●2005/12/31 |
クールビズがはやったこの夏、「ノータイ、ノー上着」なる言葉を良く耳にした。つまり、ネクタイしないで上着を着るのもやめよう、という意味だと思う。 でもCD屋さんとかで目にする「No music, No life」の意味を考えると「ノータイ、ノー上着」は「ネクタイがないのなら上着もない」「ネクタイのない上着なんてありえない」となるのではないか。 いや、それはそれでフォーマルの心得的には間違っちゃいないか。クールビスじゃないけど。 ていうか、今年最期の更新が季節感ゼロの話題で自分でもびっくりだ。良いお年を。 (総裁談) |
●2005/12/28 |
Windowsの「マイドキュメント」がよく分からない。 ドキュメントを「マイドキュメント」に保存したためしがない。あそこに保存せずとも、パソコンの中のドキュメントはほぼすべて「わたしのドキュメント」ではないのか。 「マイピクチャ」「マイミュージック」はもっとよく分からない。ファイルの種類で分類して整理するのはあまり賢くないような気がする。プロジェクトの種類とか出来事別とか、そういう風に分けるのがふつうではないのか。 「マイコンピュータ」はさらにもっと分からない。パソコンの中に「マイコンピュータ」以外のものがありうるのか(*1)。 「マイネットワーク」はやり手の営業さんみたいだと思う。異業種交流会とか。 --- *1 これら「マイ」ルールは、1台のパソコンを複数人で使うことを想定したものなんだろうということは分かっていますが。 --- (総裁談) |
●2005/12/27 |
ぼくが日々ここにこうやって文章を書きつづっている理由の一つは、自分が感じる、もしかしたら他の人とは共有できないかもしれない微妙な違和感をうまいこと表現したいからなのだが、まだ『「〜しましょう」という語尾を「〜しませう」と書く人がいる』ことに対する違和感をうまく表現できないままでいる。 できないままだが、きょうはもうこれで寝る。すまん。 誰に何を謝っているのかよく分からん。 (総裁談) |
●2005/12/23 |
「赤鼻のトナカイ」で有名な赤い鼻のトナカイは、本名を「ルドルフ」という。 つい最近まで彼に名前があるとは知らなかった。きけばそもそも曲の原題は「RUDOLPH the RED-NOSE REINDEER」というらしい。 「ルドルフ・ザ・レッド・ノーズ・レインディア」。名前の後に「the」がくると、なんかかっこいい。「ルドルフ・ザ・ムービー」みたいだ。 (総裁談) |
●2005/12/22 |
昨日21日のデイリーポータルZに「浮かれ電飾を鑑賞する2005」という記事を書きました。 昨年に引き続きのネタです。毎年続けていこうかと思っています。 --- 初めて行ったラーメン屋が食券制の場合、食券機に気づかずに座席に座ろうとして「食券を先にお買い求めください」って必ず言われる。言われなかったためしがない。あの食券機の存在感のなさはどうにかならないのか。あんなに大きくて入り口に構えているのにどうして気づかないのか。ぼくの問題か。 で、そう言われてちょっと恥ずかしい思いをして食券を買って座席に着くんだけど、やっぱりビールも欲しいな、とか替え玉を追加しようと思って再び食券機の方へ行こうとする。そうすると「あ、直接どうぞ承ります」って店員が受け付けてくれたりする。すごく裏切られた気持ちになる。どうせなら徹底して機械に任せて欲しい。 モスバーガーとかミスタードーナツとかで食べ終わったゴミとか食器を自分で下膳しようとすると「そのままで結構ですよ」って言われるときも似たような気持ちになる。言われなかった試しがないが、あれらの店はふつうのレストランみたいにテーブルに置きっぱなしにしておくものなのか。どうなのか。毎回「また言われるんだろうな」と思いながら結局自分で下げちゃう。 あと「食券」ってすごい言葉だ。戦時中っぽい。 (総裁談) |
●2005/12/21 |
「なんで線路」に2枚追加。ついにヌードものを発見しました。 あと、デイリーポータルZで新しく始まった「デイリーポータルZテレビ」に出演しています。偉そうに工場について語っています。ていうか、しゃべりすぎだな、ぼく。しかもたぶん間違ったこと言ってそう。 --- 以前にもカモだよりで「食パン」という言葉に対して違和感を表明した。いったい「食」用でないパンがあるのか。 これに関して「菓子パン」と区別するために「主食パン」と言っていたものが略されて「食パン」になったのではないかと推理している方もいる。なるほど。 ところで季節柄スタッドレスタイヤのCMをよく目にする。 昔から不思議なのはこの「スタッドレスタイヤ」という言い方だ。トゲトゲが出ていないが滑らない氷雪路用のタイヤという意味なのは分かっているが、それを「スタッドレス」と略してしまったらだめだろう。氷雪用でないふつうのタイヤだって「スタッドレス」だ。これも「食パン」みたいなものか。ちょっと違うか。 しかし一番の問題は「食パン」って食を代表するかのような名前だが、パンの中ではあまりおいしくない種類のパンだということだ。ドイツパンとかフランスパンとかの方がおいしいよね。 (総裁談) |
