●2003/08/31 |
小学生の頃、ノートや鉛筆をはじめ、あらゆる自分の持ち物に名前を書くように言われていた。特に修学旅行の際には下着にも記名を施すように指導され、風呂場にパンツを忘れた塩見君はその言いつけをちゃんと守っていたばかりに後日学校にそのパンツが郵送され、その後しばらくの間「パンツ」と呼ばれるようになってしまった。 小学生はなにかと物を落としたり置き忘れたりするだろう、という大人サイドからの気遣いなのだと思うが、子供心に持ち物という持ち物に自分の名前が記されているというのはかっこいいものではない、と思っていた。現に中学生ぐらいになるとそんなことは誰もしない。成長によりうっかりの危険度が低下することもその一因だろう。 しかし、うっかり物をなくしたりする危険度は大人になってから再び右肩上がりに上昇に転じる。とくに居酒屋などでそういうアクシデントが多く発生するようだ。しかしサラリーマンが自分のノートとかに名前を書くという光景は見かけない。 と思ったら、大人にはワイシャツの袖やスーツの裏ポケットのところに自分の名前を刺繍で入れるという風習があることに気がついた。長年なんであんなところに名前入れるのか、それが男のステイタスか、そうなのか、と疑問だったが、居酒屋での浮かれ騒ぎのあげくのアクシデントに対する備えだったのか(*1)。それなら納得だ。しかし、居酒屋でワイシャツを置き忘れるというのはどういう状況なのか。いささか浮かれすぎではないだろうか。 もしかしたらあれはワイシャツをなくすと言うよりは、自分自身が居酒屋で「置き忘れ物」と化してしまった場合のためのものなのかもしれない。ノート、パンツから、ついに自分自身へ。さすが大人の忘れ物はスケールが違う。 今後、ネーム入れ業者には、物理的な意味合い以外でも、精神的な意味で「自分自身が忘れ物」になりやすい中高年の危機にも対応していただきたいと思う。 --- *1 だったらあの読みにくい筆記体での刺繍はやめるべきだと思う。あれじゃうっかりなくしてしまっても誰に届けたらよいかわからない。そういう意味では名前だけでなく、メールアドレスとか入れとくとよい。これは特許かもしれない。 --- (総裁談) |
●2003/08/30 |
北京で開かれていた6カ国協議。その開催中に日本と北朝鮮の2国間で行われた話し合いが話題になっている。 焦点である拉致問題に関しては「日朝平壌宣言に基づいて解決したい」との発言が北朝鮮側からあったとか。これをうけて各メディアやアナリストは「拉致問題に関して直接話ができたことは大きな前進だ」とおおむね高い評価をしていた。 直接話ができただけで多少浮かれ気味。同じようなことはぼくにも経験がある。中学生の頃のことだ。ただ、それだけに「今後の協議継続に同意」の部分に不安が残る。ただの口約束にならないか。また一緒に映画に行こう、って言ったのになんの連絡もない、という状態が目に浮かぶようだ。 「6カ国」というグループ交際から二人きりの状態に持ち込んだことは評価できるが、経験から言わせていただくと、この機会を逃さず、多少大胆に手ぐらい握ってもよかったのではないかと思う(*1)。 --- *1 あと、6カ国が同席している場でも、日本文化である「合コン」の技術を活かしてやおら「王様ゲーム」を提案し、一気に問題解決を図ってもよかったのではないかとも思う。 --- (総裁談) |
●2003/08/28 |
ぼくは家ではMac、会社ではWindowsを使っている。 Windowsでどうにも我慢ならないのが、打ち終えた文章のある部分を選択しようとするとき、勝手に望んでいない部分まで選択しちゃう、あれだ(*1)。親切に気を利かせているつもりなんだろうが、迷惑きわまりない。人間には色んな事情があるのだから機械ごときが勝手なまねはしないほうがよい。 ところでここのところ「MSBlast」とか「Sobig.F」とか、ウィルスが猛威を振るっているようだ。これをうけてウィルスに強いメールソフトもいろいろ出ている。 ウィルスに強いだけでなく、メールの仕分けが簡単とか、機種依存文字の置き換え確認機能、携帯端末にメールを送信する際の制限文字数自動判別なんてものまであるソフトもある。 