2003/01/31  

<お知らせ>
家のパソコンのハードディスクがダメになってしまったせいでここ2日ほど更新できませんでした。(今はびくびくしながらオフィスで書いています)。
<私信>
というわけでメールアドレスとか全部分からなくなってしまいました。みなさん、メールをあらためて送ってください。せっかくなんで愉快なコメントを添えて。
</私信>
</お知らせ>

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来週、重要なプレゼンテーションがある。メンバーのひとたちもみんな緊張しているようだ。「プレゼンテーション」とか「プレゼン」などの言葉に敏感になっているようなので、変わりに「レイヴ」と言い換えたいと思う。

・2月5日(水)15:00〜新宿M社向けレイヴ
とか
・M社向けレイヴ議事録
とか
・件名:レイヴ資料送ります(ちょっと重いです)
とか。

聞けば「野外レイヴ」とか「トランス系レイヴ」とかいうものがあるらしいではないか。来週は、うまくいかなかったら、やおらトランス系レイヴにしてしまえば良い。ピース(*1)

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*1
とりあえず、レイヴの事など何一つ分かっていません。

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(総裁談)



2003/01/28  

映像業界の方々と仕事をしたことがある。

噂に違わずけっこうな体育会系の業界の香りがした。一番たいへんそうだったのがアシスタントディレクター、よくADと呼ばれる人だ。ほとんど雑用係。撮影許可の交渉に行ったり、お弁当の手配したり。いちおう大分類で言ったら「ディレクター」なのに、「アシスタント」がつくだけでこのあつかい。

「アシスタント」は日本語で言ったら「補佐」だろうか。ときどき「課長補佐」っていう役職の人がいるけど、雑用係だったのかあれは。あと「大統領補佐官」とか。

以前『竹中経財相は「リンゼー米大統領補佐官とは為替水準について話し合っていない」などと発言』というニュースがあったが、そりゃそうだ。補佐官はそんな大事な話しないと思う。そのかわり「弁当買ってこい」って言ったら買ってきたんじゃないだろうかと思う。

(総裁談)



2003/01/28  

仕事である文章を書かなければならなかった。書いたものをメールで送ったのだが、その文中に誤字がいくつかあったようだった。送った先の校正をする人からその旨指摘するメールが返ってきた。

「今後は気をつけてください」と軽くたしなめられたのだが、メールの最後に挿入されているその人の署名が

ーーーーーーーーーーーーー
鈴木 太郎
tel:03-1234-5678
fax:03-1234-5678
東京都品川区○○○○
ーーーーーーーーーーーーー

というものだった。こういう人よくいる。


あんたに誤字をどうのこうの言われたくない、と思った。

(総裁談)



2003/01/26  

本とか雑誌をたくさん重ねるときは背(綴じてある方)と口(その逆)とを交互にしていかないと真っすぐに重ならない。背よりもほんの少しだけ口の方に厚みがあるので、重ねていくうちに斜めになってしまう。

ところで多くの男性が電車のシートに座るとき不必要に大きく足を開く。そんに開いていったい何を見せつけようというのか。JRなんかはこういうことを「マナー違反」として慎むよう呼びかけるポスターを貼っていたりするが、効果はいっこうに上がっていないように思われる。ここは発想の転換が必要だ。

車内のシートから背もたれをなくし、窓際ではなく真ん中に置いて、交互に逆の方向を向くようにして座ることにしてはどうか。雑誌を重ねるときのように。これでみんな心おきなく足を広げられる。

「マナー違反をたしなめなくていいのか」とのご意見もあると思うが、そんな些細なことはどうでもよくなるメリットがここにはある。

つまり足広げを一般開放することによって、おっさんたちだけでなく女性も足を大きく広げるようになるかもしれないということだ。

あー、でもこの配置の場合、向かいにはシートがないので、女性が足を広げてもそれを見ることができないな。

だめだ。やめだ、やめ。

(総裁談)



2003/01/25  

団地データ追加更新しました。お楽しみください。

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何回かここで書いているが、会社の経営方針発表会などのセレモニーで取締役とか偉い人が使う言葉が気になる。以前の経営方針発表会では「経営」の形容詞がすごかった。「力強い経営」「スピード感のある経営」「手ごたえのある経営」ついには「光り輝く経営」なんてものまで出てきた。経営って輝いちゃうんだ。すごいな。

