2002/12/31  

団地情報ばかりを垂れ流すこのサイト、新年を迎えるにあたって、もっと皆様のお役に立てるサイトになろうと思う。まずは、都内の初詣で有名な自社仏閣の情報を紹介するところからはじめたいと思う。首都圏以外の方には申し訳ないですが。

浅草寺
御利益は家内安全・商売繁盛・心願成就・身体健全・厄除け・交通安全とオールマイテイだ。アクセスはもちろん浅草駅からだが、浅草まで来たのなら東部伊勢崎線4つ目鐘ヶ淵白鬚団地へ行ってみよう。都内最大の団地は長さ1キロあまり。公道が団地内を突っ切ったり、NTTの電波塔が団地の一部となっていたりと、まさに御利益もオールマイティだ。ていうか御利益は関係ない。

湯島天神
菅原道真をまつった合格祈願で有名なこの天神様。梅の名所としても有名だが、23区内屈指のマッシブな物件・湯島ハイタウンを臨む名所としても有名だ。正面から記念写真を撮ると御利益があると受験生の間でもっぱらの噂とか。

増上寺
東京タワーを眼前に控えた徳川ゆかりのこのお寺。残念ながら戦災でその大部分を失ってしまったが、「増上寺ふれあいフェア」は毎年健在だ。ふれあうべきは東京タワーではなく、都営三田線で隣の三田駅の出口にそびえるかなりステキな都営芝五丁目アパートに違いない。

富岡八幡宮・深川不動尊
最寄り駅は門前仲町。近くの深川江戸資料館などに立ち寄る人も多いらしいが、どうせ立ち寄るなら「団地データ/その他」で紹介している牡丹の団地を訪れて欲しい。南砂の団地群も近いぞ。ビバ下町。ビバて。

亀戸天神
合格祈願・学業向上をメインに開運・家内安全・商売繁盛といった押さえも万全。欲張りすぎな気もするが。ふと振り向けば天神様の真向かいの亀戸二丁目団地をメインに、北東には立花一丁目団地、南には亀戸七丁目団地や大島六丁目団地と押さえも万全だ。欲張りすぎな気もするが、欲張りついでに隣の平井の団地群まで行ってしまおう。

柴又帝釈天
病気平癒が御利益の帝釈天は寅さんで有名。近くの柴又三丁目アパートも良いが、風来坊なら隣の金町まで行って金町駅前団地を訊ねるべきだろう。

明治神宮
初詣の時期には機動隊まで出動して誘導するここ明治神宮。オサレの街原宿にいながら、そんなみんなと同じでよいのかYO!ここは渋谷方面、代官山の手前まで足を伸ばして都心の名門都営東二アパートへGO!。YOて。GOて。

(総裁談)



2002/12/30  

一家上げての大掃除の最終段階。

キッチンの換気扇ユニットの細部を磨く母親:
「何が大変って、この上を向いて作業するって言うのがねえ」

フォローを入れる父親:
「いやいや、システィーナ礼拝堂の天井画描いたミケランジェロを思えばそんな」

とりあえず格調高いが、フォローにはなっていないと思う。どっちにも失礼だし。


(総裁談)



2002/12/30  

Q:チーズはどこへ消えた?

A:ブックオフへ。


(総裁談)




2002/12/29  

重苦しい雰囲気の会議を駄洒落で和ませようとする人が時々いる。先日、様々な事情で非常に厳しい納期となってしまった開発に関しての会議で、とある人が「とはいえ、あんまりノウキなことも言ってられませんがねー、ハハハ」とか言ってた。

程度の低い駄洒落に、さらに雰囲気は重苦しいものに。そんなんで雰囲気和ませようとしたってダメだ。

ところで世界で初めてのクローン人間を誕生させたというクローンエイド社のニュースがあちこちで話題だ。技術的にも倫理的にも問題がある内容なだけに各方面で疑問視する内容のコメントが寄せられている。

産経新聞のサイトに「クローンエイド会見要旨」というページがあったので見てみた(*1)。記事の最後に「関連記事」リンクがあるのだが、そこに「ルーカス監督に名誉賞・全米プロデューサー組合」という記事が。なぜここで、ルーカスが、と思ったら記事中に「クローンの攻撃」の文字が。


