2005/10/28  

全国にたくさん「よさこい祭り」があることを知った。

仙台の「みちのくYOSAKOIまつり」、沼津の「よさこい東海道」、津市の「安濃津よさこい」、安曇野の「YOSAKOI安曇野」、東京の「原宿表参道元氣祭スーパーよさこい」など。

しかしよさこいってもともとは高知の祭りだろう。なんでこんなに全国に広まってしまったのか。

調べてみたところ札幌市の「YOSAKOIソーランまつり」がきっかけのようだ。高知のよさこい祭りを見た北海道人が自分の町にもこんな祭りがあったらいいなあ、と思ってはじめたそうだ。それが全国に広まった、と。「えー、北海道で高知のお祭りやってもいいんだったらうちだって」といったところだろうか。

祭りってそういうものか。「じぶんとこでもやりたい」って真似していいものなのか。それは「日本アカデミーショー」と一緒じゃないか。

しかしこんな苦言を呈したところでむなしい。それは「浅草サンバカーニバル」があるからだ。

(総裁談)
 
 
 

2005/10/27  

10/26のデイリーポータルZにこんどは「破綻した駅名表示広告」というコネタを書きました。ちょっと底意地の悪い内容となっております。

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知り合いの営業さんが入院してしまったらしい。

なんでも1年半前ぐらいに、本人曰く「たまたま」好業績をあげてしまって以来、部署内で「あいつはできるやつだ」との評判が先行し、それが過度のプレッシャーとなって体調を崩してしまったとか。本人は同僚などに「おれはもともとそんな優秀な人間じゃないのに」とこぼしていたらしい。

そういう意味で今心配なのはレッサーパンダの風太君だ。なんとなく立ってみたところ「あいつはできるやつだ」と大評判。もうそろそろ立つのもやめたいがまわりの期待の手前、引っ込みがつかなくなっているのではないか。

「おれはもともとそんな優秀な動物じゃないのに」とこぼしているかもしれない。なんせ「レッサーパンダ」って「劣ったパンダ」って意味じゃないのか。

(総裁談)
 
 
 

2005/10/25  

小・中学生のころ、教科書のタイトルにかならず「新しい」が付いていることが不思議だった。

「新しい国語 六年(上)」とか「新しい社会 歴史」とか。改訂版という意味なのだろうが、ずいぶん前の先輩が使っているものも「新しい国語」だった。いつ頃から「新しい」が冠されるようになったのか。そしてそのあとは改訂を重ねても「さらに新しい」とはならないのか。ラーマソフトのように。

と思って調べたらいまの小学生が使っているのは「新編 新しい国語」だった。なんだそれ。そのうち「ニュー・新編 新しい国語」とかになるのか。「ヌーベル」とか。それはほんとに国語なのか。

今気が付いたが、もしかして「新しい国語」の「新しい」は教科書としての「国語」にかかるのではなく、国語そのものが新しいという意味なのだろうか。「新しい歴史教科書をつくる会」みたいだ。

つくる会の人は『「新しい国語教科書」も!』って言ってるが、すでにそれはあるんだということを教えてあげたい。http://www.tsukurukai.com/15_web_voice/webvoice_vol15.html

中学生の時の英語の教科書は「NEW HORIZON」だったが、この「NEW」ももしかして、と疑わしくなってきた。「水平線」が新しいっていうのもなんだか思想が含まれていそうでやだ。

(総裁談)
 
 
 

2005/10/23  

10/21のデイリーポータルZの特集にラブホテルを鑑賞するという記事を書きました。

ラブホテルの建築も、一見自由奔放であるように見えてその実なんとなく類型化されてしまうところに人間の想像力の限界を感じました。うそです。

(総裁談)
 
 
 

2005/10/20  

電車の中で女子大生らしき人たち2人がパソコンについて話しているのを耳にした。

「就活でさー、パソコンでもできなきゃマズイと思って、弟のパソコン借りて使い方勉強したんだけど、キーボードがうまく使えなくて、アルファベットとかどこにあるのか全然覚えれなくて、あきらめたよー」

すごい初期段階であきらめたなこりゃ。その先まだまだつまずくところたくさんあるのにそこでもうだめか。ほんとにやる気あるのか。

よく「学生の時ギター練習しようと思ったんだけど、Fのコードが押さえられなくてあきらめた」ってなぜかちょっとうれしそうに話す人がいるが、それに似てる。すごい初期段階であきらめたなそりゃ。その先まだまだつまずくところたくさんあるのにそこでもうだめか。ほんとにやる気あったのか。

(総裁談)
 
 
 

2005/10/20  

数時間前、茨城県沖が震源の地震があった。茨城県鉾田市で震度5弱だそうだ。

前からこの震度を表す数字のあとの「強」「弱」がよく分からない。一般的に数字に「弱」をつけたらその数字にちょっと満たないという意味だが、震度の場合もその解釈でよろしいか。

