●2003/06/30 |
花王からヘアカラー「サクセススタイリッシュカラー」が発売されている。 「茶パツでもなく、白髪染めでもない社会人のための髪のおしゃれ」がうたい文句だ。ホームページにも「サクセスな男たち」が談話を寄せている人気商品だ。 以前、美容師にくどかれて一度危険を承知で髪を染めたことがある。いや実を言うと髪の色を変えてみたいという淡い気持ちも否定できない。 予想は的中、ヤンキーデビューのような鮮やかな髪色に仕上がっていた。周囲の人に気が付かないふりをされるほど辛いことはない。無言の非難を浴びた時の対応の一つに白髪染めと言い訳したことがあるが、「サクセススタイリッシュカラー」ではこの言い訳も通用しない。中学生のふりをして悪ぶっておどけることもできない。すぐ逃げ道を探す男にサクセスロードは残されていないのかもしれない。 それにしても時々見かける髪の毛を紫色に染めているおばあちゃんは立派だと思う。 (長野談) |
●2003/06/29 |
黒沢年男の最近のあのぴったりとしたニット帽子みたいなものは何なのだろうか。中尾彬のスカーフともに現在の芸能界の大物の謎だと思う。 同じようなテイストの謎のニット帽と言えば故・伊丹十三氏を思い出す。もしや黒沢年男は「時には映画監督のように」なりたいのか。近年の日本映画の隆盛に水を差すようなまねを許すわけにはいかない。 とりあえずカンフーの服みたいのを着だしたら要注意だ。今後の黒沢氏の服飾動向に注目したい。 (総裁談) |
●2003/06/28 |
ダブルだった会社のトイレットペーパーが、最近シングルになっいる。不景気を肌身に感じるってこういうことだと思った。 (長野談) |
●2003/06/27 |
先日テレビで、いまや世界をまたにかけて活躍する有名なバイオリニストが、かつて学生時代留学していたレニングラード音楽院に行ってみるというドキュメンタリー番組をやっていた。 その番組中に「バイオリン部長」という肩書きの人がでてきた。 バイオリン部長。ちょっと前に会社で研修を受け、そのなかで「自分が思い描く理想の管理職とは」というお題があったが、ぼくは部長になるんだったら「バイオリン部長」がいい。 「バイオリン部長」、何回言ってみてもいい味わいだ。バイオリンなんて弾けなくてもいい。それでもバイオリン部長でありたい。管理職とはそういうものだと思う。 (総裁談) |
●2003/06/26 |
最近、仕事で統計とか社会調査法などをあらためて勉強している。 そのせいで、なんでもいいから何か統計をとって証明したい気分になっている。今のところ候補は 「部長クラス以上の方々には、リンクをクリックする際、なんでだかダブルクリックする傾向が高い」 という仮説だ。 証明できたら、彼らの高額な人件費とあわせて計算し、無駄なクリック一回あたりのコストを算出し、労働組合で問題にしたいと思う。 (総裁談) |
●2003/06/25 |
一度始まった公共事業の中止に関する議論が盛んになって久しい。 これに関しては昨今のダム建設の話題がかなりポピュラーだ。いくつかそれなりの進展もあるようだが、やはり、一度始まってしまったものを途中でやめるのは相当困難なのだろう。 そんな話をオフィスでしていたところ、みな口々に、公共事業に限らず明らかにダメなプロジェクトと分かっているのに、始まってしまった以上もう途中でやめられないという仕事は多くある、と言っていた。 変革を必要とするのは企業も公共事業も同じというわけだが、ぼく個人としては、ダメプロジェクトよりも公共事業よりも、間違って立ち上げちゃったアプリケーションを途中でやめることができるようになることを最優先してもらいたいと思う。 (総裁談) |
●2003/06/24 |