そんな駄洒落で雰囲気和ませようとしたってダメだ。

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*1
http://www.sankei.co.jp/news/021228/1228kok007.htm

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(総裁談)



2002/12/28  

今日が仕事納めでした。

スパゲッティを食べているとき。フォークで麺を巻いていると必要以上にまわりの麺も巻き込んでなんだかたいへんな量がフォークのまわりに。おいおい、お前は呼んでないよ。という感じ。

ところで打ち合せにやたら大人数で参加する人たちがいる。ま、僕がいる会社の人たちがそうなんですが。先方は2人なのに、こちとらおれもおれも、って感じで計9人。おいおい、お前は呼んでないよ。という感じ。

どんなスパゲッティでも、そうなると不味そうに見えるように、こうなるとてんで仕事ができなそうな人たちに見える。打ち合わせには現場を任された少人数の人間で臨むべきだ。

以上、今日「スパゲッティシンドロームって、なんですか?」って聞かれた時のぼくなりの回答。おかげさまでいい仕事納めができました。

(総裁談)



2002/12/27  

以前、出張先で仕事を一緒にした初対面の女性と食事に行ったときのこと。世の中にぼくと気があう女性というのはあまりいないのだが、この人とはけっこう気があった。仕事が終わった後食事でもどうですか、いいですねえ、なんて感じで出かける準備をした。彼女は仕事中は制服を着ていたので、着替える必要があったのだが、私服に戻った彼女を見てびっくり。豹柄のスカートにゴージャスなファーのコート、ルイヴィトンのバッグといういでたちだったのだ。

別にそうゆう趣味をどうこう言いたいのではなく、ぼくのまわりにそうゆう趣味の子が皆無であるために、そうゆう趣味の子とは気があわないんだろうとなんとなく思っていたのだ。

キャラクターと外見とずいぶん違う感じですね、という趣旨のことを冗談めかしていったら、ええ、よく言われます、と言っていた。

後日、このサイトのことをメールで教えてあげたら、サイト見ました、という返事が返ってきた。本文には

「キャラクターと外見とずいぶん違う感じですね」

と書かれていた(*1)


そしてそれっきり連絡がない。


そのとき反省したのは、外見で判断していた自分の不明さではなく、服はまだ見れば分かるからいいが、団地趣味はそうはいかないからタチが悪いよなあ、ということだった。


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*1
ええ、よく言われます。

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(総裁談)



2002/12/25  

藤原紀香、松嶋菜々子、本上まなみ、など有名女優やタレントを輩出し、芸能界の登竜門といわれた繊維メーカーの水着キャンペーンガールが、ここにきて募集が中止されたりしているらしい。キャンペーンガール自体が飽きられ、以前ほどマスコミでも取り上げられなくなってきているようで、不況の折、経費節減の一番の対象になっているのだとか。

また、繊維産業自体もマーケットとして成熟しきっており、各メーカーで非繊維分野への進出が図られていて、これを「脱繊維」と呼んでいるらしい。

ビジネス分野の脱繊維も重要だが、水着キャンペーンガールの脱繊維も行ってみてはどうだろうか、と言いたい。

(総裁談)



2002/12/24  

クリスマスイブですが、特にやることもないので、また団地データを更新したりしてみました。メリークリスマス。

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中学生のころ、英語の授業で「二重否定は強い肯定だ」と教わった記憶がある。

ところで和田アキ子がとうとうと歌い上げるコマーシャルで有名な「リーブ21」。あの出だしの部分の歌詞をご存じだろうか。ぼくは「もう、悩み無用」だと思っていたら、正しくは「No More 悩み無用」であることが判明した。

No More 悩み無用。これは二重否定なのでは。さあ、思いっきりお悩みなさい、ってことか。ひどいな、リーブ21。

しかし、「No More」は特に「悩み」にかかるのではないのかもしれない。独立したかけ声というか。歌詞界ではよくあることだ。よしんばそうだったとしても、じゃあ、何が「No More」なのか。


