2002/04/30  

 成城石井(こじゃれた輸入食料品屋)で見た、あるカマンベールチーズの品書き。

「熟成が進むほど、とろりとした歯ざわり。あらかじめ熟成しているので、強いタイプのカマンベールです」

 なんだか性質が全体的に部長っぽいと思って買うのをやめた。


 何が言いたいのかよく分からないところも部長っぽい。

(総裁談)




2002/04/29  

 以前、仙台のメディアテークという施設に行った。いかにもアトリエ系建築家の作によるデザインも楽しみだったのだが、それにも増して楽しみだったのがここのトイレである。
 なぜか。それは、ホームページでこの施設を調べたときに「多目的トイレ」と記されていたのを見つけていたからだ。

 「多目的」なトイレ。トイレでくりひろげられる、あんなことやこんなこと。たぶん女性トイレにはマイケル・ダグラスがひかえているにちがいない。

 で、実際はただの広々としたトイレ空間があっただけ。がっかり。「多目的」という名前でもなかったし。

 っていうか「トイレにおけるマイケル・ダグラス」でぼくが想像してることは全く多目的じゃない。目的はただひとつだ。


 しょうがないなあ、マイケルは。

(総裁談)




2002/04/28  

 家のトイレにいくつかお守りが飾ってあった。見るとそのひとつには「子宝」と書いてある。

 両親はいまごろ何を祈願しているんだろうか、しかもトイレで、と驚いた。が、よく見るとそれらは、家族のそれぞれの干支がモチーフになっているお守りで、「子宝」ではなく「子(ネ)」=ネズミが「宝」と書かれた小判をくわえている絵柄であった。ちなみに子年はぼくの干支である。

 やれやれ一安心。っていうか、「宝」を祈願するにしてもトイレはふさわしい場所じゃない。

 それは違う黄金だ。

(総裁談)




2002/04/27  

連休明けに、久しぶりに大阪に行きます。今日、宿の手配をしました。ええ、もちろんAPAホテルに。

泊まったことがあるという先輩に聞いてみた。

「ぼくAPAホテル初めてなんですけど、どうでした?」
「ああ、安めのビジネスホテルとしてはマトモだよ。ふつう有料の映画とかエロビデオの放送も無料だったし。ただ」
「ただ?」
「テレビの上に女社長の本が置いてあった」

エロビデオの主演も女社長なんじゃないかという気がしています。確かめてきます。

(総裁談)




2002/04/26  

(まだまだおかしなところはいっぱいありますよー)


 オフィスで、先輩のデスクの上に326(*1)の本が載っているのを発見した。
 以前、危うく、326(*2)に関係する仕事をやりかけたことがあり、それでどこからかもらってきたものらしい。

 見ると、その本のタイトルは「収穫には立ち会えないかもしれないが、できるだけ多くの種をまこう」だった。


 なんだそれ。ヤリ逃げってことか。100人斬りか。

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*1
どうしても「みつる」って読まなきゃだめか。サブローじゃん。

*2
やっぱりどうしても「みつる」って読まなきゃだめか。サブローじゃん。
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(総裁談)






2002/04/25  

(まだサイト整理中ですので、いろいろ変かもしれないです)

 J-WAVE(*1)が「スローライフ宣言」している。この前久しぶりに聞いたら、隙あらばスローライフスローライフ言ってた。
 スローライフとは、曰く「生活をクオリティで測る視点を持つこと」だそうだ。イタリア発祥の「スローフード」の思想をJ-WAVEがアレンジしたコンセプトで、要するに「ゆったりとした生活をしよう」ということのようだ。


 でも、秒単位のタイムスケジュールで動いているラジオ局の人にそんなこと言われたかない。

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*1
東京のコジャレたFM局。81.3。キャロル久末はどうしているんでしょうか。
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(総裁談)






2002/04/24  

*住宅都市整理公団からのおしらせ

 ぼくらがターゲットとしている団地は、70年代の物件なので、近年立て替えや全面的なリフォームが課題となっているのです。その際、それまで定期的なメンテナンスがちゃんと行われていたかどうか、管理組合がしっかりしているかどうか、などは非常に重要な問題です。

