2003/05/31  

またSARSネタですが。

SARSって、さいしょのころは「エス・エー・アール・エス」と発音されていたのが、いつからか「サーズ」になった。

「彼氏」が「カシ」と真ん中にアクセントが置かれるのと同じように、最近では「サズ」というような発音も耳にする。いよいよSARSもネクストジェネレーションに突入だ。

SARSがおさまって、「元カレ」のように「元サー」とか呼ばれるようになる日も来るかもしれない。

あるいはおさまらずに一般的になって「さーず」(*1)とか意味なくひらがなで可愛らしく表現されてしまう恐れもある。


表現に見るSARSの脅威。今後のWHOの動きに期待したい。


---
*1
「さ〜ず」だと某お笑い二人組と紛らわしいので注意が必要だ。

---


(総裁談)




2003/05/30  

ひどい風邪をひいて更新とかできず。

最近では風邪をひいた、と言うと、すぐに「SARSじゃないの?」とか言ったり言われたりしますが。案の定ぼくの周りでもそういう会話がとびかっている。しかし、実は、ぼくの場合一週間前に上海の友人から小包を受け取っているという事実がある。

あんまりにしゃれにならないので「SARSじゃないの?」とか自分じゃ言えない。

おならをした張本人に限って「だれだ?おならしたの?」とか言うのとは反対だなあ、と思った(*1)


---
*1
つまり、結論としてはSARSとおならは全く違うものだ、ということだ。

---


(総裁談)




2003/05/28  

4月1日に日本郵政公社が発足して、郵便局の看板や職員の名札などが一斉に新しいロゴマークに変わった。同時に公社の2003年度の経営計画も発表されており、初年度黒字1兆1千億円だそうだ。

しかし郵便事業は26億円の赤字見通しということもあり、スポーツ新聞などでは、「郵政事業の黒字化はムリ」と叩かれているようだ。

ムリだったら再びロゴマークを新しいものにする手がある。「〒」のマークを赤から黒にして「郵政の黒字化」を達成、というあたりでお茶を濁せばいいのだと思う。


(総裁談)




2003/05/28  

ある研修に参加した。

いろいろな業界の人が参加していて、名刺交換などしつつそれなりにトークを交わした。そこで気がついたのは、不況の業界の人ほど元気がいい、ということだ。

「いや、もう不況で参っちゃいますよー。どうですか、お宅のところは。なんか、景気良さそうじゃないですかー」とか言う感じで、なんでだか自虐ネタで元気がいい。逆に自動車メーカーのひとは名刺交換する人する人みんなに「いいですなー、日産さんはー」とか言われて、なんだかかわいそうだった。景気がいいのに肩身が狭い。

そんななか、例外は銀行をはじめとする金融業界の人だ。景気悪くて肩身も狭い。「なんだか公的資金注入されちゃってー、てへへー」なんて自虐ネタで盛り上がろうものならどんな目で見られるか。

銀行マンが自虐ネタで盛り上がれるようになったら、日本経済も上向いてきた証拠なのではないかと思った。新たな日本経済の羅針盤。野村総研あたりに新指標として導入を検討してもらいたい。


(総裁談)




2003/05/27  

電車の中。隣で大学生とおぼしき女性二人が就職活動に関して話をしている。どうやら短大生のようだ。

二人とも「名の知れた企業に勤めたい」と熱意を語っている。

「だけどさー、有名な会社で、あたしらみたいなバカが入れる会社なんてないよー」
「銀行とか絶対ムリだしねー。ソニーとかいいなー」
「あ、あそこは?あのチャックの!チャックに必ず書いてあるやつ!だれでも知ってるよ、あそこなら!」
「あー、あるある。そうだよねー、チャックに必ず書いてあるしー」

若いおなごが「チャック」連発。何かのプレイか。YKKはこれをヒントに新たな事業領域拡大を考えてはどうか、と思った。ビジネスチャンスは思わぬところにころがっている。