「500名弱のみなさんにお越しいただき」って言ったら500人には満たない人数ってことだ。「500に迫る勢い」みたいなものを表現したいときに使う。

「今の地震でかかったよな」
「ああ、どれどれ、震度4らしいよ」
「えー!そんなもんじゃなかっただろ!5はあったよ!」
「いや、かなり5に近いけど4だよ」
「じゃあ、『5弱』って言おうぜ!」

みたいな会話がかつて気象庁であったのではないか。日本人って、大きな被害にならない限り「地震大国」であることをどこか自慢に思ってる節があるからなあ。

だいたい、最近「強」か「弱」がかならずと言っていいほどついて発表されるが、だったら段階細かく区切ればいい。

旧表記   新表記
1弱  →  1
1強  →  2
2弱  →  3
2強  →  4
3弱  →  5
3強  →  6



みたいに。せっかく「揺れの大きさ」というわかりにくいものを数字で明快に表現するはずのものが「強」とか「弱」とか言っちゃだめだと思う。

でも上記のような新表記にしても「新表記で震度7弱」とか言い始めるんだろう。

以前知り合いの女性がアンケートで年齢を回答する際に「わたし31歳なのに39歳といっしょくたに『30代』ってされるのが許せない」って言っていた。たぶんこのひとは「30代前半」「30代後半」とより細かく区切った選択肢があったところで「31歳が34歳と一緒にされるのは嫌だ」とか言うんだろうな、と思ったが、それになんとなく似てる。

(総裁談)
 
 
 

2005/10/19  

このサイトは、日頃ほとんどメールをいただくことはないのだが、ここ数日、立て続けにメールが来ている。

といっても、感想とか励ましのお便りではなくて間違いメールだ。

だいたい3ヶ月に一通ぐらいの割合で、何をどうやったら間違うのか知らないがこの「住宅都市整理公団」を本物の公団(現・都市機構)と思って問い合わせをしてくる人がいるのだ。本物の総裁が満員電車のコラムとか書くわけないでしょうに。

その間違いメールがここのところ続けてきているのだ。
「団地の掲示板を使いたいのだがどうやって許可を取ればいいのか」
「公団団地の配管の規格仕様とはどういうものか」
「上の階の人が、禁止されているのに犬を飼っている。どうにかしてくれ」
などだ。

間違いではあっても、こういうメールが多く来るということは、全体的な傾向として本物の公団(現・都市機構)に対する問い合わせの量が増加しているといえるのではないか。いわば誤解を通して結果的に団地界の動向を把握してしまっているわけだ。

そう。今、確実に団地への注目が集まっている。

といってもペットの苦情とかですが。

(総裁談)
 
 
 

2005/10/16  

昨日のイベントにお越しくださった皆さん、ありがとうございました。

みなさん口をそろえて「近くだったんで来ました」とおっしゃっていましたが、そういう言い訳がないと来づらいのか。

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電車社会日本。車内でのマナーについての言及が非常に多いお国柄だ。特に雨の日の混み合った車内における濡れた傘のハンドリングには注意が払われるべきだろう。

今日も満員電車で吊革につかまっていた人が、つり革をつかんでいる腕に傘を引っかけている光景を目にした。傘の先端が前に座っている人の胸当たりを不安定にさまよっていて、座っている方はとても不愉快そうだった。

途中の駅で座っている人が降り、その傘の持ち主がその空いた座席に座った。電車は満員。座席に座れることが非常にありがたい状態だ。だからこそ「なんでそんなやつに席を渡さなければならないのか」と思う。

どうだろう。前に立っていた人が次に座るという「順番待ち」メソッドではなく「座っている人が次に座れる人を指名できる」という制度にしては。車内における好感度が高い人が座れる確率が高くなり、結果として車内マナーはずいぶんと改善するのではないだろうか。

ただ、この指名制度に乗じて金銭授受による座席権交渉が発生する懸念もある。さらにはゆくゆく村上ファンドが証券化とかしそうだからやっぱりいいや。

(総裁談)
 
 
 

2005/10/15  

本日15日(土)、世田谷で団地スライド&トークショーをやります。詳しくは右の「お知らせ」で。

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最近テレビで「北朝鮮、朝鮮民主主義人民共和国」って言わなくなったように思う。先方が主張する正式名称「朝鮮民主主義人民共和国」を言うのをやめて「北朝鮮」で済ましている。

正式な呼び方から呼び捨てあるいはあだ名へ。「吉田望さん」と呼んでいたのが「のんちゃん」に変わったのと同じか。人間だったら親しくなった証拠だが、どう考えても日本と北朝鮮が仲が良くなったとは思えない。

子どもだったら嫌いな奴をわざと呼び捨てにすることもあると思うが、ふつう大人はそういうことはしない。大人はいけすかない奴をどうやって呼ぶだろうか。

「先生」だ。わざとへりくだったかのような感じで先生付けで呼んだりする。

今後北朝鮮のことは「朝鮮民主主義人民共和国先生」って呼べばいいのだと思う。

(総裁談)
 