 何が言いたいのかというと、当サイトもただいまリニューアル中だってことです。たぶん、ここしばらく表示がヘンだったりすると思います。ご勘弁を。あんまり管理組合がちゃんとしてないもんで。

 いい具合にすすけた団地が、しっかりリフォームされて綺麗になっちゃったのを見ると、がっかりするんですけどね。ほんとは。



2002/04/23  

営業さんが「真のソリューションとは…」って言ってました。


 お店で聞き覚えのある曲がBGMで流される。あー、この曲が入ったCD持ってるよなーでも誰の何ていう曲だっけー、という歯がゆい思いをすることがよくある。
 どこかの地方のラジオ番組で、そういう歯がゆい思いをしている人を助ける番組があった。ある曲のタイトルなどを知りたい人は、その番組に電話をして、その曲のメロディーの一部を鼻歌で歌う。ラジオでそれを聞いて、その曲が何か分かった人は、番組に電話をしてその曲を演奏しているアーティスト名や曲名などの情報を教えてあげる、という番組だった。

 また、そういう歯がゆい思いをシステム的に解決する製品もある。ボタンが付いたキーホルダーのようなもので、気になる曲をラジオやテレビで耳にしたら、すぐにそのボタンを押す。そしてその後コンピュータにその製品をつなげて、あるサイトに接続すると、その曲の情報が手に入るというものだ。

 でも、それらの方法で、その曲がどのCDに収録されているのかが分かったとしてもだ。真のソリューションとはそういうことではない。
 本当に必要なのは、僕のこの乱雑を極めた部屋のどこに、そのCDはあるのか、という情報だ。どうにかならんか、そこんとこ。

(総裁談)






2002/04/22  

 「打ち合わせ」「会議」「ミーティング」。これらの違いがいまいちよく分からない。会社の人たちのスケジュールを見ると何となく使い分けている感じがするんだが、どう違うんだろうか。

 と思っていたところ、先日「会合」という名の集まりがあった。相変わらず上記の集まりとの違いは定かではなかったが、とにかくくだらない「会合」で、眠くてしょうがなかった。

 試しに「会合」で検索してみたところヨドバシカメラのサイトが。「5つの惑星が集う天体ショーをみてみよう!」と銘打たれたそのページの内容は以下のようなもの。

『4月中旬から5月13日ごろまで、日没直後の西の空に水星・金星・火星・木星・土星の5つの惑星が近くに集まって見えるようになります。惑星が集まることから、惑星会合とよばれるこの現象は、めったにおきないことで有名で、次に確認しやすくなるのは2060年の7月ということです。肉眼でも直接見ることができるようですが、一生に一度しかないチャンスなので、双眼鏡や望遠鏡、望遠レンズをつけた一眼レフカメラでより大きくして見たり、撮影しましょう!』

先日の会合の次の日取りはまだ未定だが、これも2060年の7月あたりであってほしい(*1)。


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*1
 と思っていたら、今日、営業さんに「その件に関しては後日、意見交換しましょう」と言われた。

 「意見交換」。新たな敵、現わる。
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(総裁談)





2002/04/21  

僕の職場の部署の紹介パンフレットのようなものが作られていた。全員の顔写真とそれぞれが今まで関わった、主な仕事が挙げられている。
 僕の仕事紹介欄の中には、僕自身としてはあまり触れてもらいたくないプロジェクトが挙げられていた。その仕事を失敗したというわけではないが、僕のコントロールできないある事情によって、プロジェクト自体が全然別のものになってしまったのだ。
 そんなわけで、これを僕の仕事として紹介されてもあまりうれしくない。


ところで、父親がジプシーキングスのCDを買った。鬼平犯科帳のエンディングテーマとして使われていた曲が気に入ったらしい。
 カードを読んでみると、曲の紹介として次のような文があった。

「鬼兵犯科帳のエンディングテーマとして有名な『インスピレイション』のほか、キリンビールのCMでおなじみの『ボラーレ』、そしてタモリ倶楽部の空耳アワーで第一回空耳大賞受賞作品となった『ベン、ベン、マリア』の3曲を収録!」