ていうか「だれでも知ってる」んじゃないのか、おふたりさん。


(総裁談)




2003/05/26  

ドコモの携帯電話の機種名にはかならず「ムーバ」という言葉が付いている。取扱説明書の表紙にも誇らしげに記されている。「ムーバ N504iS」とか。

その響きが醸し出すそこはかとないマヌケな感じとは裏腹に、これはいわゆるiモードなどを含む800MHz帯PDC製品の正式な呼称のようだ。ムーバ。

さらには「デジタル・ムーバD208HYPER」などという「デジタル」なうえに「HYPER」までもが正式名称だったりする機種もある。携帯電話といえば時代の最先端グッズの一つのはずだが、このアナクロかげんはいったい何事か。

たぶん、携帯電話が世に登場したときには「ムーバ」も「デジタル」もそして「HYPER」もかっこよかったのだろう。意気込んで滔々と歌いあげたはいいが、それがアダとなり、いまさら引っ込みがつかなくなってしまったのではないかと思う。


ここのところドコモは新たな携帯電話「FOMA」の販売促進に躍起だが、その理由は「ムーバ」からの脱却にあるのではないかと思う。


(総裁談)





2003/05/25  

一緒に仕事をしている人に、ちょっと業界っぽい人がいる。いろいろと業界っぽい特徴を備えているのだが、なかでも顕著なのが、「相手をちゃん付けで呼ぶ」という技だ。いまどきどうかと思う技だが、業界ではまだまだ健在な風習らしい。

「○○ちゃ〜ん、ひさしぶり〜。どうなのよ〜調子は〜。さいきんやっちゃってるわけ〜」

彼からの電話はおおむねこんな第一声から幕を開ける。なにを指して「やっちゃってる」なのかはまったくもって不明だ。

ぼくはいまだかつて彼以外の人に「ちゃん」で呼ばれた経験はなく、また自分でもちゃん付けがしっくりこないキャラクターだと思う。

ところで今最も「ちゃん付け」がしっくりきていない人と言えば卓球の福原愛ちゃんではないかと思う。正確に言うと、しっくりこなくなり始めている、というところか。

世界のトップクラスが集う国際大会においても、けっして引けをとらない、凄まじくピッチの早い両ハンド。そんな実力以上に、近年徐々に北緯38度線以北を彷彿とさせ始めている風貌が「ちゃん付け」にしっくりこないものを感じさせる一因になっていると思う。

重くのしかかる「ちゃん」の3文字。しかし、これは本人の責任ではない。本人も、もうちゃん付けはやめてほしいと思っているに違いない。14歳と30歳のギャップはあるものの、同じように「自分はちゃん付けの器ではない」と思っている者として、共に戦っていきたいと思う。

事態は逼迫している。「ヤワラちゃん」みたいなことになって取り返しがつかなくなる、その前に。


(総裁談)




2003/05/24  




KKベストセラーズから「手塚治虫マガジン」という雑誌が出ている。毎月25日発売で今月で3号目のようだ。

マンガの神様、手塚治虫の往年の名作をあつめたとなれば「今月も不朽の名作、傑作がぎっしり!」とアトムも仁王立ちの表紙の威勢の良さは頷ける。しかし「創刊第3号!!」はいかがなものか。「創刊」をいつまで引っ張るつもりか。

「大辞林 第二版」で調べても「創刊」は「定期刊行物を新しく刊行すること」とある。第3号が「新しく刊行」かどうかは微妙なところだ。せいぜい2号までが限界ではないか。

「初めてじゃないけど、初めて」を謳いたい気持ちは「セカンドバージン」のようなものか、とも思ったが、やはりバージンは「セカンド」程度に納めていただきたい。


(総裁談)




2003/05/23  

CanCamの中吊り広告を見た。

「夏メーク3段活用!」
「菜々子OL vs 京子OL」

など、比較的受け入れやすくありつつも、新たな日本語の境地に挑む女性ファッション誌特有の微妙な造語満載だ。もはや「夏メーク」とか普通に見えるし。しかし「菜々子OL」て。

だが

「コスメ力(りょく)」でもっと×2、夏美人!
恋に効く「モテ×2フレグランス」発見!

