2002/02/27  

「田中 対 鈴木」と聞いたら何を思い浮かべるだろうか。日本で最も多い名字の争奪戦か。

新聞の見出しに「真紀子 対 宗男」とあって、なんでファーストネームなんだよ気色悪い、と思ったが、確かに、「田中 対 鈴木」じゃなあ。迫力に欠ける。「真須美被告」も気色悪いと思ったが。

功なり名を遂げよう、という人が芸名を使う意味がちょっと理解できた。「オルブライト国務長官」とか絶妙にいい響きしてるもんなあ(*1)。

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*1
分かってます。あれは芸名じゃないです。ちなみにエジプトでは、「石を投げればムハンマドにあたる」というほどムハマンドが多いらしい。おしいな、これもいい響きなんだが。ムハマンド。「ムハ」のあたりが、何ともいえず、いいです。ムハ。

(総裁談)




2002/02/26  

ロボット界が熱い。たぶん。

いろんなメーカーがいろんな特色を出したロボットを作っている。2足歩行できたり、階段昇れたり、ダンスができたり、会話ができたりと、みんなロボットを「人間に近づける」ためにいろいろがんばっている。

ぼくが思うに、歩いたり走ったり自分で考えたり恋をしたり人類を支配したりするロボットができても、最後までできそうにないのは「水に濡れてもだいじょうぶ」なロボットだ。

そんだけいろいろできといて水に弱いだなんてなんだかマヌケな話だが。たいていの最先端モノは水に弱い。


そしてそれを最初に解決するメーカーは、CASIOだと思う。なんとなく。

(総裁談)




2002/02/26  

火サスなんかで、よく見る場面。

密告の電話がかかってきて途中で切れる。そうすると「もしもしっ?もしもしっ?」と言ってフックをカチャカチャやる。

これをやって、電話が切れることはあっても、つながることはあるまい。実際にこんなことやる人はいないと思う。


無駄と分かりつつ、コマンド+option+escをカチャカチャやりながら、そんなことを思った(*1)。

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*1
windowsではコントロール+alt+delete。どちらのOSにせよ、たいてい無駄。

(総裁談)




2002/02/24  

冬季オリンピックって、いつまでやってんの?

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日本人選手の活躍とか、感動をありがとうとか、舟木の眉毛はどうにかならんか、とかそういうことには特に興味を引かれないが、「選手村」という言葉には興味を引かれる。その、そこはかとないマヌケな響きに。

何故「村」。「町」じゃだめか。

もしかして英語の直訳なのかもしれない、と思って調べたところ、「athletes' dormitories」であった。ビレッジじゃない。

考えてみれば、ほかにも「オランダ村」とか「東京ドイツ村」とか「何故、村」な物件はいくつかある(*1)。

そんなぼくの困惑をよそに、福島県には日本初のサッカー・ナショナルトレーニングセンター「J-ビレッジ」という施設が。


あと、「世界がもし100人の選手村だったら」を考えたい(*2)。

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*1
それ以前に袖ヶ浦(千葉県)でなぜ「東京ドイツ村」、という困惑がある。これを、東京国際空港(成田)、東京ディズニーランドと並び、千葉の3大東京と呼びたい。

*2
「世界がもし100人のペンギン村だったら」というのも良さそうだ。

(総裁談)





2002/02/23  

オリンピックの中継をNHKじゃなくて、フジテレビがやるとどうなるか。

たぶん、フィギュアスケート競技の、演技が終わった後の各国の審査員による採点が発表される場面が、今田耕司あたりの吹き替えで「5.8点、6点、5.7点、5.9点、5.6点、6点、合計35点!」とかいう風になると思う。
「新春隠し芸大会」か「ものまね王座決定戦」のように。

そして審査員長は森光子とか。

(総裁談)




2002/02/23  

モーツァルトの死因に関して新説が登場した、というニュースを以前見た。

それによると、彼の死因は「好物のポーク・カツレツから感染した寄生虫の旋毛虫だった」とか。発熱、発疹、手足のむくみや痛みなど、死亡前のモーツァルトの症状と、発病する44日前に妻にあてた手紙に「ポーク・カツレツ、なんておいしいんだ」という記述があることから推理したそうだ。