●2005/12/20 |
宝くじの季節だ。 ぼくは宝くじを買ったことがない。統計的にいって満足する金額が当たるようなものじゃないからだ。 ということを言うと、宝くじファンは「まったく理屈っぽいなあ」とぼくを非難し、いろいろ言ってぼくに宝くじを買わせようとする。よく言われるのは2つあって 「買わなきゃ当たらないよ」 「夢を買うんだよ」 だ。もういいよ、その言いぐさは。 「夢を買う」と言えばアイドルが自らの存在意義を説明する言葉として「夢を売る商売」というが、もし宝くじ当たってアイドルがもらえるんだったら買ってもいいかな、と思う。 ぼくの理屈っぽさなんてその程度のものです。 (総裁談) |
●2005/12/19 |
毎年、日本漢字能力検定協会によって「今年の漢字」が発表されている。今年2005年は「愛」だそうだ。 この「今年の漢字」、12月初旬まで一般公募し決めるそうだが、12月31日までねばって決めてこそ「今年の漢字」なのではないだろうか、といつも思う。12月末にその年を代表するような大事件が起こったらどうするのか。 つまり「姉」とか「歯」とかは来年の「今年の漢字」に繰り越しエントリーされるのか、ということです。 (総裁談) |
●2005/12/16 |
昨日のデイリーポータルZに「いらっしゃいませ」を鑑賞するという記事を書きましたよ。 --- 「来夢」 「香楓」とかちょっとヤンキーっぽい当て字の名前をしばしば目にする。 外国ではこういうことがなさそうな気がする。あいかわらず「John」と「Rachel」とかが繰り返し使われているのではないか。たぶん。違うかもしれないけど。「英語版『聖斗』」とかあるのかもしれないけど。 アメリカなら移民とかでさまざまな語圏からの言葉があるので結果として伝統的なファーストネームだけでもバリエーション豊かだが、個人の思いつきでまったく新しい名前をつけるということはなさそうな印象がある。なのにそういう国の方がファーストネームで呼ぶことが多い。かぶらないようにそういう国こそ新しい名前をつくった方が良さそうなものだが。 しかし逆にほとんど家族と親しい友人以外呼ぶことがない日本だからこそどうやって読むんだかわからないけったいな名前をつけることができるのかとも思う。つまり、日本おける名前とは隠れキャラなのかもしれない。 特にオチはなく終わる。なんか新聞の投書みたいになってしまった。すまん。 (総裁談) |
●2005/12/15 |
赤ちゃんが生まれると必ず出産時の体重の話になる。先日友人に子供が生まれたというときもすぐさまその話になった。 「○○グラムだったよ」と言われたとき「大きいねえ」とか「普通だね」とかすぐコメントできるかどうかは、その人に子供がいるかどうかによる思う。ぼくは何回かそういう話を聞いているにもかかわらず標準体重がいくつか覚えられない。 もうちょっと育っても状況は変わらず、何歳で「言葉がしゃべれるようになった」とか「ハイハイできるようになった」とか、これも「はやいね」なのか「遅いね」なのか分からない。これもすでに子供を持っている人ならすんなり分かることなんだろうけど、ぼくにはさっぱり分からない。何回かそういう話を聞いているにもかかわらずやっぱり覚えられない。 ただ、これが自分が物心ついて以降にまで育つと、自分との比較がある程度できるようになるので、話にようやくついていける。ただ判断の比較対象が自分の記憶なので平均的に言ってほんとうに「早いね」なのか「遅いね」なのかははなはだ怪しいけど。 これがどんどん育っていくと、初期状態の少しの違いから大きなばらつきに成長し、「はやい」とか「遅い」とか一概に言えなくなる。初体験とか、タバコとか。 30にもなるとばらつきはもはや手の負えないところにまでなり、かたや市会議員に立候補かと思えばかたや酒屋を継いではや10年。かたや団地マニアである。そういえば堀江社長が同い年だ。こうなると「はやい」とか「遅い」ではない。しいて言えば「もう間に合わない」と言ったところか。 おじさんになっても、こういうばらつきが大きすぎて共有できない話題じゃなくて、その人の属性に関する第一声は体重の話になればいいのに。「30歳で何グラム?」って。あくまで「グラム」で。 そして80歳ぐらいになるとこんどはばらつきがほとんどなくなるんだろうと思う。だいたい同じように身体の不具合を持ち、何となく見た目もそれほど違わなくなってくる。 往生の際にも体重を量るといいのではないだろうか。そしてあの世で友人同士言い合うのだ「何グラムだった?」って。 たぶんそのときもぼくは覚えてないような気がするけど。 (総裁談) |