偉い人のスケジュールを見てると経営者会議というものが頻繁に開かれていて、偉くなるのってめんどくさいなーと思っていたが、実はその会議ではこういう形容詞を何にするかばかりが話し合われているのかもしれない。

「あーだめだめ。『限りなく透明に近い経営』はおととし使ったよ」とか。がぜん偉くなりたくなった。ぼくなら「のっぴきならない」とか「ぬきさしならない」とか「みちならぬ」とかを提案したい。

よく考えたらこれらの言葉のあとにくるのは「経営」じゃなくて「恋」だ。しかもあんまり先行きが思わしくない。自分が経営者向きでないことは知っていたが、恋愛向きでもないのか。

でも「歯ごたえのある経営」あたりだと通用しちゃいそう。

(総裁談)



2003/01/24  

以前、電車の中でおばさん2人が「最近、寒天が流行らしいのよ。色んなところで寒天、寒天って言ってるわよ」と言っていた。

おおかた「あるある大辞典」とか「おもいッきりテレビ」とかで「知られざる寒天のチカラ!」とかゆう感じで取り上げられたに違いないと思っていたのだが、それっきり特に寒天の話題は聞かない。あれはなんだったんだろう。

ところで、外務省は、「わかりづらい」と批判の出ていた同省独特の国名・地名表記を一般的なスタイルに改めることを決めたそうだ。

聞けば今まで外務省内ではベトナムは「ヴィエトナム」、ヨルダンは「ジョルダン」、プラハは「プラーグ」、ワルシャワは「ワルソー」と表記していたらしい。

これらは英語の発音をカタカナで表記したものなので、むしろ正しい言い方なのだが、少なくとも日本では一般的ではないので、今回改めることになったとか。

それで、はたと気がついた。もしかして。


もしかしてあのおばさんは「コンテンツ」のことを言っていたのでは。

(総裁談)



2003/01/23  

「保守新党」が発足しましたが。

政策とか党首の能力とかあのマーク(*1)はもうちょっとましなアスキーアートにできなかったのかとか、いやいやアスキーアートじゃないだろうあれは、とかはどうでもよくて、もっと根本的に民主党とか保守党とかある中でいまさら「保守新党」とはやる気があるのか、と言いたい。

もっと未来を感じさせてくれる、そんなネーミングが欲しかった。だいたい、アメリカでも「共和党」「民主党」ってさえないネーミングだし、イギリスにしたって「労働党」とかだ。まったくもってさえない。

もはやエルニーニョ現象とすら言える(*2)この世界規模のさえない現象にあって孤高の輝きを放つのがご存じお隣韓国の「ハンナラ党」だ。

ハンナラ。

大統領選挙で「民主党」に敗北を喫したことなどもはや些細なことだ、と言えてしまうぐらいの語感ではないだろうか、ハンナラ。


次作「声に出して読みたい日本語」には是非「ハンナラ党」を入れていただきたい。


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*1
http://www.hoshushintoh.com/
「ソ」だか「ラ」だか「シ」だか分かんないし。

*2
そんな風には言えないと思う。

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(総裁談)




2003/01/22  

知内の雷公神社という神社で「おっぱい祭り」がとりおこなわれたそうだ。

男子禁制、女性だけの伝統の祭りとなれば、いやがおうでも期待は高まるというものだが、なんのことはない、コメの粉を乳房の形に練り固めものを供え祈願をするという、なんとも肩すかしの企画内容だ。

「ヤマザキ春のパン祭り」や全国のいたる商店街で見られる「ふとん祭り」など、日本には肩すかしな祭りが多くある。しょせん「おっぱい祭り」もその一つにすぎなかったということか。

聞けばこの「おっぱい祭り」、かつては翌日に男性参加バージョンの「おっぱい祭り」も行われていたが、こちらは今では廃れてしまったという。

期待が大きい分だけその失望も大きい。ある意味女性よりも日頃から真剣におっぱいについて考えている分、軽々しく「おっぱい祭り」を名乗る祭りが廃れるのも当然だろう。


*以上、「ちょっとエッチなコラムも書いてみては」との要望に応えてみました。全然エッチじゃない。すいません。これが限界です。

(総裁談)