毛か(*1)


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*1
あるいはヒロシマか。ていうか、あまりにクリスマスと関係ない話題で自分でもびっくり。
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(総裁談)




2002/12/23  

会社内、特に大きな会社だと同じ会社の別の部門の人たちが何をやっているとか、どんな人がいるかなどが全く分からない。そういった各部門に散在するデータやノウハウ、あるいはノウハウを持った人をデータベース化することで眠っている資産を有効活用する「ナレッジマネジメント」というのがはやりらしい。

ところでこの「住宅都市整理公団」ではアクセス解析を行っていて、このサイトをどこで見ているかが分かる。それによるとNECとかNTTといった大きな会社から見ている人たちがけっこういる。恐らくお互いこのサイトを見ているとは知らないだろう。

まだまだ団地マニアはニッチなビジネス領域だ(*1)。いち早くそこに目を付けた皆さんにはさぞかし独自のノウハウがたまっていることと思う。このサイト上でお互いを紹介して社内ナレッジマネジメントを実現したらよいのではないかと思う。団地マニア同士のコラボレーションによる新規ビジネス創造。今日から「住宅都市整理公団」は先進のビジネスサイトとして生まれ変わります。


団地マニアがよりあつまって具体的に何をするのか。それは自分たちで考えてください。


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*1
ビジネスなのか。

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(総裁談)



2002/12/22  

団地データ更新しましたよ。

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電車の中で酔っぱらった課長クラスとおぼしき男性がその部下とおぼしき男性に「会社は仲良しクラブじゃないんだからな!」と言っていた。

仲良しクラブ。会社の厳しさを表現し、心構えのない状態を揶揄するために使われる表現だ。よく耳にするが、しかしいまだかつて会社でも学校でも「仲良しクラブ」を実際に見たことはない。

会社のもつ性格の反対を兼ね備えていると言うことなのであれば、仲良しクラブとは

・納期を守る
・支払いはきっちりと
・会議は効率よく
・「Win-Win」とか訳の分からない言葉は使わない
・コピー機が壊れてて、とかいう言い訳はしない
・15時と5時を間違えてましたとかいう言い訳もしない

という感じか。むしろ日本の会社がみんな「仲良しクラブ」だったらいいと思う。


というか、最後の2つはぼくのやってることなわけですが。

(総裁談)



2002/12/21  

景気がよいときに様々な事業分野に進出した結果、現在、収益性の低い事業所を抱え、にっちもさっちも行かなくなっている会社は多い。

ぼくのいる会社もその一例で、今日営業の人がその点に関して「思い切って収益性の低い分野からは撤退し、収益性の高い分野にしぼって事業再編することが急務ですよ。大規模な人の異動などの痛みも伴いますが」と力説していた。

その営業さんは髪の毛がかなり薄いが、鬚が濃い。噂では日本人ではなかなか目にかかれないほどの見事な胸毛をお持ちらしい。

対女性という意味では、鬚や胸毛など収益性の低い分野からは毛を撤退させ、頭髪という収益性の高い分野にしぼって事業再編することが急務だと思う。

大規模な毛の移動には痛みも伴うと思うが。

(総裁談)



2002/12/20  

小さい頃から「ぐず」と言われていた。

小学生になると「B型でしょ」。
高校生では「マイペースだね」と表現にも思春期が訪れる。

先日、兵庫から来たお客さんに未完成の書類を見せながら打ち合わせをした。

「遠距離の移動は疲れますねん」と相手がこぼしていたので「よかったら今度は私が伺います」と気を利かせたつもりが「そんなもん、手を動かしてもろてたほうがええですわ」とあっさり返される。

苦笑いと字を書くジェスチャーをしながら、変わらない自分を再確認するとともに着実に変化している「ぐず」の形容に気がになった。
どこまで変われるのかとことん「ぐず」を通したいと思う。

(N談)



2002/12/19  

よく、偉い人とかが犯罪を犯してそれが大々的に報道されて、その結果重要な地位を追われたり、別の土地に引っ越すことを余儀なくされたり、離婚されたりすることを指して「すでに充分社会的な制裁が加えられた」と言われることがありますが。

