2005/11/29  

「CanCam」の広告を見た。ご存知、人気のファッション誌である。

人気モデルのエビちゃんを輩出したことで有名なこの雑誌、中吊り広告でもエビちゃんが大々的にフューチャーされていた。

エビちゃんカレンダー、エビちゃんシアター、エビちゃんの着まわし術、エビちゃんOL、などなど。

表紙に踊るエビの文字たち。たぶん、どんな海産物雑誌よりも、いま日本で一番エビについて語っていると思う。CanCam。

(総裁談)
 
 
 

2005/11/27  

「カレシの元カノの元カレを、知っていますか」というエイズ検査を勧める広告を見た。

なかなか衝撃的なコピ-だ。しかし略奪愛の場合はこの「カレシの元カノの元カレ」が「カレシ」と一致する。

「ビバリーヒルズ高校白書」で言えば、ケリーのカレシであるディランの元カノはブレンダで、彼女の元カレはディランだ。

何が問題かというと、いまさら「ビバリーヒルズ高校白書」を引き合いに出して説明することが問題だと思う。

(総裁談)
 
 
 

2005/11/26  

先日大阪へ行ったとき、女性専用車両が解除される瞬間に出くわした。

大阪のJRには女性専用車両があって、その車両が女性専用であるのは朝夕のラッシュ時だけ。ぼくが電車に乗ろうとしたそのときちょうどその朝のラッシュ時間が終わりとされる時間だったのだ。

「当駅から女性専用車を解除します」というアナウンスが流れたとき、なんとなく「だったら女性専用車両に乗ってやろう」と思ってそちらの車両に向かった。

ドアが開き、それまで女性しか乗っていなかった車両に颯爽と乗り込む。まさに処女地とはこういうことか。いやでも、乗客の女性の皆さんが別に…まあいいか。

コロンブスがアメリカ大陸に乗り込んだときはこんな感じだったのだろうか、と思った。

(総裁談)
 
 
 

2005/11/24  

11/23のデイリーポータルZ「やっぱりお墓がでかい」という記事を書きましたので、ご覧いただければ。沖縄のお墓鑑賞です。すてきだよ、沖縄のお墓。

(総裁談)
 
 
 

2005/11/21  

ボジョレー・ヌーボーが解禁になって街は大騒ぎだ。

いや、大騒ぎではないと思うが、「解禁」の響きには人の心を高揚させる何かがある。

しかし、よく考えてみるとボジョレー・ヌーボーの解禁はほんとに「解禁」と呼べるような代物なのか。たとえば解禁界でほかに名の知れたものに「鮎漁の解禁」がある。これは昨日まで採ってはいけなかった鮎の禁が解かれるのだから解禁と呼ぶにふさわしい。

だが、ボジョレーヌーボーはちがう。解禁より前に存在していないのだから。すくなくともユーザーの前には。「禁」もなにも存在していないものを禁じられても。

やはり「解禁」とは「そこにあって手に取れるのにそれが許されなかったその禁が解かれる」というところに醍醐味があるのではないか。みんなボジョレーの戦略にはまってはいけない。あれは解禁でなくてただの出荷だ。

締め切りに遅れに遅れてようやくできた資料を、あたかも提出するには各種調整を済ませなければならなかったように見せる、ぼくのやり口に近いと思う。ボジョレーの「解禁」。

(総裁談)
 
 
 

2005/11/20  

「生体認証」というのが流行だそうだ。

本人確認をパスワードではなく、指紋や手のひらの静脈や網膜など、他の人と一致する可能性が非常にまれな体の一部のパターンを読み取ることで行う技術のことだ。すでに一部のパソコンやATMや施設の入退室に使われているとか。

想像するに関係各社ほかに認証に使える体の部位はないかと血眼になって探しているのではないか。

そこで提案したいのが「乳首認証」だ。ぼくはこれまでそう多くの乳首にお目にかかったわけではないが、なんとなくあのシワのパターンってとても複雑で他の人と一致することはなさそうに思う。どうだろうか。

寒くなったら乳首が立っちゃってシワのパターンが変わってしまいそう、という問題が考えられるが、そこは最新のテクノロジーでどうにかなるのではないか。

しかし一番の問題は前夜激しい営みのプロセスの一環でパターンが大きく変わってしまった、という事態が想定されることだ。あと授乳するようになったら変わる、ということも当然あり得る。

実際の認証の場面を想像すると、この乳首認証にはもっと根本的な問題もありそうだが、男性諸氏にとってはそれを超えるメリットがありそうなのでその点は無視したいと思う。

(総裁談)
 
 
 

2005/11/18  

本日11/18のデイリーポータルZの特集に「11月、水タンク、秋」という記事を書きました。なんだそのタイトル、と思われると思いますが、読んでみてください。

---

すっぽんの血とかすっぽん料理とかは精力がつくと言われている。

でもすっぽんってぜんぜん元気な生き物じゃない。

またDHAを摂ると頭が良くなると言われているが、DHAが豊富に含まれているマグロもさして頭が良いとも思えない。

つまり、つめの垢を煎じて飲んでも駄目なんじゃないか、ってことだ。

(総裁談)
 
 
 

2005/11/17  

日本酒、ビール、焼酎、ウイスキー、ワイン。

「どれが一番高級なイメージのお酒か?」と聞かれたら多くの人が「ワイン」と答えそうだ。なんとなく。

でも「ビンから直接飲んでたら一番駄目人間に見えるお酒は?」と聞かれたら、それもワインだと思う。不思議だ。

ワインの奥深さとは、こういうことなのだと思う。

(総裁談)
 
