2003/04/30  

岐阜の林道を白ずくめの集団が占拠しているというニュースを見た。自分たちが白ずくめであるばかりでなく、周辺の樹木やガードレールをもことごとく白い布で覆ったりしているらしい。布で覆っちゃうといえばクリスト(*1)だ。ぼくは最初このニュースの映像を見たときはアートかと思った。現代アート。

ところが残念ながら彼らはただのカルトで「電磁波の危険性を研究している」という、あっち系としては月並みな事を言っているとか。

カルトとアートの境界線は「電磁波」って言うかどうかだと思った(*2)


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*1
国会議事堂とか橋とか海岸とかをとにかく布で覆っちゃうステキなアーティスト。

http://www.cine.co.jp/works/gijido/about_crist/about_crist.html
http://christojeanneclaude.net/sharedMedia/WrappedCoast/wc1.jpg
http://christojeanneclaude.net/sharedMedia/WrappedCoast/wc3.jpg


*2
あるいは「マイナスイオン」とか。

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(総裁談)





2003/04/29  

父親の誕生日と言うことでハンチング帽をプレゼントした。

ハンチング。いつまでたっても英語がしゃべれないと評判の日本人だが、さすがにもう「ハンチング」がおかしいことは誰もが分かる。「ハンティング」だろう。しかし、日本人の「ティ」発音が育つのが遅かったのか、もはや「ハンチング」で定着してしまった感がある。

同じように日本人の「ティ」発音生育不良が元で定着してしまったものに

イニシアチブ
ルーチン
チング〜友へ〜

が挙げられると思う(*1)


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*1
あと「まいっちんぐ」とか。

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(総裁談)




2003/04/28  

「尾籠な話ですが」という慣用句がある。「尾籠」の字が難しいためか「ビロウ」とカタカナで表記されることが多いようだ。カタカナにすると、こころなしかマイルドになり、なおかつ意味も何となくそのままなのでなかなかよいと思う。

先日駅で「私を愚弄する気かね!」と激高している男性を見かけたが、「愚弄」も「グロウ」にするとマイルドになってよいのではないか。

ただし、この場合は意味が「私を育てる気かね!」になってしまうので、そこに少し難がある。


(総裁談)




2003/04/27  

携帯電話のカタログを見ていて気になったのがそのカラーバリエーションの表現だ。「ブルーノワール」とか「フローズンピンク」とか「ナイルブルー」とか「グレイスゴールド」とか「ラズベリーロッソ」とか(*1)

むずがゆい。21世紀にもなってこういう言葉を使うのも何だが、スカしてる、としか言いようがない。しかもスカしている割には大した色じゃない。「ラズベリーロッソ」とか言われても、そこにあるのは冴えない感じの「赤い携帯電話機」だ。いつの頃から「レッド」「シルバー」「ブラック」と素直に表現できなくなってしまったのだろうか。

連休がうれしいからって「ゴールデン」と名付けちゃう初々しい感性を忘れてはいけないと思う。


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*1
「ブラックマンデー」とかあっても違和感がない。

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(総裁談)




2003/04/25  

石膏で作られたほこりまみれの模型を掃除することになった。デリケートな感じがしたので石膏のことを調べてみた。

・吸水性や吸湿性があり、ほこりや水分を吸収・吸着しやすい。
・エステなどでパックとして使われている。
・石膏のデスマスクの制作費は178,000円(税別)

当初のイメージはあながち外れてはいなかったが、大体が石膏は掃除されるものではなく掃除をするもの、「石膏の掃除にには石膏を使え」ということで決着をつけたい。ちなみにライフマスクは6千円くらいから作れるみたいで顔は死んでから価値がでるものらしい。

(長野談)
 
 