以前「カモだより」でとりあげた元ドリカムの西川被告の覚せい剤取締法違反の初公判があったらしい。で、裁判の最中なんでも検察側はドリカムのヒット曲「未来予想図II」の歌詞を引用し

「覚せい剤を使ったことであなたの未来予想図は思い通りに叶いましたか」

と問いかけたとか。検察は「俺、今うまいこと言わなかった?ね?」と思ってるんだろう。西川被告がなんだか気の毒だ。

判決は19日に言い渡されるそうだが、この一言ですでに充分社会的な制裁が加えられたとしていいんじゃないだろうか。


というか、弁護士は「裁判長異議あり!」ぐらい言ってもよかったんじゃないだろうか。法廷侮辱罪とか。

(総裁談)




2002/12/18  

繰り返し報道された北朝鮮の映像や音楽。

・自転車に乗って突撃する兵隊
・瓦を頭で割る人
・素早いマスゲーム
・演歌調の熱い歌

そのままB級映画が何本か作れそうなソースばかりだ。しかし、一番のB級の目玉なんと言っても金正日総書記だ。

あのボリューム感のあるパーマ、不敵な表情、大きすぎるサングラス。中学生だったら「おまえ、それどこで買ったんだよ」と追求されそうなコスチューム。

正直やりすぎだと思う。
逆に言えば、作り込んだ将軍様キャラクターがもう後戻りはできないという思いを表現しているのかもしれない。

(N談)


2002/12/17  

雑誌の広告で「オトナのクリスマス!」という見出しを目にした。

真っ赤な鼻のトナカイは、サンタさんに「いやいや、お前の鼻、ぴかぴか光ってて、けっこう役に立ってるよ」といわれて「マジ?よーし、今夜こそはがんばっちゃうよ!」と喜んだというのがもっぱらの定説だが。

子供のころは笑われ者のトナカイさんが、そうやって自信を取り戻す様に、よかったよかったと思えたものだが、よく考えてみたら、言うに事欠いて「お前の鼻は役に立つ」て。他に誉めることなくなった挙げ句の苦しいモチベーションの持たせ方なんじゃないだろうか。トナカイの存在意義として、ヘッドライト代わりっていうのはどうなんでしょうか。しかも赤だし。ヘッドライトだかテールランプだか分かんないし。

よしんば、ほんとにそれが役に立つんなら、笑いものになるのをほっとかないで、もっと早くに誉めろってな話しだと思う。ぼくがトナカイだったら「もういいっすよ、サンタさん。自分が役立たずだって分かってますから」っていじけちゃうと思う。

「よかったね、トナカイさん」から「もういいっすよ、サンタさん」への変化。これがオトナのクリスマスだと思う。


さらに一段上のオトナのクリスマスは、出来の悪い部下に対して、必死にに良いところを探すサンタの管理職的な部分にシンパシーを抱けるようになることだと思う。

(総裁談)





2002/12/15  

先日、電車の中で男性が連れの女性に「クリスマスはどうしてるの?」と訊いていた。

また、先日打ち合わせに行った会社の人はぼくの提案に対して興味なさそうに、面白いですね、と言い、最後は「今後も定期的に意見交換をしましょう」と締めくくった。

ところで漢字検定協会が発表した今年を代表する漢字は「帰」だそうだ。2、3位はそれぞれ「北」「拉」だとか。


回りくどいこと言ってないで、みんなもっとはっきりとものを言ってほしい。

(総裁談)



2002/12/14  

11/22の「カモだより」で「Netscapeト」という文字化けについて書いた。

わかりにくい話題だと思ったが、「QuickTimeェ」という文字化けもある、とメールをもらった。QuickTimeェ。小さい「ェ」。「Netscapeト」のときは左ト全にたとえてみたが、これは彦左ェ門とか、そういう感じだろうか。QuickTimeェ門か。すごく俊敏な忍者みたいだ。

こうなってくると、今後の文字化けの方向性としては「之」が考えられると思う。竜之介とかそういう感じで。「勘定奉行之」とかなるともう文字化けだかなんだかわけ分かんなくていいかもしれない。