第27回全米女子アマチュアゴルフ選手権で、ウィー選手がなんと13歳という最年少でチャンピオンになったそうだ。 「ウィ―」という名前からは、酔えば酔うほど強くなる「酔拳」を使ったのではないかという疑惑も浮上する。ジャッキーの最高傑作との誉れ高い「酔拳」。なるほど13歳の優勝も不思議ではない。 となると避けられないのはドーピングの問題だろう。アルコールはドーピングに入らないのかどうなのか知りませんが。 というより、13歳が飲んじゃった時点で別の問題が。 (総裁談) |
●2003/06/23 |
衆院予算委員会で国と地方の税財政改革 「三位一体改革」について議論されている。 「国庫補助・負担金を削減」「税源を地方に委譲」「地方交付税の見直し」の3つの施策を同時に行なうというものらしい。 なんとなくどれも実行に移すのが難しいそうな気がする。何より元の「父」と「子」と「精霊」に比べて漢字も難しいし文字数も多い。 かといって「父」「子」「精霊」が分かりやすいかというと、これも疑問が残る。「父」「子」はいいが「精霊」がくせものだ。ファンシーを装って複雑な家庭問題をうやむやにしようとしているみたいだ。 (長野談) |
●2003/06/22 |
以前、品川で「ポンペイ展」という展覧会が開催された。火山の噴火によって失われてしまったポンペイの街の復元模型などで構成されているらしい。 当時この中吊広告を、会社帰りの京急で、ほぼ毎日目にしていて気になったこと、それは一番の目玉 「美女のスケルトン」 だ。なにやらムズムズとするコピーだ。 しかし、その「美女のスケルトン」の解説写真を見ると、どうやら、それは、溶岩にのまれた女性のからだが、ガラス質のものでコーティングされ、からだはほとんどすべて燃え尽きてしまったもの、つまり、人間の形をした半透明のがらんどうのもののことらしい。 つまり、「美女のスケルトン」というコピーにおいて我々が期待する、スケルトンった結果本来見えてしかるべきものは、拝むことができないのだ。こんな誇大広告が許されて良いものか「ポンペイ展」。 と、いきり立った結果、結局見に行かなかったわけですが、いま思えば、からだはほとんどすべて燃え尽きてしまったそういうものなのにどうして美女って分かるのか。 っていうか、「スケルトン」って「骸骨」のことじゃないのか。 (総裁談) |
●2003/06/21 |
むかしのCMの話で申し訳ないですが。 「ウィーダー・イン・ゼリー」という、カロリーメイトのゼリー版みたいなもののテレビCMで、キムタクがウィーダー・イン・ゼリー1年分を獲得するべく、「2時間瞬きしません」と、雄々しく挑戦するというものがあった。 CMは、第1弾が上記の「2時間瞬きしません」を高らかに宣言するものであり、第2弾はその挑戦の最中の様子、すなわち目を見開き、じっと視聴者を見詰めるキムタクが描かれていた。 ふとこのCMを思いだし、いまごろになって2時間瞬きせずに済む一番の方法は、目を閉じていることではないだろうか、と気がついた。 ぼくなんか、毎朝ウィーダー・イン・ゼリー1年分だ。2時間ごとに1年分なら、毎朝3年分。そんなにいらない。 (総裁談) |
●2003/06/20 |
今年社会人になった女性たちと食事をした。 ぼくにも覚えがあるが、企業文化のあまりの香ばしさに引き気味な彼女たちに向かって、同席したぼくと同い年の男性は 「まあ、そういうのって、最初はかなり違和感あるけど、そのうち慣れてむしろ気持ちよくなってくるから」 とアドバイスしていた。 会社って、ウォシュレットみたいなものか、と思った。 (総裁談) |
●2003/06/19 |
国会の会期が40日間延長されたようですが。 政治には疎いのですが、いままで会期が延長されなかったことってあるのでしょうか。なんか、毎回延長しているような気がするけど。しかしこれって、言ってみれば「納期に間に合わなかった」ようなものなんじゃないのか。そういうのとは違うのか。 実はぼくもいま締め切りに追われている。40日延長できるなんてうらやましい。 小泉首相は会期延長に反対する野党を「支離滅裂」と批判して、そのことが波紋を呼んでいるらしいが、ぼくもクライアントに納期延長を頼んでみて、怒られたら「支離滅裂」と批判してみようかと思う。 (総裁談) |