2003/04/24  

電車のなかで、はいているスカートをぐるぐる回している女性がいた。前と後が逆だったようだ。

ぼくはスカートをはいたことがないので確かなことが言えないのだが、これは人前でやるには恥ずかしいことなのではないだろうか。例えば着ているTシャツが後前だったら、そのことに気が付いてもとりあえずそ知らぬ振りをして、人の目のない所でこっそりと修正するのではないだろうか。カツラが後前だった、という場合でも人前では直さないに違いない。

たまたまスカートという着物が前後横がはっきりしないものだから、修正が楽なばっかりに気軽に回してしまうのかもしれないが、いかがなものか。

だいたい、スカートというものははいているうちにそんなに簡単に回ってしまうものなのだろうか。そう思って見ると、日常的にスカートを回している女性がけっこういることに気が付いた。

こうなると、問題は人前で回すことの是非ではなく、スカートを回すことで発電できないか、という技術的な次元になってくる。

その電気でごはんを炊きたいか、と言われると考えものだが。


(総裁談)



2003/04/23  

ぼくの部屋の壁に掛けてある時計はすぐ狂う。10分進んでいたので合わせると、1週間後には5分ばかり遅れていたりする。こんな時計ではや10年以上生活している。

最近は特に狂い方がひどいなと思っていたところ、ついにこの狂いに法則を発見した。気温が下がると進み、上がると遅れるのだ。だから、気温が下がった日に修正して合わせても、翌日気温が下がると遅れてしまうのだ。最近は季節の変わり目なので狂い方がひどかったようだ。

この話を「ついに法則を発見したよ」と父親に報告したところ、

「おまえが発見したのは法則ではなく、時計だと思って壁に掛けていたものが、実は温度計だったという事実だ」

と言われた。

なかなか味なことを言う。彼も「カモだより」を時々書けばいいのに、と思った。


(総裁談)





2003/04/23  

午前2時過ぎです。明日は大阪で会議なのですが、資料がまだできあがっていません。どうしよう。

以前、似たような状況で徹夜で作った資料はひどかった。翌日プレゼンテーションしながら自分で「何だコリャ」って言っちゃいました。深夜に作ったまま朝起きてから推敲しなかったので、深夜ならではの意味のない勢いが随所に見られる、わけわかんない資料になっていた。

かねてからこういう深夜に作られたものが日中見るとひどい出来、という現象を「深夜に書いたラブレター現象」と呼んで自らを戒めていたのですが。お恥ずかしい。

ところで渋谷駅の品川方面山手線ホーム南端にこんな落書きを見つけた。

「ふみ(*1)。出逢ってくれてありがと(*2)。ぼくとは違う太陽のDNAを持った君。すげー大好き(*3)。チューしたい(*4)

そして書かれた時刻も書いてあって、それがAM5:12。危険な時刻だ。

やはり推敲は大事だ。この落書きを戒めとして今から作る資料は必ず明朝推敲し直そう。まずは「太陽のDNA」あたりに特に注意したいと思う。


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*1
ここに二乗の記号。「ふみふみ」と読ませたいらしい。
*2
ここにハートマーク。
*3
ここにもハートマーク。
*4
ここに八部音符。

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(総裁談)




2003/04/21  

かつて風船ゴンドラでアメリカを目指し、あっというまに消息を断った「風船おじさん」の三女が、バイオリニストとしてCDデビューを飾ったそうだ。
http://www.zakzak.co.jp/top/t-2003_04/2t2003041411.html

曲がNHK−BSの「迷宮美術館」のテーマ曲に採用されるなど、それなりの実力を積んできているようだが、いかんせん「風船おじさんの三女」、血筋の話題が先行し、色物バイオリニストとして捉えられてしまうのではないかと心配する声もあるようだ。血筋は問題ではない、という点ではその心配に同感だが、その血筋の話題に隠れたより由々しき真の問題をぼくは指摘したい。

それは彼女の芸名だ。言うに事欠いて「fumiko」と名乗っている。

いつからこうやって「ファーストネームのみをローマ字で表記」が流行ってしまったのだろうか。ほんとうにかっこいいのか、これ。「TERU」とか「Gackt」とか聞いて真顔でいいのか。笑うところじゃないのか、それは。