ここまで進化しているメールソフト達。しかしぼくがかねてからメールソフトに求めている機能が搭載されているものはない。その機能とは「添付します」と書いたメールに添付がされていなかったら警告を出す、というものだ(*2)。 と言う話を友人にしたところ、資料を添付し忘れたふりをして時間を稼ぎ、その間にその資料をつくる、という技が使えなくなるからそういうことはやめてほしい、と言われた。 人間には色んな事情があるのだから機械ごときが勝手なまねはしないほうがよい。 --- *1 Macしか使ったことない人には信じられないだろうが、「メール」と打ったあと「メ」だけを選択しようとしても、勝手に「メール」を選択しちゃうのだ。なんなんだ、あれは。 *2 今日なんか「すいません、さっきのメールに添付するのを忘れていました」っていう2通目のメールにまたもや添付し忘れていたりした。どうにかならないものか。 --- (総裁談) |
●2003/08/26 |
歴史上の「革命」に関する本を少し読んだ。 面白いのは失敗した革命の一覧だ。その失敗の理由などが簡潔にまとめられている。「カルボナリ革命」「清朝の国民革命」「ドイツ革命」「ハンガリー3月革命」などなど。 しかし、ここに書かれていなかった重要な「失敗した革命」を指摘しなければなるまい。それは1996年に王子製紙によって行われた「ティッシュ革命」だ。それまでと同じ枚数400枚でありながら、ティッシュボックスの高さを圧縮したという、あれだ。取り出しにくいったらありゃしない。 この「ティッシュ革命の失敗」に比べれば、「小泉革命の失敗」などとるに足らないと思う。ほんと取り出しにくいったらありゃしない。 (総裁談) |
●2003/08/25 |
先日韓国料理を食べに行ったときに上のようなガムをもらった。 焼き肉屋とか、韓国料理屋では、レジで会計を済ませたあとにガムをくれるところが多い。今回もらったのはハングル文字の印刷されたものだった。ロッテは韓国の企業ということもあり、そういう「肉のあとにはガム」という文化と相まって相性がよかったのだと思う。 錦糸町には「ロッテプラザ」という冴えないビルディングがある。今まで訪れたいと思ったことはなかったが、韓国料理屋とは逆に、最後の会計のあとにそっとカルビとかが手渡されるのだったら行ってみたいと思う。 (総裁談) |
●2003/08/23 |
きたる8/27、およそ6万年ぶりに火星が地球に大接近する。 高橋由美子さんは1993年に「今世紀最後のアイドル」と評されたことで話題になったが、その後、広末涼子さん、深田恭子さん、SPEEDらも同じ「今世紀最後のアイドル」を冠していた。 27日の火星大接近も「21世紀最後」と銘打っているが、あんがい来年あたりに早くも再び大接近したりするのではないかと思う(*1)。 --- *1 結構盛り上がっているのでどれほど大接近するのかと思って調べたところ、普段の6倍程度の大きさになるが、それでもまだ木星よりは小さく、望遠鏡なしでは楽しめないという。大仰なキャッチコピーで煽っておきながら、さして大したものではない、という点でも高橋由美子さん、深田恭子さんほかとと通じるところがあると思う。 --- (総裁談) |
●2003/08/22 |
NECとPanasonicの携帯電話で不具合が発見されたそうだ。共に電卓機能の不具合で、計算ミスをやらかしてしまうのだとか。高機能な携帯電話でありながら、たかだか足し算を間違えてしまうというのはなんともほほえましい話だ。デキル男でも少年の心を忘れない、というのはこういう感じか。 ニュースによるとこの二つのメーカーは同じOSを使っているため同じ不具合が起きたとのこと。この話を聞いて思い出したのが、小学生や中学生のころの算数の宿題の提出時にしばしば行われた「答え合わせ」だ。隣の座席の人と二人一組になって、答えを照らし合わせることによって間違いを見つけだす、というもの。 問題は、宿題を忘れてちょくちょくその「答え合わせ」をやる相手のノートを書き写していたことだ。これじゃ「答え合わせ」をしても意味ない。実際、間違いだらけにもかかわらず答えが食い違わなかったため、先生に書き写したことがばれて怒られたりしたこともある。 いまだったら「共通OSを使ったための不具合です。順次無償でサポートしますが、対処方法や対応時期については検討中です」とか言って先生を煙に巻きたいと思う。 (総裁談) |