 
 

2005/11/12  

会社の会議で「良いものだけが残っていく。時が洗練をもたらすのだ」と言った人がいた。

ところでコンビニでおにぎりを買うと「温めますか?」と訊かれたものだったが、最近はそう言われなくなった。

もともとおにぎりは温めるようなものではないと思っていたのだが、あるときから急にこういうオファーがされるようになって、ぼくはちょっと違和感を感じていた。最近言われなくなったということは、やはり多くの人が「いえ、けっこうです」と答えていたのだろう。

時が洗練をもたらす、というのはこういうことなのだと思う。

(総裁談)
 
 
 

2005/11/11  

親指と人差し指を立てるタイプのチョキとか、ちょっと変わった指の形になってしまったのを見るとすぐ「フレミング?」と言う人はたいてい文系の人だと思う(*1)

---
*1
そして肝心のフレミングの法則自体に関しては何一つ理解していない。

---

(総裁談)
 
 
 

2005/11/10  

いまでは既定路線となりあまり聞かれなくなったが、地上派デジタルへの批判は多かった。

膨大なコストに対し見込まれるメリットが不明確であるとか、放送局側のコスト負担のありかたとか、インターネットによる動画配信の時代もそこまでというときに何故いまさら、など批判の材料はたくさんあった。

しかし、スタジオアルタのハイビジョン化工事の完了により「笑っていいとも!」がハイビジョン放送される予定だと聞いて、これかと思った。

「笑っていいとも!」がハイビジョン化。「テレフォンショッキング」がハイビジョン化。地上派デジタルの成果がそれなのだとしたら、やはりどうなのか、と思わざるを得ない。いや、タモリは面白いと思うけど、だからって彼をハイビジョンで臨場感豊かに見たいかというと、そういうものではないと思う。タモリ。

(総裁談)
 
 
 

2005/11/09  

コンビニでホワイトバンドが売られているが、先日それを見ていた大学生とおぼしき2人が「ホワイトバンドもそろそろ下火だよなー」と話しているのを耳にした。

下火とかそういうものなのかホワイトバンド、と思った。単なる流行に終わらせずに今後も継続していくためにはどうしたらよいか。

いよいよ冬到来でコンビニのおでんが恋しくなる時期。今後はホワイトバンドはイカリングとしておでんコーナーにあると良いのではないだろうか。あつあつのおつゆにつかって。

(総裁談)
 
 
 

2005/11/06  

友人の結婚式に参列するために沖縄に来ています。

今回はちょっと奮発して高級の部類に入りそうなリゾートホテルに泊まっている。

高級な宿とそうでない宿との違いはいろいろあるが、シャンプーにそれがあらわれると思う。高級な宿はシャンプーとリンスが別々。そうでない宿はリンスインシャンプーを置きがちだ。

リンスインシャンプーが登場したときはなんて画期的な最先端商品なのかと思ったが、いまやぼくのなかでは「しょぼい宿に置いてあるもの」になってしまった。

しかもそういうリンスインシャンプーってものすごく髪がぱさぱさになる。ほんとにリンス入ってるのか。

一泊数万するオーシャンビューの部屋にいますが、そんなことを思っています。

(総裁談)
 
 
 

2005/11/02  

小夜子さんという知り合いがいた。

名前だけを聞いてみなさんはどのような女性を想像するだろうか。実際の小夜子さんは女子バレーのキャプテンで身長は180センチ近くあり、体重までは聞かなかったがかなりがっしりした体型の方だった。性格も豪快。ぼくの100倍ぐらい竹を割った感じの人だ。

しかし、みなさんも想像したであろう「小夜子」のイメージからはほど遠い。本人はとても言い人で素敵な女性だ。ぼくの100倍ぐらい気持ちの良い女性だ。女性で「気持ちの良い」っていうとなんだかアレだが。

しかし名前を先に知った人は皆口をそろえて言うそうだ。「こういう人だとは思わなかった」と。本人も「こんな名前でさえなかったら」と悔しい思いをしていた。仮に名前が「薫」とか「康子」あたりだったらこういう「名前が与えるイメージと実態のアンバランス」もそれほどなく、それほどインパクトも無かったのではないかと思う。

ところで、先日テレビ東京の旅行番組で番組内に登場した料理の具を誤って毒キノコの名で紹介してしまったことが話題となっている。

この番組名が「いい旅夢気分」なのだ。

「いい旅夢気分」で誤っておいしいキノコを毒キノコの名で紹介。ことさらおもしろおかしく取り上げられたのはなんと言っても「いい旅夢気分」だったからだと思う。何度繰り返しても味わい深い。「いい旅夢気分」。

これが「いい旅夢気分」じゃなくて「食いしん坊万歳」とか「梅宮辰夫の男の手料理」とかだったらそんなにインパクトはなかったのではないかと思う。そんな番組あるかどうか知らないけど。

(総裁談)
 
 
 

2005/11/01  

歯医者にはけっこうだじゃれネーミングが多い。「ナウ歯科」という歯医者もけっこうある。ぼくの知る限り平塚、川崎、千葉に「ナウ歯科」がある。

患者があまりの痛さに暴れても冷静なまま「怖くない…大丈夫。おびえていただけなんだよね」とやさしく語りかける。

で、麻酔はしない。

そんな歯医者ではないかと思う。ナウ歯科。

(総裁談)
 
 
 

2005年10月のカモだより