「fumiko」の場合は、頭文字も含めて全てを小文字で表記するあたりに、さらに一歩進んだしょっぱさを感じる。「風船おじさんの三女」という話題に惑わされてはいけないと思う。

またfumikoは「風船もバイオリンの音も空に向かって広がっていくもの。そんな大きな世界をいつも演奏していきたい」とコメントしている。バイオリンの音は空に向かって広がっていく、というのは何の疑問もなく前提として受け入れてよいのか、という点は今回はおいておくとしても、デビューの喜びは理解した上で、父親と同じ轍を踏むな、という意味でも「浮かれるな」とだけは言っておきたい。


とはいえ「fumico」じゃなかった点は評価したいと思う(*1)。あと「f.U.M.i.」とか。



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*1
2002/07/02参照

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(総裁談)




2003/04/20  

「ギャル男(お)」について教えてもらったことがある。聞いた事が無い上にとてつもなく下品な響き。

「簡単にいうとギャルの男版」だと説明をされる。ギャルそのものはっきり知らないがなんとなく理解できてしまうのが「ギャル男」の軽さからだと思う。
こうした呼び名が付けられるのはその風体で路上にたむろすることに対する見せしめなのだろうか。そうだとすると少々気の毒な気がする。

今朝、ニュースで哀川翔の記事みた。彼はもと「一世風靡SEPIA」の一員でその母体は「劇男一世風靡」だったらしい。

あぁ、自分たちで名づけてもこうなんだというやるせなさ。
「素意や」の叫びも重く、自称がそれなりの責任を負うことを知りました。

(長野談)
 
 

2003/04/19  

以前から気になっていたのが、上司の口癖の「ありえない」だ。

2つある案の一つを「これはありえないですね」と強い否定でもう一つの案に妥当性を与えてしまうちょっとずるい言葉だ。これで選べと言われてもと躊躇している相手に有効らしい。
いたずらにバリエーションを作る仕事をしている身なので、是非自分のものにしたいと思う。

難点を言えば、最近若者の会話やCMで耳にする「ありえない。」と混同されやすいこと。
若者ぶっていると思われないように注意したい。

(長野談)
 
 

2003/04/18  

先日見た夢の話を。

妹が自転車を買うのに付き合う夢だった。近所の自転車屋に行くと、メキシコ人の店員が流暢な日本語で対応してくれた。なぜメキシコ人と分かったのかというと、それはこれが夢だから。

いくつかの候補を前に兄妹で迷い、最終的にある一台に決め、メキシコ人にそれを買うことを告げると、彼は、唐突に、自分の知り合いに大リーガーがいてその大リーガーはイチローと仲が良いので、彼のサインがもらえるがどうだ、と言った。妹とぼくは喜び、是非サインをもらってきて欲しいとお願いした。

そして翌日自転車が梱包されて家に届いた。玄関先で妹と二人で開梱すると、なかからサイン入りの自転車が現われた。フレームには黒のマジックのたどたどしい字で

「鈴木さん」

と書かれていた(*1)


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*1
たいていの夢はどこかしら奇妙なものだが、この夢で一番奇妙なのは、イチローのサインがもらえると知ってぼくが喜んだ、という部分だ。欲しいか、そんなもの。夢の中のこととはいえ、自分のことが信用ならない。

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(総裁談)




2003/04/16  

アンチドンキホーテのサイトを見つけた。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Keyaki/8195/
このサイトの趣旨はともかく、次のような呼称は問題だと思う(以下抜粋)。

『ドンキからの回答:
7月23日、ようやくドンキからの回答が得られました。
結果は、予想通りとは言え、都知事からの要請も全く受け入れる気すらないようです。以下、ドンキからの回答文を全文掲載します。』