●2003/06/18 |
「ヒデはクレバーな選手」のようにスポーツ選手に対して使われる「クレバー」がある。 多分、その人物を賞賛しているのだろうけれど、どうも素直に聞くことができない。「体育会系の人間には稀な」とか「運動できるのに」とか前置きが隠されていて、本当は褒め言葉ではないような気がする。 それでも、「クレバー」がかなり受け入れられているのは、「ミスター」の愛称で親しまれている長嶋茂雄の功績によるところが大きいのではないだろうか?ミラクルアゲインやメークドラマなど、英語を広く世間に流通させた。 いわゆる一つのミスターはクレバーでありまして、などと言われるとすんなり聞ける。 (長野談) |
●2003/06/17 |
電車の中で2003年問題についてぼやいている人がいた。汐留、品川、六本木などの大型物件が2002年後半から2003年にかけ一斉に完成してオフィスビルが大量供給され、景気低迷とあいまって、空室率が大幅上昇し賃貸料が急激に下落する問題である。 ところで、CMとかドラマにでてくる「デキるビジネスマン」はどうして必ず建築模型を前にして議論してたりするのか。 あれと2003年問題は深いところでつながっていると思う。 (総裁談) |
●2003/06/14 |
以前仕事を一緒にした女性はとても「メルヘン」な人だった。かわいい仔犬(*1)の写真とかみると、心から「か〜わ〜い〜〜」と狂喜する。彼女のPCのスクリーンセーバーはイルカの写真だった。そして初対面の時にはやおら血液型を訊いてきた。そういう人だ。 何かの拍子にそのひとについうっかり「沖縄でイルカ料理があるらしいので食べてみたい」と言ってしまったところ、アメリカ人ばりの非難を浴びせられた。曰く、イルカはとても賢く、人間と意志疎通ができるのだ。イルカは人間のことを同じ地球の仲間だと思っているのだ、と。 ぼくに言わせれば人間と意志疎通ができるのに、人間を仲間だと信じてるだなんて、それこそがイルカは賢くない証拠だ。 もし彼女の言うことが本当なら、イルカは一回ぐらい取引先と見積書のやりとりでもして、人間は信用できないことを学ぶべきだと思う。 --- *1 っていうか、「仔」って字、「仔犬」のときにしか使わない。ニンベンなのに。 --- (総裁談) |
●2003/06/13 |
昨日の「747cosmetics」は「727cosmetics」の間違いでした。教えてくださった皆さん、ありがとうございました。そりゃボーイングしか出てこないわ。 --- JR西日本の非接触式ICのプリペイドカードの名称は「イコカ」だそうだ。関西弁の「行こか」をもじったのだとか。もじっちゃいましたか。また、私鉄各線で共通して使える共通プリペイドカードの名称は「スルッとKANSAI」だ。これはもはや何かをもじったとか言うレベルを遙かに超えている。 また福岡の地下鉄や私鉄、バスの共通プリペイドカードは「よかネット」だ。これも正統派もじりに属する。もじっちゃいましたね。 これらに比べ、東京のモノは盛り上がりに欠ける。「イコカ」のJR東日本版は「スイカ」だし、地下鉄私鉄各線で使えるほうのモノは「パスネット」だ。大阪の「スルッとKANSAI」の貫禄の前に打つ手なし、といった趣だ。 思うにこれは標準語の限界を示しているのだと思う。首都機能移転もやむなし、と言ったところだろうか。 そんななか、もじりの可能性という点では最も期待されるも、全くふがいないのが名古屋のプリペイドカード「ユリカ」だ。これはこのカードの前身「リリー(日本語でユリ)カード」の流れを汲むのだという。 首都圏の部外者が言うのもなんだが、国民は名古屋にそんな情緒を求めてなどいない。名古屋は今一度自らのセルフイメージを冷静に検討すべきではないだろうか。「だぎゃネット」ぐらいは全然OKだぞ。 と思ったら「有利」という意味もかけているのだそうだ。かけちゃいましたか。ならいいや。 ちなみに札幌の市営地下鉄やバスなどで使える共通カードは「ウィズユーカード」だそうです。もじってもかけてもいませんが、名古屋と違ってこちらはあまり気になりません。 (総裁談) |