などはいかがなものか。小泉今日子の「学園天国」からすでに10数年、21世紀になってはや2年以上たつというのに「×2」はないと思う。

どうせなら「菜×2子OL」にしてほしかったと思う。


(総裁談)





2003/05/21  

一郎、次郎、三郎、四郎、五郎。

現代にあっては投げやりなネーミングともとられかねない「数字+郎」。そのなかでも「三郎」は別格ではないかと思う。なにせ「サブ」という、響き的にも英語の意味的にもいかがなものかと言わざるを得ない愛称を持つのは、「郎界」でも三郎だけだ。

そして「サブ」といえば伝統的に、以下のようなおっちょこちょいで頼りない子分肌のキャラクターと相場が決まっている。

「どうした!サブ!その顔は!」
「おやびん…隣町の奴らにやられちまったんですよ…」

とかいう感じ。

しかしそんな逆境の三郎業界にあって孤高の輝きを放つ全国の三郎達の精神のよりどころともいえるのが、ご存知、北島三郎だ。

三郎界の伝統にのっとり、しっかりと「サブちゃん」と呼ばれながらも同時に「演歌界の大御所」とも「演歌界の巨星」とも「演歌界のドン」ともあがめられる北島三郎。本来両立しないと言われていた「子分肌」と「ドン」を見事に着こなした、まさに「カリスマ三郎」だ。

さらに触れておかなければならないのは、彼が克服した逆境は「サブ」だけではなく、その鼻腔の造形にもあるということだ。「三郎」と鼻腔の二重苦を克服した北島三郎。彼が「ドン」たるゆえんはここにあるのではないかと思う。


鼻腔を右と左と別カウントにするなら「三重苦」とも言える。「奇跡の人」北島三郎に乾杯!(*1)


---
*1
なんだこのオチは。

---


(総裁談)




2003/05/21  

たいがい物の裏は気味の悪いものだ。

石を裏返しびっくりした経験をもつ人も少なくないと思う。
ホテルの客室に飾られた絵を裏返した時にお札があったら、その部屋でことがおきた印だと、その筋の人から聞いたことがあるが、これも裏の持つ気味の悪さの一例だ。

一方、気味の悪くない裏もある。裏原宿や裏情報などがそれにあたる。隠されたお得感という感じだろうか。

どちらともとりがたいのが「裏千家」だ。どことなく卑猥な響きは気持ち悪さにも通じそうだし、また卑猥となると隠されたお得感も感じられなくもない。
両方を匂わすあたりが家元の貫禄なのかもしれない。

(長野談)

2003/05/20  

以前、仕事で祝園(ほうその)という駅で降りたことがある。すごいへんぴなところで、千葉から来た団地マニアには京都なのか奈良なのかも分からなかった。そしても今も分からない。

しかし、へんぴさについて書こうと思っていたら「祝園」が一発で変換できたのでびっくり。

その祝園まで電車で来る途中には「はなてん」という駅もあった。「放出」と書いて「はなてん」だ。しかしこれも一発で変換できた。ATOKはやはり関西圏に強いのか。

車内の電光表示で「次は放出」と表示されたのを見て、「アムロ、行きまーす」みたいだと思った。


(総裁談)




2003/05/19  

「いい人ですね」とか言われたことがない。

ひがみと重々承知の上でいうが、「いい人」と言われるのは、その人が本当にいい人だから、というより、他にとりたてて言うことがない場合が多いように思う。

きわだった特徴がある場合は、まずその特徴が語られてしまうので、いい人とはなかなか言われないのではないか。「団地マニア」とか。

ところで、以前ケーブルテレビの音楽専門チャンネルを見ていたら、松本零士がでてきた。こんな番組でインタビューされるなんて珍しいな、と思ったら、ダフトパンクのプロモーションビデオを作ったとか。なんでも直接頼まれたのだとか。