「ドンキ」って、愛称だろうに。大丈夫か。それは「ピン子ちゃん嫌い」って言うようなものではないのか。


しかし、一方、ドンキホーテも言葉遣いの変さでは負けていない。店内には

「なにかご用がありましたら、ドンキお客様係『カスタマー』にお声をお掛けください」

っていう掲示がされている。「カスタマー」の意味分かってんのか。


ということで、この勝負は引き分けとしたい。今後とも両者ともどもがんばってもらいたい。どっちもがんばれ。どっちも負けるな。


(総裁談)





2003/04/16  

会社のビルの前で近所の高校の生徒達とすれ違った。聞こえてきた彼らの会話は「俺、朝から晩までこんなビルに閉じこめられて働くなんてやだ。大人になんかなりたくないよなー」というものだった。こういうのを「ピーターパン症候群」と言うのだろうか。

ところで仕事で知り合った取引先の人は学生時代ずっとアメフトをやっていたという。いまでもアメフトサークルなどを見つけてプレイがしたいのだそうだ。

「だけどねー、アメフトサークルなんてなかなかないし、第一こう忙しくちゃねえ」

とこぼしていた。

彼がスポーツマンであったという事実と同時に、給料の半分ぐらいを風俗につぎ込んでいるという事実も一部の人々の間では有名だ。

思春期のモヤモヤはスポーツで発散するものと決まっているが、大人になると逆にスポーツのモヤモヤを風俗で発散させるようだ。

ピーターパン症候群対策として、こういった事実を若者達に伝えていくことは効果的なのではないかと思う(*1)


---
*1
ていうか、思春期のモヤモヤは、スポーツなんかの代替行為によって発散できるものなんでしょうか。ぼくはスポーツをちゃんとやったことがないので分かりませんが。
さらに言えば風俗も経験したことがない。ぼく自身としてはこれからも、大切な自分の一部としてモヤモヤとともに生きていこうと思う。モヤモヤ、嫌いじゃないし。

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(総裁談)








2003/04/14  

知り合いの営業マンが、昨年度、まったく売り上げ目標に届かなかった、とこぼしていた。これは自分のせいと言うより、自分が売らなければならない商品があまりにしょぼいのと、この不況が原因だという。「なのに部長は『売れないのなら、がんばればいい』とか、そんなことしか言わないんですよ」と嘆いていた。

売れないのなら、がんばればいい。

おまえはマリー・アントワネットか、と言いたい。そんなことを言っているとギロチンにかけられてしまうぞ。歴史教育の重要性はこんなところにも現れていると思う。

ちゃんと歴史を勉強して、ときどきは「売れないのなら、お菓子を食べればいいのに」と言ってみると良いと思う。


(総裁談)




2003/04/14  

けっこう以前の話題ですが、死刑判決が確定していたが再審で無罪判決を勝ち取った人(たしかそのとき70歳過ぎの方)が、国民年金の受給請求を却下されていたことがニュースとなっていた。

「受給のために必要な手続きをとっていなかった」というのが理由だそうだ。国民年金制度が始まったのは、この方の死刑がすでに確定し、刑務所に収容されていた時だったのだそうだ。そりゃ手続きしないだろう。

当時法務省は「制度については当時、知らせたはずだ」と言い張っていたらしいが「死刑が確定した人に『年金に入りますか』とは聴かないのではないか」という疑問の声が挙がり、問題になっていた。

その後、これがどう決着したのかは知らないが、気になるのは法務省側の今後の対策だ。死刑囚に「老後のために年金に入りませんか」と聞く部署はできたのか。

いくら不況で仕事がないとはいえ、今の仕事を失っても、この仕事はやりたくないと思った。

でもどうしてもやらなければならないのなら、ついでに株運用などの財テクの指導も、さらには亜硝酸塩とか食品添加物の危険性なども説いてまわりたいと思う。


(総裁談)




2003/04/12  

「マルチユース支援システム」という文章を見かけた。ぱっと見て「マルチーズ」に見えた。「マルチーズ支援システム」。

実体は一つのデータを様々な用途に活かすことを意味し、マルチーズは残念ながら支援されないらしい。しかし、マルチーズをも支援してこそ真のマルチと言えるのではないだろうか。