音楽の神様が「ポーク・カツレツ、なんておいしいんだ」って言っただなんて。ちょっと幻滅(うそ)。

ここで言いたいのは、もはや「カツレツ」っていう言葉、コミックスの「サザエさん」ぐらいでしか出てこないなあ、ということだ(*1)。

あと「ビフテキ」も。

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*1
どうか、この微妙な感慨が、皆さんにも伝わりますように。

(総裁談)




2002/02/22  

話題の外務省。
そのホームページに行ってみた。ボリュームのあるページなのでページ内検索でその全貌を探ってみる。
まずはオーソドックスな質問から始めよう。

「裏金」の検索結果/該当9 件
「愛人」の検索結果/該当2 件
「疑惑」の検索結果/該当152 件
「もう駄目です」の検索結果 /該当20 件

裏金と愛人の問題を「疑惑」に分散させる手口。そして泣き落とし。勉強になります。

「ハゲ」の検索結果/該当ページが見つかりません。
「M型脱毛」の検索結果/該当ページが見つかりません。
「早くー」の検索結果/該当394 件

ハゲには興味がなく、かなりの甘えん坊。

「もういっちょ」の検索結果/該当ページが見つかりません。

体育会系ではないらしい。

「カモ」の検索結果/該当8 件
「団地」の検索結果/該当49 件

遠回しに質問をしてきたが実はこれが聞きたかった。全貌はさておき、外務省に確かな手応えをかんじる。

(N談)


2002/02/21  

一緒に会議にでていた人が、会議が終わったとたんトイレに駆け込んでいった。
「いやー、会議中ずっとがまんしててさー」とのこと。
小学生じゃないんだから中座して行きなさい。たしかにお偉いさんが出席してた重苦しい雰囲気の会議だったけどさ。

宇多田ヒカルのプロモーションビデオとか、ポスターとか目にするたびに、同じように「早くトイレに行きなさい」って思う(*1)。女性は膀胱炎になりやすいから、心配です。

---
*1
彼女お得意の、内股で、膝を少し曲げて腿のあたりに手を添える、あのキメポーズ。何なんでしょう。かっこいいのか、あれ。

(総裁談)




2002/02/19  

一日一幕の内。

昼にほっかほっか亭の「幕の内弁当」を食べることにしてから3ヶ月ほどたった。
うたい文句は「毎日日替わりのおかず」だ。ご飯のとなりに上下におかずが分かれていてる。

「幕の内弁当」をお店の人は「幕の内」と呼び、「お好み御膳Cセット」の場合は「C」と呼ばれている。
この扱いの差に「幕の内弁当」ファンとしては幕の内が一歩リードしていると思いたいが、たとえば、猪狩(イカリ)君が「猪狩君」から「猪狩」そして「イカポン」に変化するように親しい人ほど略して称されるという事実も見逃せない。

ある日、列に並んでいる男の人たちが「ここの幕の内、片方のおかずは固定なんじゃないかなー?」といぶかしげに話をしていた。
「一日一幕の内」の私は「おかず片方固定」の事実を知っている。
こちらの関心事は自分ことをお店の人が「幕の内、今日は薄着だったね」とか言ってはいなかということだ。
幕の内にあがれるまで続けたい。

(N談)


2002/02/18  

M型脱毛に気づいてしばらくたつ。

確かに江畑謙介の髪型は冷静ではないかもしれない。
髪型における冷静とは浮き足立っていない毛髪をさすのだと思う。しっかり固めたはずの毛髪もスタジオのライトや体温、その他外的要因により浮き足立ってしまったということだろう。

ハゲの歩む道は2つしか残されおらず、隠すか、隠さないかだ。その選択は男の生き様といっていい。
隠さずに髪を短く刈って染めてもよい。後ろ指を指されることなく人生を終えることとなろう。しかし、私は江畑謙介同様、「隠す」というイバラの道を歩みたい。
隠し通せる見込みがないと分かっていてもチャレンジをする謙介。それどころか切れ味鋭い地肌を露出して見るものをはらはらさせる謙介。
分かっていてもはらはらさせるところが彼の真骨頂だ。

