●2004/05/30 |
東京のオシャレ人気ラジオ局「J-wave」が「J-wave net カード」というカードの発行をはじめたらしい。これを使うとJ-waveでオンエアされた曲のCDがオンラインで購入できるのだという。 そのカードの宣伝をラジオで耳にした。コピーは、曰く「あなたの股間を刺激する」。どんなカードなのか。意味が分からない。やっぱりとりあえずブルブル振動するカードなのか。 もちろん聞き間違いである。正確には「あなたの五感を刺激する」だった。 やれやれ、股間じゃなくて五感か、一安心。といったところだが、よく考えてみると「五感」だったところで意味が分からないのは同じだ。というか、むしろ股間の方が刺激されるものとしてはイメージがしやすい。 五感を刺激。チカチカと光を放ちながら音が鳴り、ほのかに匂い立ち、なめると甘かったりして、触るとブルブル振動している。そんなカード。J-wave net カード。 どちらにせよ、とりあえずブルブル振動するものらしいということだけは確実のようだ。 (総裁談) |
●2004/05/28 |
先日のこと。クルマで移動中ちょっとした渋滞にあったので同乗者に「道が混んでるねー」と言ったら、同乗者は「25日だからね」と言った。 この「25日だから」というのは道が混んでる理由としてよく聞かれるが、ほんとうなのだろうか。なんとなくみんな納得しているようだが、なんで25日になると道は混むのか。 人によっては「20日だから」とか「1日だから」などと広く応用を利かせる人もいて、単なる都市伝説なのではないかと思う。 しかしそんな理屈を振り回すのは子供のやることなのだろう。論理的理由など詮索せずになんとなく納得することで渋滞にたいしてイライラしなくて済む、というのがオトナのたしなみなのだろうと思う。 この際、この「25日だから」を渋滞の合理化以外にももっと応用展開するとよいと思う。 「北朝鮮との交渉、なんだかうまくいってないね」 「25日だからね」 「最近タマちゃんが姿を見せないね」 「25日だからね」 「そろそろ請求書送らないとね」 「25日だからね」 最後のは普通でした。 (総裁談) |
●2004/05/26 |
逆オレオレ詐欺というのはどうだろうか。 年輩の方が、若者に電話をかけて、その若者の祖父母のふりをして「オレオレ詐欺にあってしまってお金をとられた。生活費がなくなったのでお金を振り込んでくれないか」というのだ。 いつもこういう詐欺の餌食になっている年輩の方々による若造への復讐だ。 この逆オレオレ詐欺の被害者になる若者がオレオレ詐欺の犯人である確率はきわめて低いだろうから、厳密に言うと復讐ではなく、世代間闘争のとばっちりなのだが、双方が詐欺を繰り返すことによってマクロで見て若者と年輩の方々の間の詐欺のバランスがとれていくはずだ。 オレオレ詐欺を通して理解する市場原理。何か間違ってますかね。 (総裁談) |
●2004/05/25 |
魔法瓶という言葉はすごいと思う。 お茶とかを温かいままにしておく機能、それを「魔法」とは片腹痛い。ちょっと言い過ぎではないか。 ロード・オブ・ザ・リングが話題になって久しいが、劇中登場する魔法使いガンダルフが敵を前にして繰り出した魔法が、ホカホカのお茶だったら観客はがっかりすると思う。観客以上に旅の仲間ががっかりだ。 同様にハリー・ポッターが学校で一生懸命学ぶ内容が、お茶を温かいままにしておく魔法だったら、ベストセラーにもならなかっただろうし、映画化されたとも思えない。 ほかに「それが魔法か?」というものには「マジックペン」がある。なんにでも書ける。だからって、それがマジックか。ホカホカのお茶に油性ペンが加わったところでやっぱり旅の仲間はがっかりだと思う。 ただ、油性ペンだけでなくフェルトペンも蛍光ペンもいっしょくたに「マジック」と呼んでしまうおばさまがたには旅の仲間もびっくりではないだろうか。映画化はされないと思うけど。 (総裁談) |
●2004/05/24 |