●2003/06/12 |
いま、「ターゲット広告」が熱い。たぶん。 ターゲット広告とは、広告の内容に関心がある人にだけに対して広告を露出することで効率よく効果を上げる広告の手法だ。最近では検索エンジンのgoogleが、入力された検索ワードに関連のある広告をその検索結果画面に表示するというビジネスを始めたことで注目された。 しかし、googleのこのシステムよりずっと以前から、非常に限られたターゲットだけに広告を見せることを実践している企業をぼくは知っている。 それは「747cosmetics」だ。ぼくはこの広告を東海道新幹線の車窓から見える看板でしか見たことがない。白地に赤い文字で「747cosmetics」という文字だけの看板。 なぜ東海道新幹線の乗客だけをターゲットに絞ったのか。というか、そもそもどういう会社なのか。ていうか、ほんとに会社なのか。 ターゲット広告の進化系「747cosmetics」。進化すればよいというものではない。 --- * 東海道新幹線にあまり乗ったことのない方には分かりにくい内容で申し訳ないです。ていうか、ほんとになんなのよ「747cosmetics」。検索してもボーイングばっかりでてくるし。 --- (総裁談) |
●2003/06/11 |
十六茶には、ハトムギ、玄米、緑茶、大麦、ハブ茶、黒豆、ウーロン茶、昆布、霊芝、熊笹、柿の葉、アマチャヅル、ゴマ、紅花、キダチアロエ、アシタバ、が入っており、それぞれカルシウムや各種ビタミン、ミネラルが豊富だとされている。 また、爽健美茶にも、ハトムギ、玄米、緑茶、大麦、プーアル茶、ナンバンキビ、どくだみ、はぶ茶、チコリー、月見草、ビワの葉が入っており、肌に良い、ダイエットに効果的、などの効果が謳われている。 こうのようにやたらとたくさんの種類のお茶っ葉が入ったお茶は、多機能を売りにしているが、そろそろよけいな機能も入ってきはじめているのではないかと思う。 「ステレオAM」とか「Lモード搭載」とか「100万画素クラス」あたりが怪しいと思う。 (総裁談) |
●2003/06/10 |
その卓越したネーミングセンスが話題の小林製薬。最近発表された作品ではトイレに吊り下げて使う芳香剤「ブランコロン」にその伝統のネーミング技を見ることができるだろう。 往年の名作「サカムケア」や「根菜長持ちーな」などに比べていささか小粒な感じが否めないが、ぶら下げて使える芳香剤だから「ブランコロン」。担当者の健在ぶりをアピールした商品だと思う。 しかし、そんななか、気になるのが「フェミニーナ軟膏」だ。CM中では、この軟膏が使用される部位を「女性のデリケートな部分」とか「デリケートゾーン」というように表現している。 女性達のお役に立つ商品を知らしめるためとはいえ、公共の電波で部位名をストレートに発言するのをためらう気持ちはよく分かる。しかし、いままでのネーミングノウハウをここで発揮しなくてどうするか、と苦言を呈さずにはいられない。「女性のデリケートな部分」などという歯切れの悪い表現は今後の小林製薬の経営に大きな禍根を残すものではないかと心配になってくる。 ここでその部位名と効果を表現する言葉とを組み合わせた小林製薬風ネーミングを提案すればよいのだろうが、あいにく、このサイトはそういう場ではない。あくまで小林製薬自身に考えていただくと言うことで、ここらへんで。 (総裁談) |
●2003/06/09 |