●2003/08/21 |
10月に開催される予定の「第37回東京モーターショー」に関するニュースを見た。なんでもここ数年、入場者数が減り続けており、今回はなんとか盛り返そうと、開催者側がいろいろと趣向を凝らしているという(*1)。 その趣向の一つが「お客様参加型」。だそうだ。 「参加型」。どうなのだろうか。「メディアミックス」と同じ懐かしいにおいがする。「タイムスリップグリコ」(*2)には「お客様参加型」を加えたらよいと思う。 「風雲!たけし城」あたりをモチーフとして。 --- *1 そういう趣向を凝らす前に幕張で開催されるにもかかわらず「東京」を冠する欺瞞をどうにかした方がよいと思う。 *2 http://www.ezaki-glico.net/chara/timeslipglicocd/index.html 20世紀の歌謡史黄金時代を代表するヒットソングのシングルCD付きチョコレート。 --- (総裁談) |
●2003/08/20 |
地方出身の議員が、地元の票をとるために必要もないのに無理矢理地元に新幹線の駅を作らせた、という話をきく。 仕事でしばしば大阪に行くので「ひかり」にはよく乗るが「こだま」には乗ったことがない。ので、東海道新幹線の駅がどれだけあるのかよく知らなかった。調べたらけっこうあってびっくりした。あんなに必要なのか。あれのうちのいくつかはそういう地元出身議員が無理から作らせたものなのかもしれない。 でも、そうやってがんばって作っても「ひかり」はとまらない。そんなんでも議員と地元がご満悦なら、どんどん駅なんて作ればいいと思う。いっそのこと「ひかり」どころか「こだま」もなにもとまらない駅。もう、ハリボテでもいい。なかなかシュールでいいと思う。 なんなら年に一度そういう駅ばかりとまる新幹線を特別に走らせてもおもしろい。名前は「ながた」あたりが適当かと思いますが、いかがでしょうか(*1)。 --- *1 万感の思いを込めて「のぞみ」が一番よかったと思うけど。 --- (総裁談) |
●2003/08/19 |
家のそばの駅である西船橋駅にエスカレーターが設置された。 エスカレーターが設置されたら、いままで行っていなかった「良い子の皆さん、あぶないですからエスカレーターでは遊ばないようにね」という放送がなされるようになった。 どうなのだろうか。相変わらず子供たちは、エスカレーターとみれば遊んでしまうようなものなのか。プレステ2もX-boxもゲームボーイもある時代に子供をなめちゃいないか。 しかし、西船橋といえば飲み屋と風俗と競馬場の街。表面上こどもへの警告を装った、浮かれた大人たちへ向けた放送なのかもしれない。 (総裁談) |
●2003/08/18 |
友達が「500円玉貯金」なるものをやっているらしい。おつりなどで500円玉が手に入ったら、それは必ず貯金箱に入れる、というシステムなのだそうだ。しかし、話を聞けば、貯めるはずの500円玉をついつい使っちゃって全然貯まらないとのこと。 ところで、先日、ある女性の日記サイトをみつけた。テーマは不倫。現在進行中の自らの不倫恋愛模様を書きつづっている。描き手の女性はかなり冷静に自分の不倫を分析しており、「相手の男性がもし妻子持ちでなかったら彼とは長続きしなかったと思う」と書いている。やはり「見つかったらたいへんなことになる」という背徳感がたまらないようだ。 サザエさんなどのマンガに、よく「へそくり」なるものがでてくる。「なぜ家族に隠れてお金貯めるのかな」と不思議だったが、「見つかったらとがめられる」という状況設定が貯金プレイとして重要なのではないかと思う。 「へそくり」と「不倫」に共通する、人間を動かす力。友人は「500円玉貯金」ではなく「へそくり」とすればよいのではないだろうか。 また、不倫日記の女性は少なからず罪の意識に苦しんでいるようだが、「まあ、へそくりみたいなもんです」と考えれば気も楽になると思う。 ならないですか。 (総裁談) |