で、司会の女性に、ダフトパンクのみなさんに会われてどう感じましたか?という主旨のことを何回か聞かれていたが、その度に

「いい青年たちでした」

と繰り返していた。


たぶん他にとりたてて言うことがなかったのだと思う。


(総裁談)




2003/05/18  

昨日のカモだよりでNが急に本名をカミングアウト。どうしたんだろう。もしかしてぼくにもカミングアウトが望まれているかもしれませんがこちらは今まで通り「総裁」でいきますんで、あしからず。

---

夏に向かって、ダイエットネタを多く目にするようになってきました。以前目にしたダイエット広告には

「脂肪太り・水太り限定キャンペーン」

とあった。「限定」って、これ以外の太り方があるのだろうか。思いつくのは「堅太り」だが、これはダイエットの対象じゃない気がする。

またそのキャンペーンと同時に、千円で三ヶ所までのシミをとるキャンペーンもやっていて、そのタイトルが

「シミ3ヶ所お持ち帰りキャンペーン」

となっていた。すごいなテイクアウトか。フォーヒアで頼むよ。

ぼくは、こういう言葉が気になるタチで、今までも何回かこの手の「変な文章」をカモだよりで取り上げてきた。しかし、きっと世の中の広告にこういう「変な文章」が多いのはいわば見る人の気を引くためだ。好きな女の子についつい悪戯してしまう小学生みたいに。

そういうことされたことのある女の子はみんな言うと思うのだが、そういう愛情表現は迷惑だ。


(総裁談)




2003/05/17  

人間30歳ぐらいになると大方の成長は止まり、あとは減退するのを待つだけだと思いがちだ。

ところで家では便座カバーを使用している。反論もあるかもしれないがソフトな感触が切羽詰まった緊張感をリラックスさせいい結果をもたらしてくれる。

20年ぐらい前、当時自宅のトイレが和式だったこともあり、接触のある洋式便器で用をたせない腑甲斐無い子供だった。現在、外出先ではむしろ洋式便器の方を選び、自宅では便座カバーも欠かすことができないまでになっている。これを成長と呼びたい。

しかし人によっては便器のふたにもカバー、ペーパーロールのふたにもカバーをし、コーディネィトしているのを見かけることがある。まだこうしたカバー達を受け入れることのできない自分に成長の可能性を感じる。

(長野談)

2003/05/16  

このサイトはニフティ上にありますが、ぼくの利用しているプロバイダーはYahoo!BBです。

ところで、夏も近づいてくるということで、各ファッション誌がTシャツ特集を組むようになってきている。「最強・Tシャツ500枚!」とか「Tシャツ&タンクトップ着こなし大研究!」とか、威勢がいい。

しかし、どのファッション誌編集部もファッションデザイナーも気がついていないが、今年の夏、街を歩くのならこの一枚、マストアイテムのTシャツがどんなデザインかぼくは知っている。

言っておくがコラボとかじゃない。

それは「私はすでにYahoo!BB会員です。モデムはいりません」と書かれたTシャツだ(*1)


---
*1
作って「大団地展」で売ろうかな。

---

(総裁談)




2003/05/14  

「不」や「非」は否定を意味する接頭語だが「お」もまたその仲間ではないか、と主張させていただく。

「お若い」「お綺麗」「お上手」「お利口」「おバカ」などを見ると言いたいことが理解してもらえると思う。これらは「お」をつけない場合の「若い」「綺麗」「上手」「利口」「バカ」とはほぼ逆の意味だ。

「あら奥様、まだまだお若くて」なんて言われたら、本当は「もう若くない、ていうか初老?」を意味しているのは間違いないだろう。「奥様はいつ見てもお綺麗で」も同様だ。「まー、ぼっちゃんはお利口さんねー」も同様。「おバカ」も「お」が付けられると、本来の「バカ」の意味である罵倒ではなくむしろ情愛の念を込めて使われる。