今日が何日なのか、よく分からなくなることがある。 書類やメールで日にちを書かなきゃならないときによく「今日何日だっけ?」って人に聞くことが多い。その結果、よく経理処理の締め切りに遅れたりする。 病院に運び込まれた人は、意識を確認するために「名前は?年齢は?ここはどこか分かりますか?今日は何日ですか?」と聞かれるようだが、ぼくの場合健常でも最後の問いに答えられる自信がない。 えーっと…23?ちがう?じゃあ24!ちがう?、とか言いよどんでしまって意識混濁、とか判定されるのだろうか。 あと今年は、西暦ではなく平成何年なのかもよく分からなくなる。 ときどき「昭和で言うと何年?」とかより高度な問いをされることもあるが、お手上げだ。人間における意識レベルとは何かを考えさせられる。 (総裁談) |
●2004/05/21 |
「こぶとりじいさん」という昔話がある。 ほっぺたにこぶのあるおじいさんが、鬼にそのこぶをとられる、という話だ。 話の内容からすると、「こぶとりじいさん」ではなく「こぶとられじいさん」なのではないかと思う。 みずから積極的にこぶをとったおじいさんは宍戸錠のほうだ。 (総裁談) |
●2004/05/19 |
KDDとDDIはいっしょになってKDDIになった。そんまま、というかなんとも言えない名前の合併っぷりだ。 いっぽう、JALとJASはいっしょになってJALになった。やりかたは同じだが、結果はちょっとちがう。 前者は「布団が吹っ飛んだ」みたいなもので、後者は「蠅ははえ〜」みたいなものか。 つまり三井と住友が一緒になって三井住友、というのにはそういう駄洒落感がなく、つまり財閥ってそういうものなのだと思う。 なにもかもよく分からないまま本日はここらへんで。 (総裁談) |
●2004/05/18 |
行楽シーズンの旅心を巧みにくすぐる、JRグループのキャンペーン。「そうだ、京都へ行こう」などが有名だ。 最近駅で見かけるものとしては「仕事を休んで、わたしに戻る」「な〜んにもしないをしよう」「本日、主婦休みます」などがある。いずれも、新たな自分再発見とか、日頃の慌ただしさを忘れて、という趣旨なのだが、そこにはひとつ重大な欠陥がある。 それはあのJRの発車時の音楽だ。先日長野に行った際にのどかな田園風景がひろがる駅で流れた発車時の音楽は、錦糸町のそれと同じだった。ぜんぜん非日常じゃない。いやがらせか。 確かに錦糸町にも「仕事を休んで、わたしに戻る」があることはある。南口にある「甘えっ娘倶楽部」とかそんな感じのリゾートエリアがそれだが、「な〜んにもしない」という感じではないし、「本日、主婦休みます」にいたっては、なにやら不穏なものを感じざるを得ない。そういう非日常でいいのか、JR。 (総裁談) |
●2004/05/16 |
ちょっと会議出て話だけ聞いといてよ、と言われて自分の担当ではない仕事の会議に出席したことがある。 その会議中、ちょっと気になることがあったので発言したところ、なるほどそれは重要なポイントだ、なんて感じで出席者の方々に評価されてしまった。 いやー、それほどでも、なんて良い気分になっていたのもつかの間、「じゃあ次回までにその問題点、まとめといて」なんてことになってしまった。 担当ではないとはいえ、言いっぱなしも無責任かな、と思って、しょうがないので資料まとめて次の会議に臨んだところ、これがまた高評価。「次回もまたよろしく」。 しかし、そうそういつまでも本来自分の仕事でない会議に出てもいられない。その会を最後にその会議に出席をするのをやめたところ、会議のメンバーからメールが届いた。「会議に欠席するときにはあらかじめ連絡をお願いします」。 本来自分がいるべきでないところに出たら、予想外に評判になってしまって、もといるべきところに戻ったら、どこへ消えたのかと大騒ぎ。 タマちゃんが荒川に姿を現さなくなって1カ月あまりたつので「タマちゃんを見守る会」の人たちが心配して見回りをしているそうだが、タマちゃんも同じような気持ちなのではないかと思う。 (総裁談) |
●2004/05/13 |
いまぼくが最も親近感を感じる国、それはギリシャだ。そろそろアテネオリンピックも近いというのに競技場建設などがぜんぜん進んでいないらしい。 ぼくと同じ、追い込まれるまで仕事しないタイプ。肩を叩いて、仲間よ、って言ってあげたい。飲みに行こうか。 毎日こつこつとこなせばいいものを、クリスマスイブの夜一晩で世界中の子どもたちにプレゼントを配るはめになるサンタクロースも、追い込まれないと仕事しないタイプとしては相当のものだ。以前からその点で彼には親しみを感じていたが、ここへきてそこにギリシャ人が加わった。サンタさんって、ギリシャ人なのかも。 あと、ハトも追い込まれるまで仕事しないタイプだ。 いくら追いかけ回しても、トコトコと走って逃げるばかりで最後の最後まで飛び立とうとしない。鳥なんだからすぐ飛んで逃げればいいのに。 でもサンタ、ギリシャ人と同じように親近感を感じるかというと微妙なところだ。なぜだろうか。 ま、鳥だからでしょうね。 (総裁談) |
