2002/01/31  

バンコクは「東洋のベニス」と言われる。もちろんこれは比喩で、東洋に実際にベニスがあったら比喩にならない。実際にあるものは比喩表現として意味無いというわけだ。「イスラム教のメッカ」とか、意味無いでしょ?

ところで、NHKで百人一首かるた競技大会のドキュメンタリーをやっていた。その番組中何度か次のような表現が使われていた。

「百人一首かるたは畳の上の格闘技と呼ばれています」


それは、柔道だろう。

(総裁談)




2002/01/29  

電車の中刷りで漫画の広告をよく目にする。時に本屋でも見かけたことのないものもある。
漫画雑誌のタイトルに限り調べてみた。

・ママンガ/あおば出版
・漫画どっかーん!!/アミカル
・ヤングキュン!/コスミックインターナショナル

漫画雑誌らしく何とも言えないタイトルで良いが今ひとつの感じがする。欲を言えば「ママンガ」にも「!」を付けたい。

・コミックきみとぼく/ソニー・マガジンズ
・きみとぼく/ソニー・マガジンズ

おセンチなタイトルに「コミック」を付けることで月刊と季刊の区別をしている工夫がいじらしい。

・コミックパピポ/フランス書院
・コミックパピポ外伝/フランス書院

同様に月刊と季刊の区別をしているがこちらは「外伝」。ぐっと大人の雰囲気を醸し出している。

こうしてタイトルをみてきても、心に残るものはほとんどないのだが「エロトピア/ワニマガジン社」と言うタイトルはかなりいい出来なんじゃないだろうかと再認識。

「エロトピア」で始まるルネッサンス。

(N談)




2002/01/28  

「BOOKアサヒコム」という朝日新聞社の書籍関連サイトに「ティーンズメール」というコーナーがある。投稿された10代の悩みに対して2人の相談員がアドバイスを授けるというもの。
http://book.asahi.com/tmail/back_list.html

問題がいくつかある。

・2人の相談員の顔ぶれ。ピーコと飯野賢治。濃すぎる。相談にきたティーンを追いつめてどうする(*1)。
・アドバイスの最後に記されるピーコの肩書き:「服飾評論家」。いや、そうなんだろうけどさ。
・ピーコのプロフィール中の文章:『双子の弟・おすぎと「おすぎとピーコ」を結成』って、あんた。


しかし、一番の問題はこのコーナーが書籍とまったく関係ないことだ。

---
*1
いや、2人とも親切に的確にアドバイスしているんですが。なんというか、こう、ピーコと飯野賢治っていうだけで、もう。

(総裁談)




2002/01/28  




上:「Office」に入っている「クリップアート」
下:「角大師」とよばれる魔除の護符に描かれている絵










(総裁談)

2002/01/27  

喫茶店で「私はかまわないんだけど、それは彼女のためにならないか言ってるのよ」という会話を耳にした。

ところで会社の最寄り駅、京急の青物横丁駅のホームに「かわいいハトですがエサをやらないでください」と書かれたポスターがある。
「かわいいハト」という前提もどうかと思うが、問題はそのポスターに描かれているハトがしゃべっているセリフだ。

「もうおなかいっぱいダヨー」(*1)

これはつまり京急が「私はかまわないんだけど、ハト自身がいやがってるし」と言っているのだ。

また、目黒駅のホームにはハトのフンに注意を促す看板があり、それには

「頭上に?注意」

と書かれている。「頭上に」で語尾上げ。なぜ。

屈折した語り方をさせてしまう何かがハトにはあるのかもしれない。

そういえば団地にはよくハトがいる。シンボルはカモなのに。

---
*1
しかし一番の問題は語尾の「ダヨー」だ。全員集合か。

(総裁談)




2002/01/26  

推理小説ではどうして人が死ななければならないのだろうか。人の死だけが「ミステリ」であるはずはないと思うのだが。

たとえば、去年の冬まで来ていたコーデュロイのジャケットが見あたらない、というのはどうだ。ミステリだ。実話だ。遺留品は脱着可能な裏地だ。

家族友人を始めいろんな人に、最後にぼくがかのジャケットを着ていたのを見たのはいつだったか、と聞き込みをした

「さあ、そんな何ヶ月も前のことなど覚えていませんよ」

なんて答えてくれれば、これはもう推理小説以外の何者でもない。あと

「もしかして私を疑ってるんですか?なんなら私のクローゼットを調べてもらってもかまいませんよ」

とかも言ってほしい。

たぶん、推理小説で人が死ななければならないのは「ま、いっか」で済まされないからなのだと思う。ジャケットの行方を探るのでは、ストーリーを最後まで引っ張っていく力に欠けるのだろう。