 前者2つはともかくとして、最後の紹介はいかがなものか。その賞は、その曲に空耳を見つけた人に与えられるもので、ジプシーキングスがすごいんじゃないと思うが。

 これを受賞作品として紹介されても、ジプシーキングスはあまりうれしくないと思う。

(総裁談)






2002/04/21  

 いささか旧聞に属することだが、ジョージ・ハリソンが亡くなった(*1)。ぼくが中学生の頃「第2次ビートルズブーム」とかいうふれこみで、雑誌やらCD屋やらでビートルズの特集が組まれていた(*2)。そんなわけで、ぼくもこの時期ビートルズをよく聴いていたものだ。ここでひとつ、ぼくも追悼の意味を込めてジョージ・ハリソンの思い出を語ってみたいと思う。

 まず、ジョージ・ハリソンの写真を初めて見たとき思ったことは、「ギターの位置があまりに高いんじゃないか」ということだった。

 リュックサックをかなり高めの位置で背負っている人を想像してもらうと、この微妙な格好悪さが分かるのではないだろうか。そして、たぶんその人はリュック背負ったまま電車の座席に座っちゃう(*3)。リュックサックのほかに紙袋を手に下げ、そしてリュックサックのメーカーは「cosby」だ。


 追悼のはずが、だんだん違う方向になってきたので、ここらへんで。


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*1
テレビで報道されたとき「J・ハリソンさん、死去」とテロップにあった。「J」て。

*2
今思うと、CDが普及し始めた頃で、レコード会社が企画したブームだったようだ。こういうことが分かってしまうというのが、オトナになるということなのだと思う。

*3
行き先はたぶん、秋葉原だ。
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(総裁談)




2002/04/20  

 飛行機事故発生時の原因調査に使用する、ボイスレコーダーとフライト・レコーダー。これらはあわせてブラックボックスと呼ばれ、どんな事故の時にも絶対壊れない容器に入っている。現に今まで、どんな飛行機事故でもブラックボックスが壊れてしまったことはないそうだ。

 ところで、先日、友人が過労で倒れ救急車で運ばれた。終電で帰れれば御の字。徹夜・休日ナシが普通、という激務の末である。「そんな会社やめちゃえばいいのに」と言ったら、「いやそういうわけにもいかないでしょ」と言われた。
 嫌なことからは全速力で逃げる、を信条として生きてきたぼくは、こういう責任感の強いがんばりやさんを見ると、本当に感心してしまう。オトナだなあ。

 「じゃあ、みんなブラックボックスに乗ればいいのに」と言ったら妹に「いやそういうわけにもいかないでしょ」と言われたことを思い出した。オトナだなあ。

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〈私信〉
アホなコラムのネタにして申し訳ないが、ほんとうにあなたの体が心配です。ご自愛なさいませ。っていうか「自愛」って、漢字で書いてみるとマスターベーションのことっぽいですな。
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(総裁談)




2002/04/18  

 「少年の心を忘れない」とか「不良中年」とか(*1)「男の隠れ家」とか「男のロマン」とか。
 こういう言葉や、これらを実践している人を見ると、心底、男に生まれたことが嫌になる。

 そんなとき、「男の知恵袋」というコーナーがあるサイトを見つけた。
http://town.hi-ho.ne.jp/box/demo/life/itiran/men_main.html
ここで紹介されているのは以下のような知恵だ。

・キーボードのキーのすき間にたまった埃は、掃除するのがめんどくさい。そんなときは、サランラップをかけるといい。
・コンセントがタコ足配線になっても間違って抜かないように、プラグに名前を書いたシールを貼っておくといい。普通の白いシールでもよいが、蛍光シールも目立っていい。
・スーツのズボンを出張に持っていくときは、皺にならないように新聞紙を芯にして巻いていくとよい。
・いやいや、新聞紙ではなくタオルを芯に使うべきだ。タオルなら泊まり先で使うこともあるので、一石二鳥。