「お見積」の数字がぜんぜん当てにならない理由はここらへんにあるのだと思う。


(総裁談)




2003/05/14  

地下道で生ジュースの売店に混じり、何人かイスに座った人が肩をもまれているのを見かけた。「5分500円で肩こり解消」の文句につられて挑戦してみた。

イスに座るとすぐに指圧師のおばちゃんが背中をすごい力でつねりだした。
身の危険を感じて質問すると「これは指圧ではなく『整膚(せいふ)』といい、皮膚を伸ばし陽のパワーで体を治すもの」と教えられる。

つねる=陽のパワー。ものすごくポジティブな解釈も陽のパワーの為せる技だと思う。
半端じゃないつねりを受けた後、看板に「おもいッきりテレビで紹介される」の文字が目に入る。
「バランスよく栄養を取る方法」や「程よい運動で生活習慣を改善」などの特集では忘れられていたおもいッきり感をとり戻せたことと思う。

(長野談)

2003/05/13  

雑誌『東京人』。
その惜し気もない東京使いは内山田 洋とクール・ファイブの『東京砂漠』ともにインパクトのあるタイトルだ。

時々購入しているという勝手な親近感から、もしかしたら情報欄にのせてもらえるかもしれない。『大団地展』の告知の手紙を送るため『東京人』の編集部に無理矢理電話をしてみた。

とても気さくで親切な対応は「東京人は冷たい」という一般論に議論の余地を与えるものかもしれない。というかもったいぶらないキップの良さがタイトルを『東京人』にした要因なのかもしれない。
でも少し恥ずかしがったりはにかんでももいいと思う。

(長野談)

2003/05/12  




上はトリンプから先頃発表された「大江戸ブラ」という記念ブラ。2003年が江戸幕府開府400年目にあたることを記念して、江戸城と都営大江戸線をモチーフにデザインしたらしい(*1)

その大江戸ブラの仕様を見てみよう。


■構想・制作期間
・約6ヶ月間

■特徴
・カップ両面に江戸のシンボル"江戸城"を刺繍。
・ストラップからカップ外周にかけて、都営大江戸線の駅数を表するクリスタルストーンを配置
・ストラップとカップの境目の都庁前駅は、東京都庁を刺繍
・ストラップのトップ部分の光ヶ丘駅は光が点滅

当然問題は、団地の名門「光が丘団地」の最寄り駅である光が丘駅の取り扱いだろう。トリンプは「ストラップのトップ部分は、"光ヶ丘"の名前にちなんで、光が点滅するちょっとした遊び心も」と言っているが、いかがなものか。このような真剣味に欠けた取り扱いには、団地マニアを代表してトリンプに抗議をしたい。

だいたい、路線図と一致したからとはいえ、光が丘が肩の位置というのは納得できない。あのステキな建築物は、当然カップトップに配されるべきではないだろうか。万感の思いを込めて。いろんな意味で。むしろぼくにとってブラにおける光が丘とはブラにあるのではなく、その内部のトップ(以下略)(*2)

ていうか、構想・制作期間は約6ヶ月とのことだが、「大江戸ブラ」に決定する前はやはり「ゆめもぐらブラ」っだたりしたのだろうか。

あるいは「ゆめもブラ」とか。


---
*1
http://www.triumphjapan.com/triumph/release/030507_main.html

*2
ブラをとってみたら、昔の「プレイボーイ」の広告みたいにトップの位置に星印がついていたりしたほうが、より「光が丘」らしくはないか。ないか。

---

(総裁談)





2003/05/11  




日々団地マニアを増やすべくこうして啓蒙活動を続けているが、その道のりは遠く、そして険しい。

ここらでより積極的な方法に打って出よう、と「団地グッズ」にあるペーパークラフトのバリエーションとしてヴィトンとのコラボモデルを作ってみました。コラボ。コラボ団地。どっちかっていうと、宇喜多住宅に住んでいる人に申し訳ない。