●2005/12/14 |
携帯電話会社のauが「感動ケータイ」を標榜して久しい。 調べてみたら社長自ら「2002年に着うたをスタートし、FMラジオ機能も提供するなど、auは携帯で音楽を楽しむことに対して、さまざまなスタイルを提案してきた。auが目指すのは“感動ケータイ”だ」と語っていた。 なんだろう。「感動ケータイ」って。 どうやら偉い人って「感動」が好きらしく、「感動経営」でググったらいろいろ出てきた。曰く「第二創業・感動経営」「ITで創る感動経営」「感動経営コンサルティング」「感動経営、企業変革、顧客感動」「感動経営の導入についての第一人者」。感動ってこんなに安っぽいものだったか。この感動のデフレは24時間テレビのせいか。オリンピックのせいか。ワールドカップのせいか。 下手にググって分からなくなってきてしまったが、しかし素直に文字通り受け取ったら「感動ケータイ」ってバイブレーションモードのことだ。なーんだ。 (総裁談) |
●2005/12/13 |
昨日、NHKの大河ドラマが最終回だったようだ。 それを家族で見ていたときのこと。義経と弁慶の最期が描かれている場面で妹が義経を自害に追い込んだ登場人物を見て「でもこの人も後で頼朝にやられちゃうんだよね」と言ったら、父が 「まあ、どうせもう今は全員死んでるんだし」 と言った。 何か深遠なことを言ったのではないか、と思って今こうしてカモだよりに書いてみたのだが、読み返すとそうでもない。残念だ。父よ。 (総裁談) |
●2005/12/09 |
「なんで線路」に一枚追加。みなさまからの「アイドル・オン・ザ・線路」写真情報お待ちしています。 --- 電磁波に対してひどく警戒する人がいた。 携帯電話の裏に妙なシールを貼っていたのでそれは何かと尋ねたら、電磁波よけシールなんだそうだ。電磁波を浴びすぎるとガンになるよ、と言われた。ああ、この手の人か、この人は。 聞けば家では、テレビや電子レンジをはじめいろいろな家電製品に似たようなシールを貼ったり備長炭を乗せたりしているらしい。 さらに「超音波、あれも良くないよ」とも言っていた。なんか波に対して恨みでもあるのか。 電磁波より「今年一番の寒波」とか「熱波」とかの方がはるかに人を死に至らしめていると思うが、あれはシールとか備長炭でどうにかならないんですかね。 (総裁談) |
●2005/12/07 |
アイドルのグラビアを見ていると、なんでだか線路を歩いているシチェーションのものがしばしばあるのに気がつく。 南の海とかリゾートホテルの一室とかは理解できる。しかしなんで線路。線路がアイドルの魅力を引き立たせるとは考えづらい。鉄っちゃんにアピールか。鉄道マニアを取り込むマーケティング戦略か。 ということで、「アイドル・オン・ザ・線路」画像を集めてみたのでこちらをご覧ください。 (総裁談) |
●2005/12/06 |
携帯電話のキャリア変更を検討してる妹からvodafoneの新しいサービス「LOVE定額」に関する質問のメールが来た。 本文は普通だったが、そのメールのタイトルが「愛は定額なのか」というものだった。少々荷が勝ちすぎるテーマだが、兄としては訊かれたからには答えてやらねばなるまい。 理想論としては「愛はお金では買えない」のだが、イニシャル費用は別として愛の維持にはそれなりの費用がかかるのが一般的だと思われる。ここで「定額」という言い方をしている点から見ても争点はランニングに関するものだろう。 これは難しい質問だ。経験からすると愛の費用は月ごとに見ても年毎に見てもかなり変動しているように思う。厳密に言って「愛の費用」が何を指しているのかは自分でよくわからないまま言っているが。 とすると愛は従量制なのか、ということになるが、費用をかけたからといって愛のサービスの量や質が向上するとは限らないのもまた事実。定額制が正しい姿であるのかもしれない。 ともあれ、定額だとしても月315円ってことはない、と回答しておけばいいだろうか。 あと、この「LOVE定額」、「同一家族割引に加入している家族は、相手先として指定できません」とあるのがなんか「愛」の定義としてなんか世知辛い感じで良い。 (総裁談) |
2005年11月のカモだより |