素敵な新しいジャケットをこの前お店で見つけちゃったし。ま、いっか。


この前の火サスの犯人は京本政樹でした。彼の場合、髪型もミステリです。

(総裁談)






2002/01/25  

あらためてカモについてふれたい。

個人的にはのんきでフレンドリーなイメージをカモにいだいている。よりカモを理解するためにカモ/duckを英和辞典で調べてみる。

a dead duck/重要でない問題

のんきすぎて人から相手にされないのだろうか?それでもそれほどイメージから遠くない。さらにみていくと、カモの意外な一面が現れた。

duck(動詞)/責任・困難をのがれる

カモはカモなりの処世術をもっているのだ。
しかし、さして重要でない問題に責任を感じその問題から逃避するカモをを想像することでカモに対するフレンドリーなイメージを確認できる。

(N談)




2002/01/24  

「to」を「2」にしたり「for」を4にしたりすることが、音楽界とビジネス界ではよく見られる。「B2B」とか「U2」とか。しまいには「I Luv U」とか。(*1)

ところで、社会人としてのたしなみのひとつに、人でないものに「さん」をつけて丁寧語とする、というものがある。「ソニーさん」とかいうように企業名にさんづけをするのだ。たぶん日産のことは「日産さん」というのだろう。「SUN」の場合はどうするのだろうか。

このたしなみは企業名以外にも適用される。自治体関係の仕事をする先輩は「千葉県さん」と言っていた。そりゃ落花生だ。

これに似ているのが、紙面に登場するタレントに「さんづけ」をする女性誌の風習だ。これは男性誌には見られない女性誌特有の文化だ。

以前見た「anan」の電車の中吊り広告でも、登場するタレントはすべてさんづけで表記されていた。「菅野美穂さん」「TOKIOさん」とかはまだいいのだが(*2)、「326さん」はどうかと思う(*3)。

いっそのこと「3263」にしてはどうか。

---
*1
こういう悲劇をわれわれは忘れてはならない。広島平和記念公園にあるモニュメントには「過ちは二度と繰り返しません」と書いてある。

*2
ほんとは良くないですけど。

*3
「326」が「サブロー」としか読めないことをさしおいても。

(総裁談)






2002/01/23  

「世界がもし100人の村だったら」という本がとても売れているらしい。こういう内容だ。

全世界を100人の村に縮小すると、アジア人は57人、ヨーロッパ人は21人、アメリカ人は14人、アフリカ人が8人で、70人が有色人種で30人が白人。70人がキリスト教以外の人で30人がキリスト教徒。6人が全世界の富の56%を所有し、その6人ともがアメリカ国籍。1人が瀕死の状態にあり、1人はは大学の教育を受け、1人だけがコンピューターを所有している。

そして、「あなたが今朝、目が覚めた時、病気でなく健康だなと感じることができたならあなたは今生き残ることのできないであろう100万人の人達より恵まれています。もしあなたが戦いの危険や、投獄される孤独や苦悩、あるいは飢えの悲痛を一度も体験したことがないのなら、あなたは世界の5億人の人達より恵まれています」と続く。

つまり、あなたは世界の規模から見ると幸せに恵まれているいるのだと言いたいらしい。
でも、人は他人と比較して「幸せでないなあ」と感じることはできても「幸せだなあ」(*1)と感じることはできないのではないだろうか。「幸せだなあ」というのは単に自分がそう感じるかどうかの問題だから。

また、属性で100人を割り振りすると「アジア人でキリスト教徒でなく、大学で教育を受けた有色人種」というような各種組み合わせはどうなるのかが問題だ。人間はすべからく様々な要素の織物である。属性分けしている時点で何かが間違っている気がする。