「大団地展」で皆さんにプレゼントできればいいな、と思います。

ついでなので、村上隆バージョンも作りたいと思います。コラボモデルでコラボモデルを。二重コラボ。入れ子コラボ。あるいは入れコラボ。

(総裁談)




2003/05/10  

今朝、鏡を見ながらヒゲを剃っていたら、首のところに一本だけ長い毛が生えているのを発見した。その場所は「ヒゲ地帯」の管轄外とも言える、本来毛が生えるにふさわしい場所ではない。そのため今までシェーバーをそこにあてることがなく、今まで刈り取れなかったのだと思われる。その毛は何を勘違いしてそんなところに一本だけ生えてしまったのか。

会議なんかで、あるテーマについて議論が集中しているときに、何を勘違いしたかテーマとは全く関係ない発言を始めちゃう人がいる。刈り取りにくさと言い、あれは言わば「首のところに生えた毛」のようなものだと思う。

さらにそれがえらい部長さんなんかになると、自分が全然主題から離れた内容を言っていることなどお構いなしにどんどん助長しちゃったりする人もいるが、扱いづらさと言い、あれはホクロに一本だけ生えた毛にあたると思う(*1)


---
*1
やたらに長く伸びちゃうところとか。ちぢれ具合とか。

---

(総裁談)




2003/05/09  

学生の頃「コウちゃん」というあだ名の友人がいて、彼は後輩からは「コウちゃんさん」とか「コウちゃん先輩」とか呼ばれていた。「ちゃん」のうえに「さん」とか「先輩」とか。敬っているのかフランクなのか。「ちゃん」がもはや呼び名の一部として定着してしまっている以上、いたしかたないのだろう(*1)

NHKがかたくなに「タマちゃんと見られるアザラシ」と言うのも同じようなものだと思う。


---
*1
あと「ミスター味っ子」とか。ちがうか。

---

(総裁談)




2003/05/08  

首都圏ではそこそこ名が知れている「肉のハナマサ」という食肉専門のスパーマーケットがある。先日、夜中の3時頃その「肉のハナマサ」の秋葉原店の前を通った。驚いたことにそんな時間にも関わらず煌々と照明がつき営業中まっただなかだった。見れば「24時間営業」とのこと(*1)

そのやる気は評価するが、朝を待てずに夜中緊急に肉が必要になる状況というのは、どういう状況なのだろうか。

かつて「高須クリニック」のTVCMに、高須社長が電話連絡を受け飛行機をチャーターして駆けつける、という一幕があった(*2)。緊急に包茎手術をしなければならない状況というのは、どういう状況なのだろうか、と思ったが、それと似ている。


---
*1
http://www.hanamasa.co.jp/company/sm/akiba/index.html

*2
http://www.takasu.co.jp/Contents/TakasuTV/index_cm.html
の「院長編パート1」を参照。
---


(総裁談)




2003/05/08  

家の前に塀に映画『シカゴ』のポスターが貼られている。

ーこの街では、銃弾一発で有名になれる。

左に銃を持ったレニー・ゼルウィガー、右に銃を持ったキャサリン・ゼタ=ジョーンズ、真ん中に両手をポケットに突っ込んだ大股開きのリチャード・ギア。

ポスター制作者とリチャードの挑発に負けまいと首をふってもとりはらうことのできないのが「俺の銃はどーこだ」という彼の問いかけだ。

エレガントな装いでダイレクトに下品な答えを要求するするリチャード。
これも色男のなせる技で、彼もまたオヤジなんだと片付けることもできるが、アカデミー賞受賞作品がこんなポスターでいいのだろうか?それとも勝手に問いかけと受け止めた自分が悪いのか?きっと答えは映画の中にあるので見てみたいと思う。ないかそんな答え。

(長野談)