火曜サスペンス劇場とか推理小説には、こういうシーンがよくある。 ■S氏 「ぼくですか?ぼくはその時は一人でした。 何も聞いていません」 ■L氏 「死んだ人のことは何も知りません。 今まで会ったこともありません」 ■J氏 「そのときわたしは自分の部屋でぐっすりと寝ていました」 ■A氏 「恐ろしいことですね。でも、私は何も知りません」 ■M氏 「あなたに言うことなどなにもありません。死んだ人とは一度も面識がありません。会ったことはもちろんないし、名前すら知らなかったんですよ。刑事さん。だいたい、そういう言い方って失礼ですよ。なにか証拠でもあるんですか?そういうことをすると、名誉毀損で訴えますよ。だいたい、警察って、ぼくらの税金で成り立っているっていうのに、ぼくのようななんの罪もない善良な市民をこんな不愉快な目に合わせるなんてとんでもないことですよ。」 M氏、「ノーコメント」のわりにコメント長すぎ。 動揺してんのか。犯人はお前か。 ところでかつて米連邦地裁が米マイクロソフト社に対して、独占禁止法に基づき、2分割の最終判決を言い渡したときの、この判決について、日本の関係各社のコメントは以下のようなものだった。 ■日本サン・マイクロシステムズ 「特に申し上げることはない」 ■ロータス 「ノーコメント」 ■ジャストシステム 「ノーコメント」 ■アップルコンピュータ 「他社についてのコメントは控えさせていただきます」 ■マイクロソフト 「特に日本法人としてのコメントはない。この裁判は米国で、米国本社が争っているものであり、日本法人の社長がコメントすることはない。各国の法人共通のコメントとして、判決が出たといってもこれで裁判のプロセスが終わったもというものではな く、第1段階。異議申し立てや控訴などによるやりとりがまだこれからあり、問題の解決には2年程度はかかるだろう。日本も含め、各国法人ではいまのところなんらかの特別なことはなく、現在提供している製品やサービス、およびビジネスに関しては、なんら変化はない」 マイクロソフト、 ノーコメントのわりにコメント長すぎ。 動揺してんのか。犯人はお前か。 (総裁談) |
●2003/06/08 |
「歴史教育の重要性」という言葉はよく耳にすると思う。 確かに「同じ過ちを二度と繰り返さない」「ある物事にまつわる過去の歴史や出自を知ることでより理解が深まる」というのは重要なことだと思う。たとえば、それが歴史上どんな形で使われたかを知らずにスワティカ(カギ十字)を単に「形がかっこいいから」という理由でおおっぴらに使ったとしたら、それはたいそう問題になるはずだ。 何が言いたいのかというと、好きな女性アイドルや自分の彼女を「○○たん」と呼んでいる諸君はその言葉の出自が「コニタン」であることを今一度思い起こすべきだと思う。 (総裁談) |
●2003/06/07 |
腰痛について調べていたら 「仙骨 にビームライトチップ を貼って全身治療」とうたったビームライト協会のサイトにたどり着いた。 説明には「ビームライトチップ」のほかに「ビームライトエネルギーカード」、「ビームライトコンパス 」など「ビームライト」のついた専門用語が多用されている。内容はさっぱりわからなかったが「ビームライト」へのこだわりは「うさん臭いとかインチキだとかそういう話はいいじゃないか」というメッセージに取れなくもない。 子供頃「〜ビーム」など叫びながら友達とじゃれた「ビーム」のもつ力を忘れてはいないだろうか。何の効力もないその雄叫びに倒れてみせるロールプレイを促すことができる。もちろん「全然きかなーい」などの発言は禁句だったはずだ。こうして記憶をたどっていくともう一度「ビーム」とつき合えそうな気がするのは気のせいなのか。こうなると「ビームライト」の「ライト」が「セーラムライト1mg」のように健康を気にしがちな大人にもなじみ易く見えてくる。 (長野談) |
●2003/06/06 |
正直これまで「団地」とどれだけタイプしたかわからない。 それだけなれ親しんでいる「団地」でも打ち間違えることがたまにある。これは団地マニアとしては、恥ずべき行為かもしれない。 団地と打ち込んだはずが、突然目の前に現れる「ファン地」や「産地」。 キー配列のいたずらだろうか?こうして見るとミステイクと呼ぶには惜しい響き。改めて団地への情熱や、団地の所在を確認するきっかけにしたいと思う。 (長野談) |
●2003/06/05 |
「手話」の真似をしようとすると、必ず最後が「宮尾すすむ」になってしまうので閉口する。 (総裁談) |