 オルタナティブな男の生き方を見つけたのはいいが、このどちらかを選ばなければならないのだろうか。


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*1
藤井フミヤとかヒロミとか。「俺も昔はムチャやったもんだよ」とか「でも、いつだって自分に正直だったね」とか。
ところで、長年にわたり熱狂的なMacユーザとWindowsユーザはお互いの欠点をあげつらい、対立し続けているが、Macユーザは現在の不利な状況をどうにかするために、まず「フミアート」をどうにかしなければならないと思う。「だってフミアートでしょ。ぷぷっ」この一言でMac陣営、総崩れだ。Macユーザの一人として、問題提起させていただく。
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(総裁談)

2002/04/17  

 仕事で、あるウェブサイトを作るプロジェクトが進行中です。

「重要なのは更新・運用の負担軽減ですよ。たとえば『2ちゃんねる』なんかそうですけど、運用側が用意しなくても、ユーザ自身がコンテンツを作ってくれる、というやり方もあると思うんですよね」

 という発言があった。ユーザ自身がサービスを作り上げていく、か。ほほう。


 そう言えば、電車に乗ってると、ときどき、次の駅のアナウンスをやってる乗客を見かけるなあ、と思った。

(総裁談)




2002/04/17  

先日、本屋で複数の店員に大声で怒っている人がいた。
その人は、怒り始めからかなりのボルテージで、このままいったら声が裏変えってしまうのでないかと心配になった。

「人をバカにしてんのかよ」
「社長はなんていうんだよー!」
「松原?」
「じゃー松原さんにちゃんといっといてよー」
「社員かパートか知らねーけどさー!」
「接客態度がわりーんだよ」
「この藤本のさー」
「えっ、名前間違えて悪かったよ」

そんな心配はよそに自らのミスで形勢逆転。
巻き返しの期待もむなしく

「こうやってさー。大声だしておかしいんじゃないかと周りのみんなも思っていんのかもしんないけどさー...」

最後には聞き耳を立てている人間まで参加させ、やや反省ぎみ。序盤の大声も手伝ってフェードアウトしてしまった。

何事もペース配分が大切だと思った。

(N談)



2002/04/15  

 「月曜ミステリー劇場」を見ています。木の実ナナ。

 人生で一回ぐらい「先週の火曜日、あなた、どこで何をしてましたか」とか言ってみたい。しかし、それには刑事にならないと。

 ところで、ぼくは基本的にとても怠け者だ。いつも締め切り間際になってせっぱ詰まらないと気合いが入らない。余裕を持って仕事をしたことがない。いいや、明日で、とか思ってしまう(*1)。
 小学生の時の夏休みの宿題も31日にあわててやる子供だった。「どうしてこんなになるまでほっといたの!」と言われ続けて、ここまできた。

 人生で一回ぐらい「どうしてこんなになるまでほっといたの!」と言ってみたい。

 しかし、それには歯医者にならないと。
 

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*1
「明日」って、いつまで経っても「明日」なので危険。
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(総裁談)



 

2002/04/14  

JRのポスターに、へべれけの人の絵に「飲まないでとは言いません。飲んだあとは気をつけて」という文章が添えられたものがある。

「飲まないでとは言いません」って、当たり前だ。何様のつもりだ。

 あと「駆け込み乗車はおやめください」「整列乗車にもご協力を」って、へべれけ相手にいろいろ頼みすぎ。

(総裁談)




2002/04/13  

家の近くのドンキでシャンプーとリンスを買いました。

 ぼくの住んでいる街、西船橋は決して印象の良い街ではない。千葉県というだけでも首都圏では身分が低いのに、そのうえ風俗街、ギャンブルの街(中山競馬場最寄駅)である。ヤンキーも多い。

そんなわけで、今まで家の近くのドンキにヤンキーの客が多いのは、ここが西船橋だからだと思っていた。が、どうやらこれはドンキ全般に関して言えることらしい。というのも、ナンシー関の文章に「ドン・キホーテ、客のジャージ着用率90%」というくだりがあったから。

ところで、冬になると松とかにワラの腹巻みたいなものが巻かれる。ご存じだろうか、あれは腹巻ではない。松の寄生虫が冬になって寒くなるとあのワラのなかへもぐる。そしてちょうど今頃、春先にそれを燃やして彼らを退治するためのものなのだ。