2003/05/07  

「北の脅威」という言葉。きょうび「北」が何を指すかは言わずもがななのだろうが、本当にそうなのだろうか。全く別の「北の脅威」はないのだろうか。各都市の「北」を調べてみた。

・大阪府北区
大阪の玄関口に位置し、区の中心部は大阪駅。超高層ビルが並ぶビジネス街で百貨店、ホテル、飲食店街も多く、商都大阪の交通の大動脈である御堂筋がここから延びている。いわゆる「キタ」と呼ばれる点からしてすでに「北の脅威」の貫禄十分。「ミナミの帝王」というマンガも流行ったが、ここはひとつ「キタの将軍様」で巻き返しを図ってはどうだろうか。

・札幌市北区
人口180万人を抱えるほどに成長した大都市、札幌にあって、北区には約26万人が暮らしており、10区中堂々1番の規模。玄関口JR札幌駅の北口を含み、クラーク像で有名な北海道大学も北区にある。なにより「北海道の北区」というだけで迫力満点。文字通り、北の中の北。「冬将軍」という言葉もある。名実ともに文句なしの「北の脅威」だろう。

これらに比べて見劣りするのが東京都の北区と名古屋市の北区だ。東京都北区のキャッチフレーズは「少しずつ、いい顔になる」。名古屋市北区の名物は日本最大級といわれる矢田川河川噴水と「ふれあい橋」。どちらも今日の状況下で「北」としての真剣味に欠けると言わざるを得ない。

しかし、この東京都と名古屋市の北区には真の意味で脅威となりうる秘めた才能がある。両者に共通する資質、それはステキな団地が多いことだ。特に東京都北区にはあの赤羽台団地が存在する。

「北」のキーワードから見えてくる団地の可能性。東京都と名古屋市にはぜひがんばってもらいたい(*1)


---
*1
ていうか、「少しずつ」とかもたもたしてないですぐさま「いい顔」になりなさい。あと名古屋市のサイト、分かりづらい。ひどいなこりゃ。

---


(総裁談)




2003/05/06  

北朝鮮の核開発に関してアメリカの動きが大きくなってきているなかで「米朝」という言葉をよく目にするようになった。

大阪在住の友人によれば、大阪で米朝といえば「桂米朝師匠」のことだとか。上方落語の四天王の一人であり、一時期すたれかけた上方落語を今のように隆盛にした「中興の祖」である米朝師匠。その名をかたって

「米朝対話の挫折」
「これは単に米朝の問題ではなく国際問題だ」
「米朝が先週末、NYで接触」
「米朝改善」
「米朝関係に詳しい消息筋」

とはなにごとか。嘆かわしい。とのこと。ぼくは関西には住んだことがなく、上方落語にもあまり興味がないので、「米朝」と言われて師匠のことは思い出さなかった。申し訳ない。

北朝鮮問題であらためて浮き彫りになる東京と大阪の溝。今後の米朝関係には十分注意していきたいと思う。

ていうか、「米朝関係に詳しい消息筋」って、「ざこば」か。


(総裁談)




2003/05/05  

そごう横浜店で開催されている「THE ドラえもん展」を見に行った。

著名なアーティスト達に思い思いのドラえもん像を表現してもらうイベントはCGや模型、写真やTシャツなどマルチなドラえもん表現がなされており、展示も最新の技術を駆使したものらしい。(きっと)

夢が売りの展示会ではあるが、かなりの盛況ぶりで会場は通勤列車を想像させるハードものだった。中には、隅で度の過ぎた説教を娘にするお母さんや「おとーさん。つまんなーい」とこぼすお子さんも。

みんなドラえもんに助けを頼みたいところだが、会場には着ぐるみのドラえもんさえいないのが現実だ。ちびっこ達に「そんな都合のいい話はない」と認識させるイニシエーションの場と感じさせる「THE ドラえもん展」。

後援に神奈川県教育委員会が名を連ねていたのそういうことか。

(長野談)