ちなみに一つのデータを様々な用途に活かすことから「ワン・ソース・マルチユース」とも言われるらしいが、「ワン」が入っているあたり、実際にはかなりマルチーズを意識していると思われる。

チワワ人気の昨今、マルチーズ業界のために今後のマルチユース支援システムに期待したい。


(総裁談)




2003/04/11  

2003/04/05のカモだよりで「サーバ」「ユーザ」などの「伸ばし省略」のプロっぽさについて書きましたが。

設計の仕事をしている妹によると、じつはこの「伸ばし省略」にはルールがあるそうだ。さすが技術者。ルールがあるのか。

1.単語の真ん中にある伸ばしは省略しない。
2.単語の最後に付く伸ばしは、ひとつまでとする。

妹曰く、「エアースパイダー」は「エアスパイダー」になるが「パームオービタルサンダー」は「パムオビタルサンダ」にはならずにそのまま「パームオービタルサンダー」なのだそうだ。ていうか、妹よ、「パームオービタルサンダー」って何よ(*1)

さらに、「ジョージ・クルーニー」はそのままでよいが「ケリー・テイラー」は「ケリー・テイラ」あたりにするとなんとなくプロっぽい、とのこと(*2)


「ハリポタ」って、そういうことだったのか。



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*1
妹が会社で設計していた機械工具の名前だそうです。

*2
ていうか、妹よ、ケリー・テイラー(*3)て。

*3
「ビバリーヒルズ高校白書」参照のこと。

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(総裁談)




2003/04/11  

久しぶりに新幹線に乗って出張。車内の電光掲示板に流れるニュースを読んで思ったことを。

・「バグダッド、陥落」

バグダッドって、濁点多すぎ。そして「ッ」に点が打てないのが歯がゆい。今回の戦争では、小さい「ッ」に点を打てない日本語側の対応問題が浮き彫りになったと思う。

・「六ヶ所村の使用済み核燃料プールに600カ所の不正溶接が見つかる」

六ヶ所なのか600カ所なのかはっきりして欲しい。


今日はこんなところで。


(総裁談)




2003/04/10  

2、3年前に都営三田線が目蒲線と相互乗り入れした。その際の広告のコピーは、

「浜っ子も、シロガネーゼも日比谷が近くなる。いいなあ」

であった。

率直に言って、このコピーはいただけない。三田線といえば高島平。コピーは次のようにするべきであった。

「浜っ子も、シロガネーゼも高島平団地が近くなる。いいなあ」

と思ったら、浜っ子もシロガネーゼも、乗り換え無しで高島平に行けるようにはなったが、所用時間はやはり1時間強はかかる。

誠に残念な結果だが、日比谷ごときは簡単に手に入るが、本当に良いものはなかなか手に入らないものだ、という結論で、ここはひとつさやに収めてはいただけぬか(*1)


---
*1
なんだこの言葉遣い。ていうか、だれも怒ってないし。
---

(総裁談)




2003/04/09  

会社の最寄り駅の構内に新しいお店ができた。ヒロタである。シュークリームのヒロタ。真新しいきれいなお店の壁面には大きく「ヒロタは21世紀もチャレンジします!」。

おいしいとか、安いとか、そういうことは一言もなく、とにかくヒロタは21世紀もチャレンジするとのこと。そもそも、何にチャレンジするのか、21世紀「も」ということだが、20世紀には何をチャレンジしたのか、など疑問点は多い。

シュークリーム屋がチャレンジ。最もチャレンジして欲しくない業態ではないだろうか。不況の折り、チャレンジばやりのようだが、なんでもチャレンジすればよいというものではないと思う。

チャレンジ業界も爛熟期を迎え、今後はチャレンジにもTPOが望まれる時代になっていると思う。ていうか、チャレンジ業界ってなんだ。


(総裁談)