 すこしでも西船橋のイメージを良くしたいのであれば、ドンキを燃やせばいいのではないか。ヤンキー一網打尽。

のこのこシャンプーを買いに行っている場合ではない。

(総裁談)




2002/04/13  

 コンピューターの中では、色々なやり方でデータを並べ替えることができる。

 例えばメールにしても「差出人順」「タイトル順」「受信日時順」といった方法で並べ替えができる。ファイルにしても「名前」「修正日」「容量」「ファイルの種類」で並べ替えができる。

 ところが、物理的なモノはある一つのやり方でしか並べることができない。例えば、本屋の書棚はたいてい分野別か、出版社別、あるいは著者順のどれかひとつのやりかたで並べられている。値段別、出版年月日順、重さ別、などで並べ替えできたりはしない。

 部屋の整理もそうだ。本は本棚に、CDはCDラックに、服はクローゼットに、というようにモノの用途ごとに整理されているのがふつうだ。決して購入年月日や重さという別の切り口で並べ換えられたりはしない。でも、そういう風に整理されている部屋があってもいいんじゃないだろうか。用途別にまとめることが最も検索しやすいやり方ではあるまい。
 
 そんな訳で、ぼくの部屋はデスクとイスを中心に「修正日順」にモノが並んでいます。つまり、そのカテゴリがなんであれ、最も最近に使われたモノが、デスクの上やイス、その周りの床に置かれ(*1)、あんまり使われないモノは、部屋の隅のベッドと壁の間に置かれていたりします。

 これはコンピュータ世代の発想法による、硬直した整理方法へのアンチテーゼなのであります。

 整理下手とか、だらしないわけではないのです。いや、ほんとに。

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*1
とはいえ、イスの周りにあるモノを具体的に見てみると、団地写真のフォルダ、首都圏の地図、カメラ、書籍「日本における集合住宅計画の変遷」、など、団地関係のモノをしょっちゅう使っているため「団地」というカテゴリで整理されてしまっている感がある。
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(総裁談)




2002/04/12  

何日か前から「新宗教と巨大建築」という本を読んでいる。
その本は天理教や金光教、生長の家など比較的新しい宗教団体が作った巨大建築を冷静な視点で、計画や様式について考察している興味深いものだ。そんな折りに

デザイナー育成 /仏の団体「アンダム」

の見出しのニュースがあった。

仏教系新興宗教「アンダム」はオリジナル仏像のデザインも未定。そこでデザイナーを育成し大胆な仏像を作らせる。おまけに仏像グッズも作成。講師はみうらじゅんか横尾忠則ではないか?

読書のおかげで否が応でも想像はふくらむ。

しかし記事を読むと
フランスではファッションの活性化に文化省所属の支援団体「アンダム」による新人賞が、大きな成果を上げている。
アンダム(ANDAM)とは、「モード芸術の発展のための国立の非営利団体」

らしい。「ナンマイダム」に似た団体名とフランスを「ほとけ」であらわすのはやめてもらいたい。
モードにがっかり。

(N談)


2002/04/11  




一見、パルコかなんかの小じゃれた広告に見えるこのポスターは、都市基盤整備公団(前住宅都市整備公団)の広告だ。

公団の頭文字を「C」にしているあたり、かなりのファッションぶりだ。「K」との決別にはそれなりの葛藤があったことと思う。
近年、小じゃれた広告に団地が登場したことはあった。
しかし今回のこのポスターでは、団地生みの親である都市基盤整備公団がいともに容易にファッション化してしまう様が読みとれる。

横文字で書かれた東雲(しののめ)に至っては、ふきっさらしの空き地に建った団地のことなど忘れてしまったように、よそ行きの体裁だ。
同郷の女の子が、東京へ出てすっかり変わってしまっていた時の気分とはこういうものだろうか。

(N談)




2002/04/10  

まだまだ豹柄は人気のようですね。

 ところで、豹「柄」じゃなくて豹そのものが描いてある服を着ている人をときどき見かける。だいたい中年の女性だ。ニット全面にでっかく豹の顔とか。

 どうなんでしょう、これは。豹の「柄」というような抽象化を経ずに、ストレートに「豹の柄」。例えていうならそれは「森の妖精達のサラダ」を頼んだら、森の妖精そのものが皿に載って出てくるようなものなんじゃないだろうか。