●2004/05/12 |
Winnyというソフトの開発者が逮捕されたという。違法にファイルを交換することを幇助した、というのが容疑らしい。 ネット上では賛否両論、ちょっとした盛り上がりを見せている。弁護士やアナリストのほかにも色んな人がさまざまに意見を述べていて、そのうちのひとり、ぼくもお世話になっているYahoo! BBの運営会社ソフトバンクBBの孫正義社長は「逮捕は当然。同情の余地はない」と言っていた。 Winnyの開発者の方も、「このたびの不祥事につきまして重ねてお詫び申し上げるとともに、今後も変わらぬご愛顧を賜りますよう切にお願い申し上げます」って手紙に、郵便局に持っていったら500円と交換してくれる振替支払通知書を同封して関係者に送ればそれでいいんじゃないかと思う。 (総裁談) |
●2004/05/09 |
長野県に旅行に行ったとき、電車の窓から「トンネルのレンタル」という看板が見えた。 トンネルのレンタル。トンネルを造っては人に貸す、そういうビジネスはあり得るのか。 いままで「トンネルは借りられるものだ」という認識がなかったため、感じたことはなかったが、日頃の生活の中で意外と「トンネルに入りたいなあ」と思うことは多いのではないかと気がついた。 ・スーパーボールをもって、トンネルに ・上司に叱られ、トンネルに ・今夜は彼女と、トンネルに ・納期に追われて、トンネルに こうなると個人にもレンタルしてくれるのかどうかが気になるところだ。 夢は膨らむ一方だが、見間違いかもしれない、と思い「トンネルのレンタル」で検索したところ、なんと「株式会社トンネルのレンタル」という企業が実在した。前株だ。 しかし、この株式会社トンネルのレンタル、トンネルを掘るための機材や重機をレンタルする会社で、トンネル自体は貸してくれないようだ。がっかりだ。納期に追われたらどこに行けばよいのだろうか。 インターネットは便利だが、夢をも壊す。が、URLが「www.tonneru-rental.co.jp」だったので、これがインターネットから得られる楽しみ、ということにしておきたいと思う。トンネルのスペル知らないのか。 (総裁談) |
●2004/05/08 |
スポーツ観戦全般に全く興味がなかったため知らなかったのだが、箱根駅伝はスタートもゴールも東京の大手町だそうだ。 「箱根駅伝」というぐらいだからずっと箱根の山中を駆けめぐるのかと思ったら、大手町かよ。 「パリ・ダカール・ラリー」のように、やはり出発地点とゴールの地名をとるのが普通だと思うのだが。しかし、確かに「大手町・大手町駅伝」というわけにもいかない気はする。 あるいは「スタート・ゴールが全てではない。プロセスこそが重要なのだ」という学生への教訓を含んでいるのかもしれない。ゴールゴールさわぐな、と。 だとしたら、「箱根」じゃなくてもいい。「鶴見駅伝」でも「戸塚駅伝」でも「雑色駅前セブンイレブン駅伝」でもいい。 走者ひとりひとりが、自分なりの駅伝を持てばいいと思う。自分の走りをすればいい。自分の風を感じればいい。 あと、パリ・ダカールラリーはダカールに着いた後メリディアンホテルでパーティーが行われるそうだが、駅伝もわざわざ辛気くさい大手町になんか帰ってこないで箱根で終わりにしてゆっくり湯にでも浸かればいいのに。 (総裁談) |
●2004/05/06 |
近所のおばさまがオレオレ詐欺にあったらしい。 さいわい、だまされることなく済んだそうだが、その撃退方法がおもしろかった。「オレオレ〜」とよく知られた手口で口火を切った電話口の向こうの詐欺実行側に対し、そのおばさまは「あなた、オレオレ詐欺の人ね!」と言ったとか。オレオレ詐欺の人て。 また、知り合いのお父さんは「実は車の事故で相手のベンツに傷つけちゃって〜」という手口に対し「ランボルギーニとかなら助けてやるけど、ベンツぐらいだったら自分でどうにかしなさい」と言ったらしい。もはや詐欺自体より、それをどう撃退したかの話の面白さに釘付けだ。 オレオレ詐欺による深刻な被害は耳にするものの、ぼくとしては、詐欺を撃退する親御さんたちのトンチ具合を浮き彫りにした点でむしろオレオレ詐欺を評価したい。経済波及効果って、こういうものではないかと思う。 オレオレ詐欺に関する情報がいろいろなメディアで取り上げられている昨今、みなちょっとやそっとではだまされなくなってきていると思うが、オレオレ詐欺実行犯の方々には、めげずに今後もがんばっていただきたい。 そしていろんな方法で撃退されてほしい。 (総裁談) |