国際緊張に目を光らせつつも常に自らを緊張状態に置いている彼の辞書に「平時」という言葉はない。

(N談)




2002/02/17  

オリンピックの解説をする人は、どうしてみんなあんなハイテンションなんだろうか。
なんか、あのテンションの高さだけで、げんなりだ。しかるべき専門知識を持った人が冷静に見所を解説するだけで十分だと思うんだが。

そういった意味で、ぼくが今一番オリンピックの解説をやってもらいたいと思う人は軍事評論家の江畑謙介氏だ。

興奮気味のアナウンサーに対して表情ひとつ変えずに「RPG―7は旧ソ連が開発した対戦車用のロケット砲で、300メートルの距離だと1秒かからないうちに着弾し、巡視船ぐらいだと木っ端みじんになり、乗員は即死しますね」なんていう物騒な解説をする彼。冷静すぎる。ハイテンションだけが感情を揺さぶるものではないことがよく分かる。


惜しむらくは、彼の場合、髪型が冷静でない。

(総裁談)




2002/02/17  

妹が「Ocean's eleven」を観にいった。

Oceanとはブラッド・ピット演じる主人公のことなのだそうだ。つまり「Ocean's eleven」とは、いうなれば「オーシャンと11人の仲間たち」といったところか。

ところが、妹曰くメンバーはオーシャンを含めて11人なのだそうだ。

この事実を前に兄妹で議論になったのは、カルロス・トシキはオメガトライブの一員なのかどうか、ということだった。

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02/18追記:
妹からOceanとはブラッド・ピットではなくジョージ・クルーニーだという訂正がありました。しかし、今のところカルロス・トシキに関しては何の進展もありません。

(総裁談)




2002/02/15  

オリンピックをもじった名称に[パラリンピック」や「タモリンピック」がある。時々目にする「〜リンピック」の現在をおってみた。

・ゲタリンピック/松永の特産物「下駄」を使った競技
・マイま〜めでまめリンピック!/豆をつかった競技

「タモリンピック」と違い韻をふんでいないネーミングだが競技をする事で「〜リンピック」を使用。アスリート型リンピックと言える。

・ロボリンピック(仮称) /競技内容、イベント等について、アイディアを募集

(仮称) としているところに「〜リンピック」使用のためらいを感じる。アイデアを募集する前に腹を決めてもらいたい。

・LOVEリンピック/〜恋してムーチョ〜恋のバトル

競技から少し離れてきた。競技ではないのに競わずにはいられないもやもや感がバトルを生むのだろうか。

・魚リンピック/・お魚ふれあい体験・やさしく湖に放流・湖畔コンサート

もはやここには競技の二文字はない。競技はふれあいに取って代わり、そのふれあい体験を白紙にするがごとく放流。唐突にコンサート。競技との決別でリンピック本来の姿を打ち出したのが「魚リンピック」。
結論としては、韻を踏まなくてもいい。競わなくてもいい。リンピックはその響きにあるやるせなさや恥ずかしさを克服した者に開かれているということだ。

(N談)




2002/02/14  

韓国のバレンタインデーについて調べてみた。

日本でも3月の14日は「ホワイトデー」という、とってつけたような日が設定されているが、韓国はそれどころではなかった。

毎月14日に何かがとってつけられているのだ。

以下、その説明。

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■1月14日:ダイアリーデー
一年間使う手帳を恋人にプレゼントする日

■2月14日:バレンタインデー

■3月14日:ホワイトデー

■4月14日:ブラックデー
2月と3月に何のプレゼントもなかった人が、黒い服装に身を包み、真っ黒な食べ物であ るチャジャンミョンを食べる。

■5月14日:イエローデー
ブラックデーまでに恋人ができなかった人はこの日に黄色い服を着て、カレーライスを食べないと恋人ができないといわれている。

■6月14日:キスデー
5月のイエローデーを無事にのりこえたカップルの当然の順序であると、キスデーがつくられた。

■7月14日:シルバーデー
お互いに銀製品をプレゼントするシルバーデー。シルバーと言う意味は2通りある。銀を意味するシルバーと、年長者を意味するシルバー。つまり先輩達がデート費を出してくれる日でもあり、まわりの人たちに自分の恋人を紹介する。