分かりにくいたとえですまん。

(総裁談)




2002/04/09  

今年で入社二年目だという人と雑談をしていたときのこと。

 休日の過ごし方を質問されたので、団地の撮影だと答えた。彼は建築学科卒だと聞いていたので、話が通じるかな、と思い正直に答えてみた。ふつうは「散歩」とか「読書」とか、当たり障りのない答えをするようにしている。
 言うなれば、団地マニアなんですよ、と言おうとしたら、彼は

「団キチですか!!」

と言った。この「キチ」は「釣りキチ三平」の「キチ」だ。長年団地マニアをやっているが、そんなふうに呼ばれたのは初めてだ。


 しかし、「団キチ」呼ばわりされたことよりも、彼が「お笑い漫画道場」を知らないということのほうがショックだった。俺も歳をとった。

(総裁談)




2002/04/07  

団地撮影の合間に本屋に立ち寄ったときのこと。

 店先に平積みになっていた本の中に、女性のための出会い系サイトの上手な使い方、とかいう本があった。
どんな内容なのか、ちょっと興味があったので手にとってぱらぱらとめくっていたら、書記長が、そういえば知り合いに、出会い系サイトで出会った人と実際に会って食事などしている人がいる、と言った。

「そう聞いた時はなんかその人がちょっと恐かったよ」

そのあとぼくらは地図のコーナーに移動して名古屋の地図を広げ、以前ぼくが名古屋に行ったときに発見したステキな団地の場所とそのデザイン上の特徴、そしてあらかじめ目を付けておいた撮影ポイントを熱く語り合った。

 こんな二人に「ちょっと恐い」なんて言われたくない。

(総裁談)





2002/04/07  

アパグループはマンション事業も手がけているらしい。

 ぼくの住んでいる隣の市に、新しくアパの分譲マンションができたそうだ。駅から近い場所だが、非常に安い。

 そして、マンション自体の建設と同時に「MD館」という、モデルルームのようなものもできたらしい。ホームページでその情報を調べたところ、下のような絵が。建物の壁に大きく描かれているのは、あの女社長の、あの顔では。

 分譲マンションの価格が安い理由、それは各部屋の壁紙が女社長の顔をモチーフとした模様だから。

 冗談で書いてますが「もしや」という思いを拭いきれない。


(総裁談)




2002/04/06  

選挙の前になると駅前でビラを配ったりする人いる。
その手伝いを「党員」がすると聞いたことがある。
では選挙を手伝った「党員」にはどんなメリットがあるのだろうか?
自由民主党の入党案内では以下の説明がある。

・党費というかたちで資金的に支えていただいている。
・選挙の時には、応援をお願いしています。
・さらに、楽しいイベントや勉強会もあります。

「選挙の応援」と「党費を支払う」代わりに「楽しいイベント」と「勉強会」に参加できるらしい。

「楽しいイベント」は自ら楽しいと唄った時点でモノ悲しいイベントであることは容易に想像できる。
むろん、「イベント」のみでもモノ悲しさからのがれることは出来ない雰囲気がある。
問題は「勉強会」だ。

・しわのできないポスター貼りの勉強会
・当確時につける花の作り方の勉強会
・マイクカバーの作り方の勉強会

ここでは明日の日本のことなどは一切語られない。ひたすら単純作業に徹する勉強会。勉強会という名のもとに行われる内職。
メリットはさておき党員に少し興味が持てた気がする。
最後に入党にあたって家族割引もあることを付け加えたい。

(N談)


2002/04/05  

-慢性の、組織化された、だんだんに肥大化する妄想を特徴とする精神状態で、幻覚を伴わず、また悪化、軽減あるいは回復の傾向がほとんどないもの

これが偏執狂(パラノイア)の定義だそうだ。

日頃から団地のことを考え、団員2人ではあるが写真撮影のときには三脚を持つ係りとカメラを持つ係りと役割を持っている。
ここまでくるともう自分たちは偏執狂なのかもしれないと思ってくる。
幸い「団地は魅力的だ」という妄想は当初から肥大化出来ないほど大きなもので、だんだん肥大化してはいないようだ。