●2004/05/05 |
また団地更新しました→ --- 「とっちゃんぼうや」という言葉がある。 この言葉の意味が分からない。「おっさんみたいな子供」なのか「子供みたいなおっさん」なのか。 「とっちゃん+ぼうや」という語順からすると前者ではないかと思う。つまり通常、表現する対象が最後にきて、その前にそれを形容する言葉がつけられるからだ。「団地マニア」っていったら「団地のマニア」なわけで、「マニアの団地」ではない。 ところが、調べてみたら「とっちゃんぼうや」は「年齢の割に中身または外見が幼い人」の意味だそうだ。解せない。 同じように語順で解せないのが「リンス in シャンプー」だ。「in」が間に入っているなら、表現する対象は逆に前に来るはずだ。「総裁 in 団地」って言ったら「団地にいる総裁」を表現するはずで、「総裁が入っている団地」を表現するのではないはず。「吉田栄作 in アメリカ」とか。 だったら、「リンス in シャンプー」は「シャンプーに入っているリンス」なはずで、主体としてはリンスのはず。機能的にはリンスの効果もあるシャンプーなはずなのに、言葉的には主体はリンス。解せない。 この場を借りて「リンス in シャンプー」ではなく「シャンプー in リンス」とするべきだ、ということと「とっちゃんぼうや」ではなくて「ぼっちゃんとうや」にするべきだということを主張したい。 「とうや」ってなんだ。ていうかそもそも「とっちゃん」ってなに。 (総裁談) |
●2004/05/04 |
5月始めのこの時期の連休はいわゆるゴールデンウィークと呼ばれますが。 連続して休めちゃうことの大きな喜びは理解できるが、それを「ゴールデン」と表現してしまうのはどうなのだろうか。ゴールデンはもうちょっと慎重に利用したほうがよかったのではないか。 本来は重厚な響きを持っていたはずの「ゴールデン」は、この「ゴールデンウィーク」意外にもたとえば「ゴールデンタイム」とか「ゴールデン洋画劇場」とかいうように安易に乱発されてしまったことで、その価値を下げてしまったのだと思う。 「ゴールデンウィーク」に関しては「黄金週間」と直訳過ぎる日本語に置き換えてみたり、「GW」とか標記してみたりと、安易に「ゴールデン」を使用することへの気まずさ対策と思われる手法も目にするが、どちらも小手先の付け焼刃と映る。 いまやゴールデンと聞くとなんとなく岡田真澄氏を思い出す始末だ。個人的な感じ方で申し訳ないが。 しかし、一方で今年の連休は6日、7日と年休をとれば一週間以上の長い休みとなり、かなり「ゴールデン」の名にふさわしい連休となるようだ。 ネーミング先行の感がある「ゴールデンウィーク」だが、本人の年休消化の努力しだいではその響きに恥じない連休にできる可能性がある。そういう意味では「ゴールデン」も自己責任の時代になったのだと思う。 (総裁談) |
●2004/05/01 |
『松本空港の愛称が「信州まつもと空港」に決定しました』というポスターを見た。 よくあるこの手の「愛称決定」モノを今まで気にしたことはなかったが、今回愛称のほうが長くて言いづらいために、いろいろと考えさせられてしまった。 さらに「決定しました」ということは、そう呼んでくれ、ということなのだろう。しかし、愛称とはそうやって「決定」されるものなのか。自然と呼ばれるようになるもの、それが愛称ではないのか。 強制的に愛称を決定してきた人物として有名なのは石原裕次郎である。「よーし、今日からお前はジーパンだ!」など、ある意味「呼びづらい」愛称を「決定」した実績がある。たぶん「ゴリさん」も彼が決定したのだろう。ゴリて。 ダム建設だけでなく、愛称とは何かを今一度世に問いただすあたり、さすが長野県である。東京都の石原都知事と長野県の田中県知事。型破りな知事として知られる両氏だが、意外なところで共通点が見えてきた。 (総裁談) |
2004年4月のカモだより |