と、なんとなく社会派を気取ってみたが、一番問題にしたいのは「アジア人でキリスト教徒でなく、大学で教育を受けた有色人種の団地マニア」はどうなるのか、という点だ。

---
*1
加山雄三か。


(総裁談)






2002/01/22  

ずいぶん前の話だが、家族でいとこに会いに行ったことがあった。彼の年齢は一歳半。母の弟の二度目の奥さんの息子だ。
親戚にコラムニストがいるとこんなことまで書かれてしまう。二度目の奥さん。

じつは母も妹もぼくも彼に会うのは初めてだったのだが、彼は全く人見知りをしない子供で、始終和やかなムードのうちに会見は終了した。こどもを抱っこしたの初めて。

ケーキを食べさせてみたところ、ういー、うまー、と言い、宴もたけなわ、というところでおもむろに靴を脱ごうとしたり、女の子(妹)に抱きつこうとする。

妹と出した結論は、一歳半の子供は二次会のおっさんと同じだということだ。

こども:おっさん=n歳:n+0.5次会

QED.

(総裁談)





2002/01/22  

妹は機械の設計をやる人です。

彼女曰く、開発のプロセスではできた製品が壊れないかどうかのテストを念入りにやる。
それに合格したものだけが世の中に出回るのだが、世の中には思いもかけないぶつけかたをして壊してしまう人がいるのだそうだ。
そんなところをぶつけるか?ふつう、っていうようなところを。

神様も人間を作るときには念入りにテストをしたのだと思う。
脳はかなり頑丈に頭蓋骨で覆われているし、肋骨なんかもうまくできている。
だが、肘の内側や足の小指をぶつけたりするとは、彼も思わなかったのだと思う(*1)。そんなところをぶつけるか?ふつう。

あと、膝のお皿のすぐ下のくぼみとか(*2)。

---
*1
なんせ、彼は神様ですから。彼の部屋にはタンスとかなさそうだし。

*2
これはテスト漏れと言うよりは隠しコマンドなのかもしれない。
---

(総裁談)






2002/01/21  

卓球の愛ちゃんが相手の強打に歯が立たず試合にまけた。

国内一のパワーヒッターの速いボールにほんろうされた愛ちゃんのコメント

「スピードが普通の人より倍の倍の倍でした」。

「倍の倍の倍」
相手の強さを指数的に表現したところに愛ちゃんの成長がうかがえる。

今後は「1000%勝つ自信があります」など数学の概念をも超越したコメントができるまで見守りたい。

(N談)





2002/01/18  

関取の朝潮
政治風刺漫画家のルリー氏
小説家の志茂田影樹

いままでの29年間でサインをもらった人を挙げてみた。
約8年に一人の間隔でサインをもらっていることになる。平均を出したところで何も分からない訳だが。

サインをもらう動機を考えてみると
・人に勧められて
・新聞の来日記事を読んで
・何となく

ひとつ、サインをもらうとき共通して言えることは
一時的な盛り上がりとその後、サインが行方知れずになる点だ。

(N談)




2002/01/17  

オウム病が世間を騒がせている。
いや、カモが世間を騒がせていると言った方が適切かもしれない。

 松江市の観光施設「松江フォーゲルパーク」をめぐるオウム病感染問題、市は16日、感染の疑いのあるとされた鳥の数を当初の「4羽」から「十数羽」に訂正し、閉鎖施設を追加する、と発表した。

同パークの運営している会社の一つが有限会社「カモ」だ。
プレイステーションのテレビCMで団地が躍進したかと思っていたが、カモも負けてはいない。カルガモをマークとして採用している我々しては団地共にカモも注目していきたい。

(N談)




2002/01/16  

いささか旧聞だが、第14回日本メガネベストドレッサー賞の発表を見た。

「ベストジーニスト」とか、この手の人選は、ほんとにベストかどうかはどうでもよくて、単にその時期に話題になっている人が選ばれるものだ。
だから「スポーツ部門」で新庄が選ばれたり、「サングラス部門」で浜崎あゆみが選ばれても、さもありなん、という感じだ。

んがしかし、「特別賞」が米倉涼子ってのはどうか。だってメガネかけてないじゃん。
と思ったら「今後眼鏡をかけて欲しい人」という但し書きがあった。

なんだそれ。「特別」過ぎやしないか。

(総裁談)