「団地に行くごとに新しい魅力を見つける」とか言うことはない。新しい魅力を発見するようになったら注意したいと思う。
この点は「新しい自分発見」とかと近い気がする。やっぱりこれも注意したい。

(書記長談)


2002/04/03  




とあるショッピングサイトに上のようなものがあった(*1)。

「日本べり」って、日本全体の形からすると、岩手県あたりではないかと。

あのギザギザのところ。



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*1
ご存じない方のために説明します。これは誤字で正しくは「日本ベリサイン」です。ここではなぜか「ベリ」がひらがなに。
その誤字をおもしろおかしくコラムに仕立てた、というわけです、っていうか、説明が必要なコラムってよくないですね。すいません。
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(総裁談)





2002/04/02  

「頭茶」という缶のお茶があったそうだ。日本が誇る発明王、ドクター中松の企画モノである。正式名称は「ドクター中松の頭茶」。製造販売はチェリオ。名古屋、岐阜には専用の自販機もあったとか。

DHAなどの「頭がよくなる成分」を集めて作ったらしいが、ぼくに言わせればそ、そんな「さもありなん」なありきたりの成分では不満だ。やはり、発明王を名乗る人物が作るからには、成分は「99%の汗と1%のヒラメキ」であってほしい。

っていうか、ドクター中松の「ヒラメキ」って、体に悪そう。汗よりこっちのほうがやだ。

(総裁談)




2002/04/02  

「方針発表会」はまだです。

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MTVを見ていて、いわゆるプロモーションビデオの映像の作り方は大きく2種類に分けられることに気がついた。

ひとつはストーリー仕立ての(*1)もので、なぜか白人のガイジンさんが歌詞の内容にそって、海岸とかNYとかで陳腐なシナリオのもと、中途半端な演技を披露するもの。カラオケ映像の豪華版とでも言えばよいだろうか。

もうひとつはクチパクモノとでもいうか、演奏者自身が音にあわせて演奏の真似をするものだ。
そしてこの場合、なんでだか、森の中とか、廃屋とか、真似とはいえ演奏をするには不自然な場所でマイクもなく、アンプにもつないでいないギター片手に一生懸命クチパクをする。

かわいそうだなあと思うのは、このパターンの場合、しばしばドラマーだけ、コスト削減のためかドラムセットを用意してもらえなかったりすることだ。

しょうがないからスティックで切り株とか叩いてたりする。哀れ。プロモーションビデオで哀れを誘ってどうする。


なんだか共感しずらい話題ですまん。

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*1
かつて「居酒屋仕立て」っていう名前のカンチューハイかなんかがあった。それって、ウリになるのか。不味いことの代名詞なんじゃないのか。
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(総裁談)




2002/04/01  

明日(日付では今日)から新年度なわけですが。

新年度でぼくが楽しみにしているのは、会社の「経営スローガン」だ。これは「経営方針発表会」なる席で、社長が1時間ぐらい話をしたのち、おもむろに公開される。その何ともいえない文章センスが、毎年、コラム的に非常に楽しみだ。

去年度は、前振りとして「心の若さで行動力の発揮」とか「会社が何をしてくれるかでなく、一人ひとりが仕事を通じてお客様、そして社会に何ができるか」などの言葉があり、いやがおうでも期待が高まった末に発表されたスローガンは

「夢ある企業へ…一人ひとりが、成長!創造!」

だった。期待は裏切られなかった。コラム的に。

しかし、会社にとってどういう意味で、こういうスローガンが不可欠なのだろうかと、つくづく不思議だ。
しかし、組織にとってこういうものに、なにか意味があるのだとしたら、我々団地マニアもスローガンを作るべきかもしれない。

「その先の団地へ…」とか「自立、責任、適正露出」とか「そうだ、高島平へ行こう」とか。

 最後のは違うものになっていますが。

(総裁談)




2002年3月のカモだより