前から「秀丸」っていう名前へんだなー、と思っていたが、あの「丸」は文字化けだったのかもしれない。

(総裁談)



2002/12/13  

友人が、久しぶりに飲みに行こう、と言うので行ってみたら、えんえん会社の愚痴を話し出した。「上司によって言うことが違っててさ、どっちの言うこと聞いても、もう一方から怒られるんだよ。まったくやってらんないよ」とのこと。

そういえば、サッカーの解説でよく「2人の司令塔を軸に左右のサイドを広く使った組織的な攻め」とかいう表現がありますが、司令塔が2人もいていいんでしょうか。ほんとうに司令塔なのか、それは。部下は大丈夫か。

「船頭多くして船山に登る」ということわざもある。ぼくはサッカーにまるで興味がないが、このことわざにならって、司令塔が2人もいるせいでチームが山に登ったり飲みに行っちゃったりしたら面白いと思う。

ラグビーの起源は、サッカーの試合中にある少年が、ボールを手で持って走り出し、そのまま相手ゴールへ持ち込んでしまったことらしいが、おそらく彼のチームには司令塔が2人いたのではないか。

彼は「少年」じゃなかったら、ゴールじゃなくて和民に駆け込んでいたと思う。

(総裁談)



2002/12/12  

日本人が一日に摂取するカロリーは平均2300kcalだそうだが、なぜ2.3Mcalと表現しないのだろうか。

ところで働くようになってずいぶん経つが、いまだに経理的な数字でよく出てくる「単位:千円」の表記に慣れない。10千円とか。いちいち、えーと、一の位が千円ってことだから…って指使って計算しないとわかんない。会社の経営の数字に出てくる「単位:百万」も同様だ。100百万とか分かんないよ。

で、今日発見したのが、「10千円」は「10K円」に「100百万」は「100M円」にするとすごく分かりやすいということだ。「上半期の営業利益は100Mのマイナスか、こりゃまたブロードバンドだなあ」とかいうIT時代に対応した表現もできる。

早食いは健康に良くないらしいが、一秒あたりの摂取カロリーを200kbps(*1)とかで表現するとIT時代に対応した早食いの基準になって良い。「早食い」という表現自体も「ブロードバンド食い」とかにして。「ブロバン食い」とか「BB食い」とか。あるいはいっそのこと「BBG」とか。

IT時代って、すごい。


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*1
cpsか。

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(総裁談)



2002/12/11  

今日、会議の途中の雑談で、地上波デジタルの話題になった。ふだんからちょっと「不思議ちゃん」っぽい素っ頓狂なことをよく言う人がいて、その人と下のような会話になった。(その人を「Aさん」とします)

Aさん:「どうなるんですかねー、地上波デジタル」
ぼく:「アナアナ変換に1800億円の国費を投入するとか言ってましたよねー」
Aさん:「(10秒ぐらいの無言の後)お茶漬け食べたいですねー」
ぼく:「なんですか?いきなり」


ぼくなりにそのときの彼の頭のなかがどんなだったかを推測してみた。


「アナアナ変換」て変な言葉だなー
  ↓
「女子アナ」っていうのもあんまりいい言葉じゃないなあ、そういえば。
  ↓
アメリカでは「セ・リーグ」と「パ・リーグ」にあたるものは「ア・リーグ」と「ナ・リーグ」というというんだっけ?。ア・リーグ。ナ・リーグ。ちょっといかがなものか。アメリカ人はこんな略し方してないんだろうけど。
  ↓
略さないで言うとなんだっけ?「ナショナル・リーグ」と「アメリカン・リーグ」とかだっけ?。「ナショナル」と「アメリカン」って、微妙に併置のレベルじゃないような気がする。なんかおかしい。「国家リーグ」と「アメリカリーグ」ってことでしょ。やっぱりなんかおかしくない?
  ↓
仮に「ア・リーグ」と「ナ・リーグ」を許すとしても、この2つを合わせて「大リーグ」っていうのは絶対おかしいだろう。
  ↓
ていうか「日本シリーズ」ていうのもおかしい。
  ↓
さしずめ永谷園のお茶漬けに入ってる東海道五十三次のカードあたりは「日本シリーズ」と言えるのではないか。
  ↓
お茶漬け食べたい