■8月14日:グリーンデー
まだ恋人がいない人たちが「グリーン」という名前の焼酎を飲みながらお互いに慰めあう日

■9月14日:ミュージックデー&フォトデー
ナイトクラブなど、音楽があり、友達が集まっているところで恋人を公式化する日。また、晴れた秋空のもと、恋人同士、写真をとりそれぞれの手帳にはさんだりする。

■10月14日:ワインデー
雰囲気のいい秋に、恋人とワインを飲みながら2人だけの特別な時間をすごす。

■11月14日:オレンジデー&ムービーデー
恋人と共に感動的な映画を見て、甘いオレンジジュースを一緒に飲む

■12月14日:ハグデー
恋人同士、抱き合う事が許される日。

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バレンタインデー以降、恋人ができなかった人に対して、定期的にフォローがなされているが、それも8月に慰め合うのが最後で、あとはひたすら恋人達を盛り上げるための日しか用意されていないところが感慨深い。


あと、抱き合うまで時間かかりすぎ。

(総裁談)






2002/02/14  

「公正取引委員会」のことを略して「公取委(コウトリイ)」というらしい(*1)。

今日、会社の先輩が
「『コウトリイ』を『コウノトリ』と聞き間違えちゃってさあ」
と言っていた。

赤ちゃんを運ぶ「公取委」。確実に届けてくれそうな気はする。だが、そもそも「独占禁止法」を取り締まるところなので、一夫一妻制の日本で彼らにこの作業を任せるのはいかがなものか。

きれいな奥さんの場合、夫に対して指導が入るのだ。「独占するな」って。

誰の子供か分かったものじゃない。

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*1
この略し方はあんまり美しくない。ついでに言えば深田恭子を「フカキョン」と略すのもどうかと思う。さらに言えば「クボジュン」もどうかと思う。「子」しか略してないじゃん。美保順の立場はどうなる。

(総裁談)




2002/02/13  

クリスマスになると、テレビやラジオやレストランなんかで、いまだにワムの「ラストクリスマス」や山下達郎の「クリスマス・イブ」が必ず流れる。

とはいえ、マライア・キャリーとか小柳ゆきなんかによって、何かしら毎年新しいクリスマスソングが供給されているので、最近はこれらの曲はあまり聞かれなくなってきている。

問題はバレンタインデーの曲である。恋人達の季節という意味では、クリスマスと双璧をなす日であるにもかかわらず、バレンタインデーの曲というのはあまり供給されない。

結果、この期に及んで、今年もまた「バレンタインデー・キス」が流れることになる。

今、日本に必要なのはバレンタインデーの曲だ。

ぼく自身はバレンタインの儀式に縁遠くなったとはいえ、恋人達の季節に、国生さゆり(35)とは、いかがなものか、と言わせていただく。

(総裁談)




2002/02/12  

「プロジェクトX」という番組がある。黒部ダムとか瀬戸大橋とかそういう大事業の舞台裏を、男のロマンと浪花節という表現手法で描き出すという、なんともげんなりする(*1)番組だ。

番組を仕切る男性アナウンサーもあんまりちゃんと仕事していない。スタジオにきた当時の責任者かなんかに、「橋ができたとき、どう思いましたか?」って聞いてた。

「どう思いましたか?」って、あんた。ド素人か。

しかも、訊かれたほうも訊かれたほうで「これはもう、橋と言うよりは芸術品だと思います」って答えてた。げんなり。

何でかしらないが、世の中の多くの人は、素晴らしさを表現するときにそれを「芸術」に喩える。

芸術ってそんなにすごいものなんだろうか。

「かれいどすこうぷ」では「チョコレートを全身に塗りたくって街を歩く女の人」とか「30年間かけて貯めておいたトイレットペーパーの芯でつくった小屋」とかを紹介するとき、画面の右上とかに「芸術!」っていう文字(*2)がよく出ていた。

「芸術」とはそういうものだと思う。

今後「プロジェクトX」で高島平団地とかがとりあげられて、「これはもう、団地と言うよりは芸術品だと思います」とか言われないように祈るばかりだ。

そんなことしたら泣いちゃうから。

---
*1
でもいちばんげんなりするのは番組の要所要所で流れる「ぷろじぇくとえーっくす」っていう女性のささやき声だ。もしぼくがスパイで、当局に捕らえられて「ぷろじぇくとえーっくす」って始終耳元でささやかれる、という拷問を受けたら、何でもしゃべっちゃうと思う。

*2
なぜか毛筆っぽい書体で。30度ぐらい右に傾けて。っていうか、あの番組って、まだあるんでしょうか?