 
 

2005/10/14  

すこし前に公開された映画で「プライベートライアン」というのがあった。ある1人の新兵・ライアン2等兵の救出のために過酷な戦況の中8人が命を賭けてライアンを探す、という物語だ。

ところで、整腸作用がある乳酸菌は摂取しても胃液でほとんど死んじゃうそうだ。そこで関係各社さまざまに胃液でやられないように工夫を凝らしている。

「生きた乳酸菌が腸まで届く」という言葉を耳にするたびにこのプライベートライアンを思い出す。なんとなく。

(総裁談)
 
 
 

2005/10/11  

電車の中で「団塊の世代」を「ダンコンの世代」と言っている人がいた。一緒にいた人がとても居づらそうだった。

「団塊」が「ダンコン」だったら「団塊Jr.」は「馬から落馬」みたいになってしまう。

すまん。

(総裁談)
 
 
 

2005/10/06  

風邪がぜんぜん治りません。やっぱりツタンカーメンのせいかなー。いいやつだよー、ツタン。ツタンが立候補したら投票しちゃうよ。だから風邪を治させてよ。

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グレープフルーツは、まるでブドウのように房になって木になるところから、その名前が付いたそうだ。

ところで、いぜんとある知り合って間もない女性と雑談をしていたところ、彼女もぼくのすきなサイトが好きだ、ということが分かった。そこで実はぼくもサイトを持っていまして、とこの「住宅都市整理公団」のサイトを教えてみたところ、後日サイトを見た彼女が発した感想は、

「あのサイトとURLが『http://homepage2.nifty.com/』まで一緒ですね!」

そこに感心しちゃうか、もっとほかにあるだろ、と思った。まあ、よっぽどあのサイトが好きだったんだろう。

「グレープフルーツ」を発見して命名した人も、「あ!なり方がグレープみたい!」って思ったんだろう。そこに感心しちゃうか、もっとほかにあるだろ。

まあ、よっぽどブドウが好きだったんだろう(*)

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*いくら好きでも果物に「グレープフルーツ」って命名しちゃだめだろ。そもそもグレープもフルーツなんだから。
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(総裁談)
 
 
 

2005/10/04  

前回の記事を書いたあと、ものすごく具合が悪くなって、いまちょっと熱がある。もしかしてこれがツタンカーメンの?

ま、風邪ですね。

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お年寄りは気が長い、という印象がある。

もちろん、これまでにかんしゃく持ちのじいさんに会ったこともある。が、個々のレベルではなく統計的に言ったらお年寄りは若い人より気が長い、というのは正しいのではないかと思う。

と改めて思ったのは、近所でゲートボールをやっているお年寄りを見たからだ。競技の進行具合とかがのんびりしているとかそういうことではない。だいたいぼくはゲートボールのルールを知らないのではたして本当にこの競技が「のんびり」したものなのかどうか判断が付かない。見かけには現れない水面下での熾烈な心理的駆け引きが行われている可能性だってある。見た目で言ったら野球だってそうとうのんびりしてる。これもぼくはあまり詳しくないが、見た目で言ったらライトの人とか眠っちゃうんじゃないかとときどき思う。

そうではなくて、ゲートボールのあの地面のコンディションを許容するプレイヤーたちののんびりさだ。ルールはよく分からないまでもこのゲームにおいて「狙った通りに玉を転がす」ということが重要であることは間違いないだろう。ところがゲートボールが開催されるプレイグラウンドのあのデコボコはどうだ。あんなんじゃいくら上手くても狙ったところなんかに転がっていかないだろう。

あれを「あー!もう!ちょっと!まずは地面を平滑にしようぜ!水準器持ってこい!」とならずにゲームを楽しめちゃうところが「お年寄りは気が長い」と思う。

ぼくなんかは見てるだけでイライラする。気が長いと言うより、もしかしてみなさんちょっと惚…

(総裁談)
 
 
 

2005/10/01  

ツタンカーメンにまつわる謎をテーマにしたテレビ番組を見た。

ツタン御本人の謎以外にも、発掘調査にかかわった人たちの謎の死も取り上げられていた。いわく、王の墓に踏み込んだ人々が次々と謎の死を遂げている、王の呪いだ、と。

しかし、長旅してエジプトに着いて周り砂ばっかりという環境で仕事、って呪い以前にどう考えても具合が悪くなりそうだ。

ツタンカーメンの墓がエジプトじゃなくてもっと環境のいいロケーションだったら、かかわった人も死ななかったんじゃないだろうか。そう、フロリダとかサイパンとか。日本だったら熱海あたりでのんびり墓調査。

いや、熱海はそれはそれで死者が出そう。陸の孤島となった旅館で次々と、とか。じっちゃんの名にかけて。

(総裁談)
 
 
 

2005年9月のカモだより