●2003/06/04 |
*昨日の「カモだより」には今までにない反響をいただきました。みなさまありがとうございます。反響の内容としましては 「『汚名挽回』という使い方はおかしい。『汚名』を『挽回』してどうする」 が圧倒的多数を占めまして、大阪の方による「私に出来るフレンドリー」は1通のみでした。 口説いたはいいが、口説き文句が噛み噛みだった、とか、そんな感じです。 --- 東日本一円に展開する進学指導塾「栄光ゼミナール」その中吊り広告を見た。 『夏の集中力が、子どもを変える。』 子ども達のにらみつけるような目つき、真一文字にきつく結ばれた口。そんな「集中」している子ども達の写真が並べられている。 しかし、実はほんとに集中すると、人の表情はこんな風にはならない。ぼくが知っている人たちの集中時の表情は ・口が半開き ・鼻がひくひく動く ・頭頂部をしきりに掻く ・鼻くそをほじくる などだ。集中でもしない限り、なかなかこんな表情は人前ではできない。 ぼくらがステキな団地を見つけ、集中して撮影に挑んでいるときも、表情は半笑いで興奮のため鼻孔がやや広がっていると思う。しかし、確かに日頃だらだらと仕事をしている僕らもこのときばかりは真剣だ。なるほど「子どもを変える」の部分は信憑性がある。 「栄光ゼミナール」は、子ども達が本当に集中しているのかを今一度確認し直した方がよい。そして親御さんは「子どもを変える」の「変わる」内容を吟味した方がよい。何かのマニアに変貌したりしているかもしれない。 (総裁談) |
●2003/06/03 |
大阪にきています。 大阪で暮らしている知り合いの多くが口を揃えて「東京の人間は冷たい」と言う。 確かに大阪に来ると見知らぬ人にいきなり話しかけられたりすることがある。言われてみればこういうことはあまり東京ではない。昨日もエレベーターの中で「にいちゃん、今日は暑いのう」とか話しかけられた。ええ、暑いですねえ。 しかし、今まで経験したそんな大阪の「フレンドリー」も、たいていはヤクザっぽい人か、おばちゃんからのものだものだ。 ぼくが期待している「フレンドリー」はそういう属性の人々からのものではないし、「東京の人間は冷たい」、と言う大阪の知人たちが期待していることも、こういうことではないはずだ。彼らには今一度、自らが望む「フレンドリー」の内容を冷静に振り返ってもらいたい。 そしてこれを読んでいる大阪の方々のうち、ぼくが望む属性の人々には、ぼくは明日いっぱい大阪にいるので、しかるべき行動に出て汚名挽回をはかってはいかがか、と提案させていただく。フレンドリーの内容次第ではもう一泊延長することもやぶさかではないことも申し添えておく。 最後が何となく「大喜利」のこんぺいみたいになってしまった。 (総裁談) |
●2003/06/01 |
ローズマリー・ブラウンというイギリスの女性をご存じだろうか。霊媒音楽家と呼ばれた女性で、彼女にリスト、ベートーベン、バッハ、ショパン、シューベルトなどそうそうたる音楽家の霊が次々とのりうつって作曲をしたという人だ。 シューベルトがやってきて彼の「未完成交響曲」を完成させてしまったり、ベートーベンは「第10交響曲」を彼女にのりうつって完成したのだそうだ。最終的に彼女はいろんな大作曲家にのりうつられて1964年から6年間の間で400曲もの曲を作曲したのだそうだ。行列のできる店みたいだ。 オカルト研究者がこぞって彼女をテストし、音楽研究者たちも彼女が「作曲」した曲を分析し、それによるとたしかにその作曲家の特徴が見られたとか。のりうつられていないときの彼女は音楽理論はおろか、ピアノの腕前も初心者レベルだった、というのがミソだ。 ぼく自身はこれがイカサマかどうかは興味がなくて、ただ、彼女が60年代のイギリスでなく80年代の日本にいたら、「霊媒音楽家ローズマリー・ブラウン」じゃなくて、「清水ミチコ」になっていたのではないか、と思う。 (総裁談) |
2003年5月のカモだより |