(総裁談)




2002/02/11  

以前行った団地では向かいの棟の屋上から写真を撮った。

屋上に出ることのできる団地というのは珍しい。ぼくらの巡った団地の中ではまだ2つしかない。高島平団地で過去、自殺するのが流行った(*1)ために、たいていの団地では屋上には上がることができないのだ。

そしてこの団地では、屋上に出られる代わりに「自殺者の3つの特徴」と題したパネルがエレベーターホールに張られていた。曰く、

1.普段見かけない人物
2.共用廊下や屋上を歩き回っている
3.沈んだ表情であてもなくさまよっている


この3つの特徴は、ただ一点をのぞいて、ほぼ団地マニアの特徴でもある。

その一点とは言うまでもなく「沈んだ表情で」の部分だ。
ここを「興奮した面もちで」とか「歓喜の表情で」とかに変えると、ばっちり団地マニアの特徴。

---
*1
多い年にはなんと年間50件の自殺があったそうだ。あんなすばらしい団地で死ぬなんて。もっとほかにやることがあるだろう。

(総裁談)




2002/02/09  

今日気づいたこと。

斜体になると、文字は急に「デジタル」になる。

以上。

(総裁談)






2002/02/08  

母親が「炭疽菌の恐怖 白い粉のパニックが始まった」という本を借りてきた。今、この事件がどうなっているのか知らない。図書館では最新版らしい。パラパラとめくっていると「テロに使用される可能性がある生物兵器」という章があった。

・ボツリヌス菌
・エボラウイルス
・黄熱病

など死亡率の高い恐ろしい病原体が載っているなか

・ブルセラ菌

というのがあった。
ブルセラ。久しぶりに聞くこの言葉。発病しても特有の症状はないらしい。症状には倦怠感と書いてある。あの手の趣味は菌によるものだったのかもしれないという疑惑が、

「予防法/石鹸で15分くらい洗う」

を読んで確信に変わった。

(N談)




2002/02/07  

昨日、会社で使っていたマグカップが割れた。
壊れてもこんなに何とも思わないものは他にあるだろうか?

南国の景色に鳥たちが飛び交うトロピカルな絵のついたマグ。愛着はほとんどなかった。
むしろ、「家にあるいらないマグカップを持ってくることができる」と消極的な喜びもわいていた。

今日、会社に行くと棚のなかに木っ端みじんとなったはずのあのマグカップがあるではないか。
呆然としている僕に事務の女性が
「あっ、そのマグカップ新しいのを出しておいたから。まだ同じのたくさんあるし。」と一言。

二重にいらなくなったマグカップとともにトロピカルな一日が今日も始まる。

(N談)




2002/02/06  

明日は会社に行こうかな。

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以前博多に行ったとき気がついたこと。

地下鉄の中吊り広告に、東京の私鉄である京急の広告があった。飛行機で羽田に行ったらモノレールではなく京急を使ってくれ、という主旨の広告なのだが、問題はそのコピーである。

「渋谷、新宿、お台場、京急でイケてる街へ安く速く」

京急では渋谷にも新宿にもお台場にも行くことができない。東京をあまり知らない博多の人々を騙している。

ここはひとつ京急のアイデンティティーを再確認するためにも、正直に蒲田、新橋、浅草、をイケてる街として挙げてはどうか。

乗り入れも含めて、なんならあと津田沼とか印旛日本医大とかも。

(総裁談)






2002/02/06  

まだ具合は良くなりません。

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「学園ラブコメディ」とか「アクションラブロマンス」とか「法廷アクション」とか。
映画のジャンルを表現する常套句がある。

よく考えるとマヌケなジャンル表現だなー、とかねてから思っていた。

そうしたら今日、ケーブルテレビで「フラッド」という映画が紹介されていて、その「ジャンル」が『洪水アクション』。

ずるくない?この表現。この映画のためにそういうジャンル作ってない?