2003/01/20  

旧正田邸の取り壊し反対運動が話題になっている。取り壊しの是非に関してはともかく、気になるのは反対運動を行っている方々の言動だ。

「うやうやしくも、皇后陛下のご実家ですよッ!」
「木には精霊が宿ってるんですよ!」
「祟りがありますよ!」

なんともパワフルだ。頼もしい。このパワーを応用して、保存されそうにないものにあらかじめ皇室関係を住まわせて、コストかけずに反対運動を起こすというビジネスはどうだろう。これはビジネスモデル特許かもしれない。

以下のものなどにもあらかじめ皇室関係の人を住まわせておけば良かったのに、と思う。

・晴海高層アパート
・表参道の同潤会アパート
・阪急西宮スタジアム
・さいでりあ
・居酒屋「すずめのおやど」

後半、微妙に住めそうなものになっていますが(*1)


---
*1
NTTは今のうちから「Lモード」に住まわせておくとよいと思う。どうやって住むのか知らないけど。

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(総裁談)



2003/01/19  

「ガンダムパソコン"CHARモデル"」というものが発売になる。シャアが戦闘中に携帯していた、「所属する軍隊から支給された“端末”」というイメージでデザインしたらしい。
http://www.zdnet.co.jp/products/bandainetworks/charmodel.html

何人かの人にこの話題を振ってみたところ次のような答えが。

・ていうか、ツノが欲しかった。
・軍の端末なんかシャアが持つか、つう疑問がある(きっとそばにいるあの「大佐どのは〜」っていう人が持つんじゃないか)
・CHARモデルって「ストラト」だろう

最後のは違う(*1)。


---
*1
http://www.universal-music.co.jp/char/

(総裁談)




2003/01/17  

「一週間」という曲がある。たしかロシアの曲。小学生のころなど、歌集に載っていたりして皆さんご存じの曲だと思う。次のような歌詞だ。


日曜日に 市場へ出かけ
糸と麻を 買ってきた
テュリャテュリャテュリャテュリャテュリャテュリャリャー
テュリャテュリャテュリャテュリャテュリャテュリャリャー

月曜日に 友達が来て
火曜日は 送っていった
(「テュリャ」略)

水曜日に お風呂を沸かし
木曜日に お風呂へ入り
(「テュリャ」略)

金曜日は 何事もせず
土曜日は おしゃべりばかり
(「テュリャ」略)

友達よ これが私の
一週間の 仕事です
(「テュリャ」略)


ところで「機種依存文字」という文字がある。WindowsとMacとでは違う文字が表示されたりする文字だ。例えばWindowsで(1)「マル1」、(2)「マル2」にあたる文字はMacではそれぞれ(日)、(月)で表示されてしまう。

これをうかつに使ってしまっているサイトがけっこう多い。
例えば料理の手順を解説しているサイトでうっかりこの数字の機種依存文字を使っているところがあるのだが、これはMacで見るとこんな風になってしまう。

(日)牛肉の表面を軽くいためる
(月)鍋にお湯を入れ、牛肉をやわらかくなるまで煮る
(火)じゃがいも、キャベツ、にんじんを鍋に入れる
(水)みじん切りにしたたまねぎをフライパンであめ色になるまで炒める
(木)たまねぎをいためているフライパンにホールトマトを入れる。
(金)鍋に(木)の中身を入れて、また少し煮る
(土)塩を少しずつ入れて味をつける。
(祭)器にいれて、サワークリームを適量入れて完成

もうこれは絶対テュリャテュリャテュリャテュリャテュリャテュリャリャー テュリャテュリャテュリャテュリャリャーって言いたい。時間かけすぎ。たまねぎ炒めすぎ。


ていうか、(金)に(木)は入れないで欲しい。せっかく週末だと思ったのに。


ていうか、完成して嬉しいかもしれないけど「(祭)」て。


(総裁談)



2003/01/16  

バイク雑誌を読む機会があった。

ぼく自身はバイクの趣味は全くないので、当然内容はちんぷんかんぷんだったが、趣味の雑誌というのはおもしろいと思った。その世界に興味がない人にとってはまるで理解できない用語・内容・美意識などが満載の雑誌が世の中にこんなにもたくさんあるということ自体には非常に興味を引かれる。

