷり団地につかることが出来る。

豊島5団地6号棟
三方向を河に囲まれた「天狗の鼻」と呼ばれた地にある。以前は河の氾濫に困らされていたようだ。そんな昔風情を感じながら団地内を散策すると、程良くお腹も痛くなってくる。近辺に公衆便所はない。まわりに団地が沢山あっても深追いは禁物だ。

高洲第二団地[大]
市民プールへおじゃまして撮影した2個目の団地。頼み込んで入れてもらったが、何が僕らをそこまでさせるのだろうか?また、困難と思われることでも、頼み込めば何とかなるのではと経験が生んだ勘違いも芽生えつつある。
→プールつながり

豊島5団地v字
同じ店に3回行くとなじみ客、4回 行くと常連さんになるという。僕らは間違いなく常連さんである。
常連さんになったはいいが、未だにそれらしい振る舞いは出来ない。ボトルキープとかすればいいの?

豊島5団地V字横から
左の「豊島5団地v字」を右横からとらえたもの。「何故V字?」という疑問にお答えするワンショットだ。正面にこだわる団地マニアだが、読者への親切のためにあえてルールを破った一枚。鑑賞にあたってはそれなりの心構えで臨んでいただきたい。

蒲田駅前ハイツ
下部は図書館と生活センター、そして上部が団地という団地マニアにとっては正に文化施設。図書館は開放的な雰囲気。駅からも近く、気軽に訪れることができる。この調子で是非上部の団地も一般に開放してもらいたい。

大島6丁目団地
下町の団地の名門「大島6丁目団地」。満を持しての登場には訳がある。配置と日の当たりの関係から早朝に撮影に臨む必要がある団地なのだが、高齢化が進んだ当団地の朝は早い。日の出と共にお年寄りの方々が撮影を阻む。高齢化社会問題の一端を表現する団地だ。

大谷田1丁目団地2号棟
かつてない大胆なスキップフロアに団地マニアもびっくり。「無礼講で、とは言ったけどさあ、ここまでやるかな普通」という上司の声が聞こえてきそうだ。社会人として社交辞令の理解度を試される、そんなオトナな団地の一品。

公団大島4丁目団地
公団初期の代表的な高層団地。団地マニアなら一回は足を運んでおくべき歴史的記念碑だ。都営のデザインに似ているが出自はこちらが先だ。真似されても意匠権どうのこうの言わない公団の懐の深さを感じさせてくれる一品。勝手なこと言ってます。

赤羽北2丁目団地
不況の折、あまり大きな声で言えないが、右肩上がりが歓迎されないこともある。3段にわたるセットバックの構成は確かに貴重だが、物珍しさを追うのは団地鑑賞の正道ではないということを、この団地を通して今一度肝に銘じて欲しい。

大谷田一丁目9号棟
すでにご紹介した2号棟と合わせてご覧いただくと、大谷田団地の懐の深さが実感いただけるかと思う。2号棟がどちらかというとトリッキーなキュビズムとすればさしずめこちらは程良くエスプリの利いた白樺派といったところか。なんだそれ。

大島7丁目団地
団地の横綱、下町は大島からマッシブな中廊下タイプをご紹介。横綱を名乗るだけあって重量感たっぷりだ。ベランダ側はあんまりなー、などとほざく団地マニアに結びの一番。大事なのは星ではなく自分の取り組みができるかどうか。角界の厳しさを教えられる団地だ。何だこのコメント。

公団森之宮団地
団地マニアがついに大阪入り。高層団地のパイオニア森之宮団地である。大阪の皆さんにはタコ焼きとか言ってないでこの団地を名物として誇っていただきたい。かように真の名所は常に旅人によって見いだされるものなのだ。旅人・住宅都市整理公団。いい旅夢気分。

公団住吉団地
遅きに失した訪団(団地を訪問するの意)の感が否めない。表情に富んだテクスチャは従来「ガンダムタイプ」と呼ばれるものだがそんな月並みな表現におさまりきれない歴史の重み、風格、そういった何かがここにはある。まさに生きた化石、公団住吉団地。言っておくが誉め言葉である。

公団鴨池二丁目団地
本土最南端の公団団地はその名も「鴨池団地」公団のマークであるカモの由来はここだったか、とか思ったり思わなかったり。

鴨池サンハイツ
赤茶けた褐色と植栽が南国気分満点のこの団地はその名も「サンハイツ」。湾の向こうに桜島を望むこの団地で、団地マニアも噴火寸前。

村上団地3-14
今回は千葉県八千代市の村上団地を続けてご紹介。まずはパステルカラーも初々しいカラフルな団地。横に縞になった国旗風の色彩構成は「自由・平等・自由」ってところか。

村上団地1-33
村上団地で一番のお気に入りがこの物件。太く根付いたエレベータータワーとその色あせたピンクが団地マニアの劣情をかき立てる。なんだそれ。

村上団地1-37
変わった物件を追うのは団地マニア道の本道ではない。バリエーション豊かな村上団地においても、こういった「普通の」団地をしっかりと押さえておきたいものだ。

小島町二丁目団地6号棟
いわゆる「王様タイプ」と呼ばれる高貴な雰囲気漂わせる物件。明らかにどこかの建物の屋根に不法侵入して撮影しているだろう、というアングルから、王に謁見することが一大事であることを感じてほしい。

小室ハイランド
団地マニアが初のニュータウン入り。「ニュー」の言葉になんとはなしに違和感を感じて今まで敬遠してきたニュータウンに、彼らが見たものは!

河原町団地
高層団地の歴史的名作、河原町団地の登場。1970年の作品とは思えないほどの意欲的な試みに、普段あまり出てこない感情を抱くこと間違いなし。

ハイタウン塩浜
ふたたびハイタウン塩浜の物件をご紹介。同じ団地敷地内の物件はまとめて紹介すればいいのに、そうしないあたりに我々住宅都市整理公団の整理整頓のスキルの欠如がうかがえるが、ほっといてください。

豊成団地
団地マニアの名古屋場所。最初の一番は名古屋駅からほど近い豊成団地で腕ならし。エレベータタワーに輝くのは「満員御礼」ではなく鮮やかなカモのマーク。立ち上がりいきなりの平手打ちを食らった格好となった。無念の黒星。

尾上団地6号棟
大胆に折れ曲がりつつも公団特有の風格を失わない野趣あふれる仕上がり。典型を愛でる団地マニアにとってはぎりぎりのラインか。見応えのある造形は、いわば目で楽しむ団地と言えるだろう。

梨香台団地
梨が名産のここ松戸の団地はその名も「梨香台団地」。畑の中に突如現れる褐色の巨大団地はとってもジューシー。梨が別名「ありのみ」とも呼ばれるゆえんをこの団地で感じてほしい。

公団武庫川団地
全線わずか1.7キロメートルの武庫川線の終点、その名も「武庫川団地」駅を降りて少し行くと、そこに今まで見たこともない大規模高層団地が広がっている。高層を専門する我々も、これには食あたり。

小島町二丁目団地●NEW●
東京の東、知られざる団地の名産地、西葛西。みたびここの地よりお届けするのは団地マニアの間でも評価の分かれるアンバランスな団地。しかし、そこは西葛西の底力。巧みに仕上げた逸品。もう「西高東低」なんて言わせない。