まあまあだと、自分では思うが、いかがでしょうか。いかがでしょうか、っていわれても困るでしょうが。

ていうか「女子アナ」の部分は必要ないな。

(総裁談)




2002/12/10  

すでに結婚している同じ歳の知り合いに2人目の子供が誕生したそうだ。

ところで、ぼくの右上奥歯の奥に親不知が生えてきている。親不知は虫歯になりやすいと聞いていたので専用の小さな歯ブラシを買って毎日丁寧に磨いてきた。せっかく生えてきたものだ。虫歯にして抜くことなどなく全うに育て上げたいと思った。その自信もあった。

ところが、どうも本来生える方向とは全く違うあらぬ方向へ成長しつつあることが判明した。虫歯にはなっていないが、このままだと頬の内側に刺さってしまう。

ぼくは未だ独身で、当然子供もいないが、手塩にかけ愛情を注いで育てた子供がグレてしまったときの親のやるせない気持ちとはこういうものか、と思った。


親不知で親の気持ちを知る。

図らずも駄洒落で締めくくられてしまったことが悔やまれてならない。

(総裁談)



2002/12/08  

内閣府が所管する部局の一つに『社団法人「小さな親切」運動本部』がある。
小さな親切の実践を呼びかける団体らしい。

実践も大事だが、実際小さな親切はそのスケールゆえに忘れられがちだ、まず自分が感じた小さな親切を思いだしてみたい。

・ハート型にしたクリップで止めた書類を受け取ったとき

・匂いつきの糊で閉じられた封筒を開けるとき

・読めない字で沢山説明が書かれた書類を受け取ったとき

よく呑み込めない相手の行動を「小さな親切」として処理するとあまり考えず済ますことができる。
「小さな親切」は「デザイン」に置き換えてもいい。

(N談)



2002/12/07  

かなり酔ってます。

カオスについて話題になった。カオスというものは、「初期値鋭敏性」といって、初期値に対する強い依存性を持つものなのだという。つまり、初期状態が少し違うだけで、ある程度時間が経過すると全く異なった状態になってしまうのだとか。

ぼく自身は先月30になって思ったのは、「オトナ」になるのは20歳じゃなく30歳にするべきだということだ。20歳ぐらいだと人生、大して違わないけど、30にもなるとかなり差が出てくる。この前会社やめて役者をめざすことにしたとか、今度2人目の子供が産まれるとか、団地マニアやってるとか、悲喜こもごもだ。これは幼いころの初期状態がここへ来て如実に違いになって現れたのではにかと思う。最近加齢集が気になるとか。

でも歳とるとだんだん違いがなくなってくるのもまた事実。60歳ぐらいになるとほとんど違いが分からない。これがカオス理論でも分からない人体の神秘だ。

臭いもほぼ同じになる。

酔いがひどいのでここらへんで勘弁してください。

(総裁談)



2002/12/06  

先日街で「あ、デーモン小暮だ!」という声を聞いた。まわりを見渡したが、どれだか分からなかった。

ところで、大人に「おいくつですか?」と訊ねると「ネズミ年です」とか答えられることがある。いや、あの、年齢訊いてるんですけど。

歳を気にしてそれとなくぼかす。このいやらしい回答の仕方。つくづくオトナだと思う。ぼかしたところで計算できるから結局年齢分かっちゃうところがいやらしい。

要するにこれは言外に「自分は歳を気にしていますよ」ということを伝えるオトナの作法なのだと思う。

だったら「10万30歳」でいいと思う。

(総裁談)



2002/12/05  

突然の大臣任命。

重責を預かる実感もまだわかないし、そもそも何をしていいかわからない。新任にはよくあるシチュエーションだ。

「とりあえず、弁当でも売ってみるか」、気まぐれではじめたものの結構はまり役だ。肝っ玉かぁちゃんに間違われないよう力強い毛筆で肩書きを名乗る大臣。

(N談)