●2003/08/15 |
NHKで放送されていた「スプーンおばさん」というアニメをご存じだろうか。 シリーズの最初の頃は、旦那さんであるおじさんには突然小さくなっちゃうことを秘密にしていたが、ある回でとうとうばれてしまう。でもそのまま物語はすすんでいく。 不思議な力をもっていることを周りの人に知られてはいけない、というのはいわゆる魔法少女モノのアニメによく見られるパターンだ。「クリーミーマミ」とかはそれがばれた時点で魔法が使えなくなって、物語自体が終わりになった。 そういった点で、スプーンおばさんの「旦那に知られても物語は続いていく」というのは画期的だった。 秘密がばれても、どうということもなく日常が続いていく。これが「少女」と「おばさん」の違いなのではないかと思う。 (総裁談) |
●2003/08/14 |
オフィスが引っ越しということで棚や引き出しはもちろんのこと、これを機会にパソコンの中のファイルも整理することにした。これがものすごく大変だった。どれがとっておくべきファイルなのかが自分でもさっぱり分からないのだ。 ところで、先日知り合いの女性と食事をした際、酔ったあげくの恋愛相談を受けた。このぼくに。恋愛相談。 どうやら、つきあっている彼との破局へのカウントダウンに入っているらしい。ぼくと同い年ということもあり、彼女は彼との結婚を考えていたとのことで、非常に情緒不安定だった。何回も彼の口説き文句を聞かされた。 「『君が最後の人だよ』って言われたの。なのにどうしてなの?」 とりあえず彼女には、ぼくのパソコンには「プレゼン資料_最終」とか「プレゼン資料_最終2」とか「プレゼン資料_こんどこそ最終」とか、「最終」を冠したファイルがいっぱいあったので、どれをとっておくべきかが分からなかった、ということを伝えておきたいと思う。 (総裁談) |
●2003/08/13 |
電車の中で英字新聞を読んでいる人を時々見かける。 本格的に読んでいる人もいるが、英語の勉強の一環として読んでいる人もいるようだ。なかには入社1、2年目とおぼしきフレッシュな社会人達もいる。なんにせよ、自分にはできないことだ。なぜか。 語学能力の問題以前に、電車の中で英字新聞を広げる、という行為に気恥ずかしさを感じてしまうのだ。それはぼくたちが中学生の頃流行った、英字新聞の柄のプリントシャツに原因があるように思う。 ぼくたちの世代の多くが犯した過ち、それが「あぶない刑事」と英字新聞の柄のプリントシャツだ。英字新聞にたいする気恥ずかしさはあの忌まわしいファッションに由来していると思う。 ケミカルジーンズとコーディネートしてしまった、あの夏。 そういうことにしておいてください。 (総裁談) |
●2003/08/12 |
先日、大阪に出張に行った際、あらためて、快進撃を続ける阪神タイガースに対する大阪の街の熱狂ぶりに驚かされた。プロ野球に全く興味のないぼくでも、18年ぶりの優勝目前、という情報を知らず知らず耳にしてしまったぐらいの浮かれようだ。 先日、同様に大阪に出張に行ったというダイエーファンの人は、その大阪の浮かれように辟易したようだ。「でも、もう、あそこまで勝たれちゃうとねえ、大阪人には返す言葉もないですよ」と言っていた。 しかし、何事にも急所はあると思う。 今ぼくが思いつく大阪の急所のひとつは、「やしきたかじん」だと思う。5年ぶりに読売テレビのレギュラー番組を持つという彼。番組のタイトルは「そこまで言って委員会」。 浮かれた大阪人に一言言ってやりたいときには「やしきたかじんの『そこまで言って委員会』」とつぶやけばよいと思う。「笑いの本拠地」を名乗る大阪だけにそのダメージは小さくないはずだ。 阪神の18年ぶりが、たかじんの5年ぶりに勝てるかどうか。これが優勝を握る鍵だと思う。星野監督の真の敵は読売テレビにいた。 (総裁談) |
●2003/08/11 |