本屋で普段意識したこともなかった趣味の雑誌をいくつか立ち読みしてみた。

例えば、美少女フィギュアものの雑誌では
「肌が透けてタイツを履いた様に見えるための塗装方法」
とか真剣に伝授してるし、

社交ダンスの雑誌だと
「ホールドは少しコンパクトにするというフロアでのマナーは基本だ」
って、全然聞いたことない基本を説教されるし、

フラワーアレンジメントの雑誌だと
「ステムが自然につながっているように見せる為、メカニカルフォーカルポイントに向かって挿していきます」
とか親切丁寧に理解不能な説明をしている。

ほんとにちんぷんかんぷんで面白い。ぼくが雑誌の編集を自由にやっていいということになったら、団地趣味の雑誌よりも、趣味雑誌趣味の雑誌を作りたいと思う。言うなればメタ雑誌だ。せっかくなら是非ディアゴスティーニで出版して欲しい。「月刊『雑誌』」。もちろん特製バインダー付。

第一弾は「月刊OLマニュアル」と「BIG tomorrow」合併号で特別価格980円。

(総裁談)



2003/01/15  

アン・ルイスがパニック症候群だったという記事を最近よく見かける。

問題は彼女がパニック症候群だということよりも(*1)、それらの記事でのアン・ルイスの呼び方が「アンさん」だということだ。以前はあくまでアン・ルイスは「アン・ルイス」だったように思う。おそらくいま、親しみと同情の気持ちがたどり着いた呼び方が「アンさん」なのだと思う。

しかし、これがきっかけで、その肝の据わったキャラクターと熟しただみ声が人気だった彼女、それは「あねご」というよりは「あんさん」だということに気がつかされた。

『「パニック症候群」で見えた私の人生』と彼女は語っているが、自分の名前の由来が見えてこようとは思いもよらなかったと思う(*2)


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*1
いやいや、それが一番の問題だろう

*2
本日のコラムは、パニック症候群という扱いづらい話題のせいで、少々歯切れが悪くなっております。

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(総裁談)



2003/01/14  

ここ数年、成人式がなにかと話題なわけですが。

成人式に参加する年齢を20歳とするのには最早あまり意味がないのではないだろうか。いっそのこと「おれ、そろそろ成人かな」と思ったら参加する、という自己成人申告制にしてはどうだろうか。もちろん一生に一回しか権利行使できない。

ぶっちゃけ、成人式とは再会・出会いの場でしかないわけで、そうなるとおいそれと20歳でなんかは参加できない。一回だけの権利、もっと見極めたタイミングで行使したいものだ。

そうなると、たぶん会場は異業種のビジネスパートナー、あるいはせっぱつまった人生のパートナーを捜す40がらみの男女の名刺交換の場になると思う。

なんだか、嫌な会だな、と思うかもしれない。しかし、これが真のオトナというものなのではないだろうか。

(総裁談)



2003/01/12  

日本人の国際化度はまだまだ低い、というレポートがあった。

ところでブラウンのテレビCMで、電動歯ブラシの素晴らしさを体験して感動してみせる人の中に「増田ナタリー」という人がいる。見た目、しゃべり方は普通の日本の方である。

増田ナタリー。ぼくは、例えば「所ジョージ」など、考えてみればあんまりな名前に慣れてしまった昨今の日本人とはいえ、歯ブラシのCMにおいてその性能以外の部分、無難にやり過ごすべき出演する素人の名前などにあえて「増田ナタリー」とはいったい、と以前から気になっているのだが、特に世間で話題にはなっていないようだ。googleで「増田ナタリー」を検索しても1件しかヒットしないありさまである(*1)

必要ないところであえて「増田ナタリー」そして誰もそれを気にしていない。

なかなかどうして日本人の国際化は確実に進展していると思う。


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*1
今日現在。少したったらこのサイトがデータベースに登録されて2件目になると思う。ちょっと嬉しい。嬉しいか。

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(総裁談)



2003/01/11  

農産物輸入規制緩和に関する話題を耳にした。「海外から安い農産物が流入してくるようになる中で、国内の農家は生き残りをかけて特色のある農産物の研究開発を余儀なくされています」とのこと

ところで堀越学園という高校がある。ご存じ深田恭子や加藤あいなど多くのタレントが在籍していたことで有名な高校だ。古くは坂口良子とか石川さゆりも在籍していたというから、噂に違わぬ歴史あるタレント高校である。しかし、最近はあまりタレント高校としての話題を聞かなくなったように思う。そして子供のころから不思議だったのだが、なぜこの高校にはタレントが多いのか、ということだ。