2003/05/04  

都市計画の勉強をしていたら「バブルの頃の反省が何も生かされていない土地政策」云々という文章を見かけた。

ところで、焼き肉って、網の上で焼かれているときは非常においしそうに見えるが、「あ、早く食べないと焦げちゃうよ」とか言ってお皿の上にとりあえず待避すると、とたんにものすごくまずそうなものになっちゃう。

バブルの頃には、スキー場ですごく美人に見えたのに待ちで会ってみたら期待はずれ、という、いわゆる「ゲレンデ美人」の逸話をよく耳にしたものだが、これが焼き肉にも当てはまるのではないかと思う。肉にとってのゲレンデは焼き網の上だ。

よく考えたら、焼き肉って、調理もしていないただの生肉を出しているだけだ。「焼き肉」ってだけで高い料金を払わされているが、これはバブルの頃の反省が何も生かされていないのではないかと思った(*1)


---
*1
日本からホイチョイプロダクションととんねるず、および秋本康がいなくなったらもうちょっと健全になるのではないかと思う。なんとなく。

---

(総裁談)





2003/05/03  

駅のホームで恋人同士とおぼしき二人が話をしていた。どういう状況かはよく分からないが、結婚について決断しなければならない深刻な時期らしく、女性の方が「でも家族になっちゃったら、もう恋愛じゃなくなっちゃうでしょ」と言っていた。

ところで5/11は母の日だ。昔からどうして子どもの日の直後に母の日があるのか、と納得できなかった。子どもの日に祝われちゃったら、その記憶が新しい母の日に祝い返さないわけにいかないじゃないか、いやらしい、と思ったのだ(*1)

これはもう、ほぼバレンタインデーとホワイトデーの関係に近い。バレンタインデーにチョコもらっちゃったら、ホワイトデーに返さないわけにいかないじゃない(*2)

ただし、子どもの日に祝われなくても、母の日を祝うのはまったく問題ないが、バレンタインデーにチョコもらってないのにホワイトデーに贈り物しちゃうのは一般的に許されない。

これが家族と恋愛の違いだと思う。


---
*1
いや、べつに祝いたくないわけではないんですが、なんとなく、こう、ねえ。

*2
いや、べつに返したくないわけではないんですが、というか、返させてくださいよ。

---

(総裁談)




2003/05/02  

「ゴールデンウィーク合併特別号!」と銘打たれた週刊誌を目にした。ゴールデンウィークである今週号は休む代わりに、先週の号は「合併特別号」として、ちょっと分量が増しているようだ。

「特別」とか言って、さもサービスのように表現したいらしいが、ようするにゴールデンウィークなんで編集者も休みたいんすよ、ということだろう。

先週末、仕事でついうっかり会議をダブルブッキングしてしまった。先方から指摘されて「いやー、休み前なんでばたばたしてて」とか言い訳したが、「ゴールデンウィーク合併特別号!」と言えばよかったと思った。


(総裁談)



2003/05/01  

以前打ち合わせをした相手のおじさんはとてもよく喋る人だった。そして身振り手ぶりが激しい。「実は手と口がつながっていて、あの手を押さえこんだら、この人喋れなくなっちゃうんじゃないだろうか」と思った。部長が同席していなければ試してみていたかもしれない。

同じようなことを感じたことがあったなあ、と考えて思い出したのが、最近の歌い手さん、特に「実力派」とされている人たちのマイクを持っていない方の手の動きだ。音程の高低に合わせてひらひらと手を上下させるあれ。silvaとか小柳ゆきとかケミストリーとか。

あれに何か意味があるのだとしたら。あの手を押さえこんだら音程がとれなくなるに違いない(*1)。試したい。


---
*1
同じように、フランスのドビルパン外相も身振り手振りがすごい。アメリカはとりあえず彼の手をを押さえ込み、なにもしゃべれなくするべきだったと思う。

---

(総裁談)




2003年4月のカモだより