2002/12/04  

「夜に爪を切ると親の死に目にあえない」という言い伝えがある。これには単に迷信というのではなく、夜も更けてから爪を切ると辺りが暗いので深爪をしやすく危険だ、という合理的な解釈もあるそうだ。同じように合理的に解釈できる言い伝えには「ざるを頭にかぶると背が伸びない」というものがあり、これは、食べ物を入れたりするもので遊んではいけない、という衛生上の戒めではないかという。

どちらもちゃんとした理由があって戒めているわりには「死に目にあえない」とか「背が伸びない」とか、その結果起こるとされている現象がこけおどしだ。ふつうに「夜に爪を切ると深爪する」「ざるを頭にかぶると衛生上問題がある」とかじゃだめだったのだろうか。

とはいうものの、やはり理不尽でも「死に目にあえない」という表現には迫力があるのは事実。そして「戒め」になにより必要なのはその「迫力」だ、ということなのだろう。

現代においても「いまになって変更だなんて無理ですよ」とか言うよりも「納期直前になって仕様を変えると背が伸びないですよ」とかそういう理不尽なクレーム表現のほうが有効かもしれない。「自分に都合のいい議事録をねつ造すると電車で吊革に掴まれない」とか「締め日になって急に値切るといつまでたっても彼女ができない」とか。

だんだん感じ悪くなってきたのでこのへんで。

(総裁談)



2002/12/03  

英語ペラペラの人に「日常会話の英語表現なんて、中学校で習った内容で充分ですよ」と言われた。

しかし、だ。

「面白い」と「オモシロ」

「お洒落」と「おしゃれ」と「オシャレ」

というような表記方法の違いで微妙なニュアンスが違うこと、カタカナ表記のやるせなさ、そういうものは中学校の英語で表現できないだろう。そもそも英語で表現できるんだろうか。

他にも

危ない→あぶない→アブナイ(*1)

というようにだんだん「危なさ」の種類が変わっていくことなんかもうまく表現できるのか疑問だ。「危ない」を単に「dangerous」と訳したところで、この英語の言葉自体も

dangerous→デンジャラス→でんじゃらす

というようにその「デンジャラスさ」の種類が変わっていってしまうのだ。さらに言えば「伝邪羅巣」というような伝統的表現手法だってある。

というようにくってかかったら、


「…いや、そういうのって、『日常会話』じゃないですよね?」


…えー、すいません。日常です。



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*1
ドラッグとか特集するサブカル系雑誌→横浜の刑事二人組(タカとユウジ)→高校生カップル
というように変わっていくと思われます。

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(総裁談)



2002/12/01  

動詞を名詞化して作られる造語がとても気になる。
「走り」(*1)とか「いじめ」とか「引きこもり」とか。あんまり上品な言葉じゃない気がする。団地マニアに上品じゃないとか言われたくないと思いますが。

で、最近これらの名詞化された造語を相撲の技だと思うことにした。

「『貸し渋り』で朝青龍の勝ち」
「『リボ払い』で武双山の勝ち」

とか。


あと、ヤンキー用語は、「百年の孤独」とか「美少年」というようなお酒の銘柄だと思うことにした。

「山廃仕込、芳醇な含香の『喧嘩上等』」
「軽くやわらかですっきりした後味『愛羅武勇』」

とか。


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*1
「それは、先進の走り」とかいう感じでよく車の宣伝に出てくる。

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(総裁談)





2002/12/01  

中島みゆきがNHK紅白初出場するそうで、世間は盛り上がっていると聞いた。

なんでもNHKは長年にわたって出演交渉していたが、中島みゆきはがんとして首を縦に振らなかったのだという。それが今年、ついに出場という、そういう経緯があるのだそうだ。

承諾するまでのそのドラマを、プロジェクトXでやったらいいんじゃないかと思う。「みゆきは小さく『わかりました。精一杯やらせていただきます。よろしくお願いします』と言った…山田は、泣いた」とか、そんな感じで(*1)


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*1
勝手にNHK担当者を「山田さん」にしてしまいました。

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(総裁談)



2002年11月のカモだより