調べてみたところ、堀越学園が一世を風靡していた当時は、タレント活動を許可する高校が少なかった、という事情によるものらしい。最近堀越学園に勢いが感じられないのは、多くの高校がタレント活動を許可するようになったため、堀越学園を選ばなくてはならない理由が薄れた、ということだろうか。つまり、規制緩和による打撃である。

ある層に強く支持されるタレントの特徴の一つに「愛らしい顔立ちに似合わぬ大きなムネ」というのがあるが、その点「促成栽培で大きな実をつける」など堀越が生き残りをかけて農家に学ぶべき点は多いように思う(*1)


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*1
かつての在校生には松本明子などもいるようだが、出すべき特色の方向性の選択には注意したほうがいいように思う。

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(総裁談)



2003/01/10  

今日、電車の中で「そこが正社員とアルバイトの差なんだよ」という会話を耳にした。

ところで以前よく食事をしに行っていた定食屋には「本日の店主のオススメ!」というメニューがあった。おかみさんにご注文は、ときかれて「本日の店主のオススメ!」と答えるのはちょっぴり恥ずかしい。しかも、おかみさんは厨房に注文を伝える時にはそのメニューを「日替わりいっちょー」とコールするのだ。こちとらこっぱずかしいのをやむなく言ってるのにその裏切りはなんだ、と憤慨したものだ。

憤慨したので、ある時から注文は、ときかれたら「日替わりを」と言うようにした。おかみさんは何ごともなかったように普通にオーダーを受け付け、いつものように「日替わりいっちょー」とコールしたので、それ以来「日替わりを」と言うことにした。めでたしめでたし、である。

で、先日酔っぱらってスターバックスに行った折、「お持ち帰りですか?」と訊ねられて「フォーヒアで」と答えたら「はいっ?!えっ?なんですか?」とかなり動揺された(*1)

これが正社員とアルバイトの差なんだと思う。


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*1
「あ、すいません。ここで飲みます」と言い直したが、案の定コールは「フォーヒアトールラテー」だった。

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(総裁談)



2003/01/09  

歯医者に行くと必ず通う羽目になる。それは、問題の部分の治療が完了しても、ほかの部分の虫歯とか不具合を歯医者さんが見つけて「あー、ここも治しといたほうがいいなー。じゃ、来週も来てね」とかいう風になるからだ。知り合いがかつて通った歯医者は特にその傾向が強いらしく、これでもかと悪い部分を探されたらしい。

もう全部の歯を治したんじゃないかと思うぐらい通った挙げ句に、歯並びとかかみ合わせの悪さを指摘され、「治しとかないと大変なことになるよー」と脅迫されたとか。知り合いはこれはたまらんとばかりに治療の途中で通うのをやめてしまったらしいが、これといって大変なことは起こっていないとか。「あんまりやりすぎると患者も逃げちゃって逆効果だよね」と言っていた。

ところで先日雑誌で、日本伝来の風習が失われつつあることを嘆く内容の記事があった。お正月の時期と言うこともあり、鏡餅とか七草とかさまざまな風習が挙げられていたが、そのひとつに「厄除け」があった。

ぼくも厄のなんたるかは全く知らなかったので調べてみることに。そうしたら、厄界はすごいことになっていた。
http://www.sanoyakuyokedaishi.or.jp/#quick_ref
これが平成15年の厄除け祈願の対象となっている年齢のリスト。13歳〜42歳まで8種類も設定されているうえ、さらにそれぞれ、後厄、本厄、前厄があるので前後の年に生まれた人まで対象となる。

そしてさらにお洒落なセカンドポーチもつけてなんと、と言うノリで「方位除け」というオプションまで用意されているので最終的にほとんどの人に「厄除け」が必要だと言うことになる。

「ころばぬ先の杖」とか言っちゃって、なんだか脅迫っぽいし。これじゃあ風習が廃れるのも当然の成り行きかと。

あんまりやりすぎると患者も逃げちゃって逆効果だと思う。佐野厄除大師。

(総裁談)