たとえて言うなら「世界発明コンテスト」の会長でありながら自ら連続グランプリを受賞しちゃうドクター中松みたいな感じ?たとえが分かりづらい?

(総裁談)






2002/02/05  

課長に全快するまで出社するなと言われました。

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青木功というプロゴルファーがいる。ゴルフのことなど全く何も知らないぼくでも彼が「世界の青木」と呼ばれていることは知っている。
名前に「世界の」が冠されるなんてすごいことだ。

たとえそれが安売りスーツの店のコピーめいているとしても、すごい。

だがしかし「世界の青木」と呼ばれる以前、彼は「東洋の魔術師」と呼ばれていたことは知らなかった。この呼び名もすごい。

たとえそれが脱出芸を得意とする奇術師のコピーめいているとしても、すごい。

驚いたことにさらにこれ以前にも彼は称号を持っており、それは「我孫子の暴れんぼう」というものなのだ。

以上から分かったことは、暴れんぼう、魔術師、そしてついに何にも例えられない自分の名前、と一見確実にステップアップしていっているようだが、実際には、将軍、色物奇術師、スーツ安売り店、と凋落していっている(*1)ということだ。

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*1
コラムの面白みを演出するためにこのような序列にしたが、くだんのスーツ店と奇術師とではどちらがステータス的に上か、については意見が分かれるところだと思う。

(総裁談)




2002/02/04  

どうもインフルエンザのようです。すげえつらいっす。明日は会社には行けないな。


マスクを一日中して暮らしていると、マスクの空気抵抗に負けないように腹式呼吸が強化される。
腹式呼吸でぼくが思い出すのは、数年前、NHKで放送された、腹式呼吸がいかに健康にいいかを解説する番組のことだ。ゲストは当時大病から復帰したレオナルド熊で、彼は腹式呼吸を心がけるようになって体の調子がよくなった、と語っていた。

そしてその番組の放送後1週間もたたないうちに彼は亡くなってしまった。


以上、ぼくの腹式呼吸の思いで。すまん。具合悪いんで湿っぽいコラムになってしまった。

(総裁談)






2002/02/03  

以前、総務庁が行った携帯電話の電磁波による脳への影響を調べるための実験の報告をニュースで見た。

その実験の方法というのが、マウスに電磁波を定期的に浴びせて、そのうえで迷路に置いてあるエサを捜し出せるかを調べる、というものだった。そしてその結果、そのマウスは無事にエサを探しだせたので、脳への影響はないと報告していた。

それでいいんでしょうか。迷路でエサを探す行為って、脳の機能を代表するものなのか。


定期的に電磁波を浴びせた影響で、実験をした人の脳がおかしくなってやしないか。

(総裁談)




2002/02/02  

ウイスキーのテレビCMでは、本物の氷とウイスキーではなく、麦茶とアクリルの氷を使うそうだ。テレビ画面で見た場合、本物は必ずしも本物には見えないのがその理由だ。
この「偽物のほうが本物に見える」という現象は、本物のタモリよりコージー富田のほうがよりタモリっぽいという事実を思い出していただくと納得できると思う。


早稲田予備校の宣伝ポスターをいたるところで見かける。コンセプトは「現役合格」だ。その表現として、5人ほどの現役合格した大学生の全身写真を載せている。

問題は、その現役合格の大学生たち、なかでも特に女の子が非常に「オバサンくさい」ということだ。
素人を広告に使う場合、その人がブサイクであることは、そのことによってリアリティが増すという点において間違いではないのだが、「現役合格」をコンセプトにした場合、この「年増感」はいかがなものか。だって、一番左側の女の子なんて、ママさんバレーをやってそう。

早稲田予備校は、麦茶とアクリルの氷を使うべきだったと思う。

(総裁談)




2002年1月のカモだより