音楽情報誌をパラパラとめくっていたら、気になるものを見つけた。 近日、赤坂BLITZで開催されるイベント「BLITZ FINAL CAMP!」に出演するいくつかのバンドの情報を紹介しているページだ。最近の気取ったバンドは、なんと発音してよいのか分からないバンド名を名乗る傾向にあるので、このページでは親切に読み方を表記してある。 「CRAVE(クレイヴ)」「BUNGEE JUMP FESTIVAL(バンジージャンプフェスティバル)」「LUCKY13(ラッキーサーティーン)」とかいう感じで。 問題は同様に紹介されている、今をときめくアーティースト「スネオヘアー」の場合だ。たぶん困っちゃったのだろう。「すねおへあー」ってひらがなで読み方が書いてある。 となればここは是非、「BLITZ FINAL CAMP!」には「さだまさし」や「なべおさみ」あるいは「みのもんた」に出演してもらいたいものだ。 (総裁談) |
●2003/08/09 |
「スローライフ」という言葉が話題になって久しい。 最初は「スローフード」からはじまったムーブメントらしいが、いまや「スローライフ」だけでなく「スローカフェ」「スローウェア」「スロービジネス」や「スロービューティー」「スローネット」といった何でもあり感のラインナップが勢揃いだ。あと以前見た「モノマガジン」の特集は「スロー玩具」だったりした。 ぼくには正直なにをもってこれらが「スロー」を高らかに歌いあげているのかがいまいち分からない。「スローライフと癒しとは似ているようで違うコンセプトだ」などという言葉も目にし、混乱は深まる一方だ。しかしたぶん、「自然をあるがままに受け入れてゆったりとすごす」というような理解でいいのではないかと思う。 日本経済がなかなか上向きにならない状況下でなにかと非難されがちの竹中大臣も、「骨太の方針」とかがんばらないで、思い切って「スロー経済」と、銘打ってはどうだろうか。 一見柔和な顔立ちで癒し系を彷彿とさせつつも、じつは人をいらいらさせがちなところも「スローライフと癒しとは似ているようで違う」という点でしっくりくると思う。 (総裁談) |
●2003/08/08 |
海外の映画のタイトルの和訳にはなんともステキなことになっているものが多い。 たとえば「沈黙の戦艦」の原題は「UNDER SIEGE」。これ自体はまあなんてことないのだが、同じ主演の「沈黙の要塞」の原題は「ON DEADLY GROUND」で、「沈黙の戦艦」とはなんの関係もない物語。同じ主演でちょっとヒットしたから、沈黙づいちゃったらしい。そして本物の続編「UNDER SIEGE2」は「暴走特急」。どうしたのでしょうか。暴走してるのは和訳担当者か。 そしてその後、思い直したように「沈黙の断崖」(FIRE DOWN BELOW)、「沈黙の陰謀 」(THE PATRIOT)と、あらためて沈黙していくのもまたほほえましい。 他にも「Mission Impossible」が「スパイ大作戦」になったり「スタートレック」が「宇宙大作戦」だったり、大作戦づいちゃった事例もある。いいなあ、大作戦。あと似たものには「From Russia with Love」が「007 危機一発」という物件も。かと思えば「What Lies Beneath」は日本人に理解してもらおうという気もなく、そのまま「ホワット・ライズ・ビニーズ」だったりする。 どっちみちニュアンスまで含めて正確に和訳なんてできないのだから、思い切って全然別のタイトルにしちゃうのも、そのままカタカナにしちゃうのもありなのかも知れない。 ところで国立国語研究所が外来語の言い換えを発表して、あちこちで失笑を買っている。思うにこれも正確に和訳なんてできないのだから、洋画タイトル和訳に見習って「ダンピング」→「沈黙の廉価」とか「シミュレーション」→「模擬大作戦」とか「バックアップ」→「404危機一発」とかにすればよかったのではないかと思う。 「ホワット・ライズ・ビニーズ」流でいくのなら「ユビキタス」→「遊火奇蛇素」とかもよい。 (総裁談) |
●2003/08/05 |