2003/04/07  

今日は鉄腕アトムの誕生日ということで、朝日新聞は4ページも割いてアトム特集をやっていた。

そのなかに「アトム宣言」というものがあった。「アトムの心を私たち人間も忘れず持ち続けるために、小学4年生から中学3年生までの21世紀を担うこどもたちから「アトム宣言」を募集しました」とのこと。いくつかその「アトム宣言」を紹介しよう。

・私たちは、自然環境を大切にし、人類、動物、植物が生き生きと共存できる未来を目指すことを誓います。(小学5年生)
・私たちはその力で町を笑顔にあふれさせることができるような、正義の科学を発展させていくことを誓います。(中学1年生)
・私たちは、どんなことにも挑戦し、何度失敗しても立ち上がる勇気を持ち、強く立派に生きることを誓います。(中学2年生)

これまたえらいことを軽々しく誓いすぎではないだろうか。「私たち」にぼくが含まれていないことを願うばかりだ。

そしてこの「アトム宣言」の下に「お菓子未来宣言!」と題して明治製菓が広告を出していた。上記の「アトム宣言」をうけて「これからの未来について堂々と宣言しているこどもたちに、私たちは何ができるだろうか。明治製菓は考えてみました」とのこと。そして明治製菓の出した結論は

「おいしいお菓子をつくる。それしかないと思いました」

だそうです。

これはこれで、もうちょっと何か軽々しく誓っても良かったのではないかと思う。


(総裁談)




2003/04/06  

以前電車内でぼくの隣に立っていたおじさんが、読んでいる本に、1ページあたり5ラインずつぐらいのペースで赤い鉛筆でアンダーラインを引いているのを見た。もう、本のほとんどが赤線である。しかも、その本が「ハワイ放浪記」とかいう本で、赤線を引いている文章が「そのとき5番のテーブルにマティーニが置かれた」とか、「彼女はそういってホテルを出た」とかそういう箇所なのだ。そんなに大事か、マティーニ。

その後そのおじさんのことは忘れていたのだが、先日、帰りの電車で、ぼくの前に座っていたおじさんが、今度は「週間現代」とかそんな感じの週刊誌の記事に同じようにたくさんの赤線を引いていた。同じ人だろうか。赤線マニアか。団地マニアよりは不思議ではないが。


ってゆうか「赤線マニア」(*1)って、ほかの意味のような気がする。


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*1
山本晋也カントクあたりは「赤線マニア」だと思うのだが、どうだろうか。

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(総裁談)




2003/04/06  

先日ある雑誌で見たインタビュー記事で、ある歌い手さんがインタビュアーに「今回の新作には○○の影響を感じるのですが?」と聞かれて「実はあの曲は○○へのリスペクトなんだよ」と答えていた。

ところで。今仕事で企画している内容が、ある会社によってすでに特許申請されている内容に似ていることが分かって困っている。ここはひとつ前述の歌い手さんに習って企画書の隅に「特許番号1234567へのリスペクト」と書いてお茶を濁そうかと思うがどうだろうか。

ほかにもたとえば

「特許番号1234567へのオマージュ」
「特許番号1234567のパスティーシュ」
「特許番号1234567へのレクイエム」
「Dedicated to 特許番号1234567」
「ボーリング フォー 特許番号1234567」
「No more 特許番号1234567!!」
「特許番号1234567を想う会」

とか。

後半は全然意味違いますが。


(総裁談)



2003/04/05  

仕事で時々目にする、技術職の人の書く書類やメールの文中では「サーバー」は「サーバ」、「ユーザー」は「ユーザ」と最後の伸ばしは略されていることが多い。なんでだろうか。何でだかは分からないが、なんとなくプロっぽい。

で、ソニーのパソコンの開発者インタビュー記事(*1)を読んだら。

「アーキテクチャ」
「プロジェクトリーダ」
「プロセッサ」
「プレーヤ」
「ポインタ」
「コネクタ」
「バッテリ」
「シンクロナイザ」
「アクセラレータ」
「テクノロジ」