「大団地展」つつがなく終了いたしました。足をお運びくださったすべてのみなさんにお礼申し上げます。ありがとう。模型の引き取り手も見つかりました。そしてあのでかい写真はぼくの部屋に。これから毎日が団地展です。 --- 雑誌「第三文明」の中吊り広告を見た。特集は「発信力」。そしてインタビューが綾小路きみまろ。しかし正直、彼にはこれ以上なにも発信して欲しくない。 「創価」と銘打っているからには、発信の力ではなく質を問題にしていただきたい、と「第三文明」には苦言を呈したいと思う。 (総裁談) |
●2003/08/04 |
長野(N)と「あせも」って何だろう、という話をしていた。 いや、もちろん「あせも」が意味するところのモノはよく分かっている。なぜ「あせも」という言葉なのか、ということだ。さらに言うとなぜたいていひらがなで表記されるのか。 たぶん「あせ」は「汗」だろう。問題は「も」だ。この「も」にも本来何か漢字があるのだろうか。それがすごく難しい字で、だからって「汗も」だと「血も涙も汗も」みたいな「も」になっちゃうからひらがなで「あせも」にしたのだろうか。「血も涙も、あせも」はそれはそれで熱意が伝わってくるけど。 「汗モ」とカタカナにするのも字面的に変だし。「汗モ。」は論外だし。 --- *1 「大団地展」いよいよ本日8/4の17:00までです。まだのかた、ぜひ。月曜日なんでおつとめの方々はちょっと無理っぽいと思いますが、そこをひとつ、なんとか。 --- (総裁談) |
●2003/08/03 |
以前会った会社の営業さんは、クライアントの前では、ベタな学園ドラマの教頭先生みたいに手もみをしながら愛想笑いを浮かべて「ええ、まったくもって左様でございます」とか言い、部下との打ち合わせの時には、「できるとかできないとかじゃなくて、やれって言ってんだよ」と言うような人だった。 ところで女性誌などで「混合肌」という言葉を目にする。「乾燥肌」とか「もち肌」とか「柔肌」とか「鮫肌」とか「トリ肌」とか「25歳をすぎた肌」とかは何となく意味が分かるのだが、「混合肌」とはどれとどれの混合なのだろうか。「柔肌」はなんだか違う気がするけど。 とりあえず前述の営業さんは「親分肌」と「子分肌」の混合肌だったのだと思う。これにはドモホルンリンクルとかは効かないのだろうか。 --- 本日「大団地展」においでくださったみなさん、ありがとうございました。特に、期待したのに、暑い部屋でグダグダのトークを聞かされた多くの方々にはお詫び申し上げます。すいません。いっぱいいっぱいでした。まだあと2日ありますので、まだのかたは、是非。 --- (総裁談) |
●2003/08/02 |
昨日、今年初めての蝉の声を聞いた。 まちなかでは、いわゆるミンミンゼミ(正式名称は何なんでしょうね)の声しか聞くことができない。昨日聞いたのもそれの声だ。 たまに夏に田舎の方へ行くとカナカナの鳴き声を聞くことができる。ぼくはカナカナの声が好きだ。鳴き声の減衰ぶりに際だった日本の風情があると思う。 つくつくぼうしも「つくつくぼうし」と鳴いている分にはとても好きだ。ただ、いかがなものかと思うのは彼の鳴きっぷりの後半だ。 つくつくぼーし、つくつくぼーし、(略)、ビーボビ、ビーボビ、ビーボビ、ビィーーーーーーーー!! 並み居る日本の蝉の中でも彼だけ減衰しないのだ。なんだ、この最後のがんばりは。日本の情緒はどうした。 絶対最後はヘッドバッキングしてると思う。 --- いよいよあしたは「大団地展」ハイライトです。たぶん。はやくもちょっと疲れ気味の総裁とNですが、この週末、皆さん是非。 --- (総裁談) |
●2003/08/01 |
たぶんものすごく分かりづらい話題です。 古いイラストやマンガで、富士山の形みたいな、歌の歌詞の出だしを示す記号の外字が欲しいのです。古いサザエさんのマンガで酔っぱらった波平が茶碗を箸で叩きながら歌を歌うシーンとかででてくる、あれ。分からないでしょうか。ああ、もどかしい。 で、その外字を手に入れて「ハァ〜」って入力したらそれに変換されるようにしたいのです。どうしても。 --- 「大団地展」にお越しいただいた方、ありがとうございました。まだあと4日間ありますので、まだの皆さん是非。あと、テレビ東京から取材を受けたので近日放映されると思います。たぶん深夜番組。 --- (総裁談) |
2003年7月のカモだより |