と、やはり「伸ばし省略」が目白押しだった。


しまいにゃ「ソニ」って言い出すのではないかと思った。カレーライスの女か。いや、「カレライス」か(*2)


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*1
<http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0326/mobile196.htm>

*2
<http://www.toysfactory.co.jp/discog/discography_2_list.cfm?artistcode=1672&goods_tfcode=TFCC&goods_no=89044>

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(総裁談)




2003/04/03  

以前名古屋に行き、地下鉄に乗ったとき、車両内のドアの横に小さい鏡が付いているのに気がついた。なんのためのものなのだろうか。化粧直しコーナーか。

という話を知人にしたところ、それは背後のチカンの顔を特定するためのものだという説が。

だったらあんな小さな鏡でなく、車両の壁全体を鏡張りにしたほうがみんなから見えて、チカン行為ができなくなるのでより効果的なのではないか。

いっそのこと床も鏡張りにすれば、チカンする必要もなくなって、一層効果的。

(総裁談)



2003/04/03  

今日、お客さんを交えた会議で、部長が「今日はこうして膝を交えて話をする機会が持てたので、ざっくばらんにいきましょう」と言っていた。

ところでオフィス家具のカタログを見た。「会議でのコラボレーションを加速する新発想のオフィスデスク」と銘打たれたデスクが載っていた。

ぼくがいつも欲しいな、と思う会議用のオフィスデスクは「いま足に当たっているのはデスクの足なのか、お客さんの足なのか」がすぐに分かるデスクだ。今日もてっきりデスクの足だと思って軽くけ飛ばしていた物体が向かいのお客さんの足であることに気がつくのに5分ぐらいかかった。

相手もすぐ足どければいいのに何で数分も蹴られるままにしていたのか。もしやこれが僕ら流の「ざっくばらん」なのかと思ったのかもしれない。いつ物理的に膝を交えてくるか、気が気ではなかったのではないか。

そんな水面下のコラボレーションの加速は誰も望んでいない。


(総裁談)




2003/04/02  

変な夢を見た。夢の中でぼくはなぜか「水戸黄門」を見ていた。番組が始まって5分ぐらいしかたっていないのに、早くも悪代官に向かってスケさんが印籠をみせて「この紋所が〜」とやってしまった。

しょうがないからとりあえず恐れ入る悪代官。確かに「回りくどいことやってないでさっさと印籠見せればいいじゃん」と誰もが思うだろうけど。

で、スケさんに向かって黄門様が一言

「も〜、空気読めよ」

そんな夢。

今でもときどきいわゆる「空気が読めない」人に出会うが、そんな人を見ると、きっとこの人は小学生のとき自分がオニになる度に毎回「フルーツバスケット!!」と喜々として叫んでいたんだろうなと思う。乱用を防止するルールは無かったので別にいけない事じゃないけど、あれはオレンジとかリンゴとかが適度に出た後に印籠のように使うもんだろう。


(総裁談)




2003/04/01  

Microsoft社の調査によると企業がパソコンのOSを『Windows 95』や『Windows 98』から『Windows XP Professional』に変えると、業務効率がアップし合計で数10億ドルの節約になるらしいです(*1)

ところでそのMicrosoft社の「Office」には「PowerPoint」というプレゼンテーションソフトが入っている。ご存じの方も多いと思いますが、あれで四角形とか書いたときのデフォルトの塗りの色がとてつもなく気持ち悪い緑色。あれ、みんな必ず色を変更すると思う。あんな色のまま使う人っていないはず。

あの色をもっと普通の色にするだけでみんなの手間が一つ減るのに、といつも思う。

みんなが色を変更する、そのクリックのアクションで発電していたら、今までできっと数10億ドルぐらいの発電量になっていると思う。



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*1
http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf/CID/onair/biztech/pc/210969

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(総裁談)




2003年3月のカモだより