2003/01/07  

特命リサーチ200Xという番組がある。

あんまりちゃんと見たことはないのだが、調査指令がメールで届くシーンがあった。そのメールがすごい。まず電源が落ちていると思われるパソコンが勝手に起動する。そのあとメール画面が表示される。ということは、メーラーも自動的に立ち上がるのか。「重要度:最高」にしても、普通、こうはいくまい。どういうパソコンなんだろうか。そんなメールが届くたびに勝手に動いちゃって大丈夫なのか。タイトルが「未承諾広告※必見!裏情報!」だったりしたらどうするのか。

調べたところ、この番組の過去のリサーチ内容に「セキュリティシステムは本当に安全か?」というテーマがあったようだが、そんなものリサーチしてないで自分たちのパソコンのセキュリティをどうにかしたほうが良いと思う。

(総裁談)



2003/01/06  

先日レストランで隣のテーブルに座っている中年の女性が「スペイン風オムレツ」を「スペインかぜオムレツ」と発音してオーダーしていた。

スペインかぜ。

しかしこれはどこかで聞いたような、と思って調べたら「スペイン風邪」という、かつて一世を風靡した有名なインフルエンザがあった。1918年に流行ったもので、全世界で2500万人が死亡したというウイルスだ。

しかしこれは本当にスペインからはるばるやってきた風邪なのだろうか(*1)。もしかしたら「スペイン風邪」ではなく本当に「スペイン風」なのかもしれない。だとしたら情熱と太陽の国スペイン。全世界で猛威を振るったウイルスに「スペイン風」とは、なかなか洒落たネーミングだ。

そうなると他にも「〜風ウイルス」のバリエーションを作りたくなる。

「漁師風」
「娼婦風」
「森の妖精風」
「京風」
「シェフの気まぐれ風」

気まぐれウイルスはすごく嫌だが、たぶん実際一番たちが悪いのは京風だと思う。


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*1
香港B型とかも本当に香港からやっていたものなのだろうか。もしかしたらずぼらで優柔不断なウイルスなのでそう名付けたとか。聞けばソ連A型とかもあるらしい。ソ連。なんとなくA型っぽいな、ソ連は。

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(総裁談)



2003/01/06  

寿司屋など、魚を専門に扱う店では品切れになることを「ヤマ」と言う。山に魚はいないからそういうらしい。こういうのを『粋』っていうんでしょうか。

先日食事した魚料理専門店でも、従業員同士で最新の品切れ情報を共有するために「マグロ、ヤマでーす」とか大声で言っていた。

ところが彼らは「ブドウシャーベット、ヤマでーす」という使い方もしていた。「ヤマ」の意味分かっているのか。あえて言うなら「ブドウシャーベット、ウミでーす」だろう。

と思っていたが、ぶどうの生産量日本一はヤマナシ県であることに気がついた。

こういうオチを『粋』って言うんでしょうか。


(総裁談)



2003/01/05  

昔テレビで見た70年代のアメリカを舞台にしたドラマのなかで、娘を交通事故でなくした母親が「ベトナム戦争の犠牲者のためにはみんなデモをするが、交通事故の犠牲者のためには誰もデモをしてはくれない」と言うシーンがあったのを覚えている。

戦争とか銃の暴発による事故とか、派手で目を引きやすいことに対しては様々な運動や対策・規制が執り行われるが、真に由々しき事態というのは日々緩慢に起こる事故であったりするのだ。

新年にあたり、ここでぼくは声を大にして言いたい。毎年この時期必ず起こる事故であるのにだれもデモもしないことがある、と。

それはモチをのどに詰まらせる、あの事故だ(*1)。このIT時代、われわれは正月のモチに関してもっと真剣に考えても良いのではないだろうか(*2)。規制をも視野に入れた運動を行うべきかもしれない。モチの。モチ規制。

モチ規制のデモンストレーションは、とりあえず鏡餅をこれ見よがしにハンマーで割ることからはじめたいと思う。1月11日に。


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*1
今年正月に都内でモチがのどに詰まって運ばれた人は31人、そのうち6人が死亡したそうだ。全体的に不謹慎で申し訳ない。あと、毎年ニュースで紹介されるモチの早飲み大会、あれもいかがなものかと。いつも優勝するのは同じおじいちゃんだし。あれは後継者不足なんだろうか。

*2
ITは関係ないだろう、って自分でつっこもうと思ったが、お年寄りの喉のブロードバンド化とか、いいかもしれない、と思った。8Mbpsとか。MはもちろんモチのM。ほんと不謹慎で申し訳ない。

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(総裁談)



2003/01/04  

以前、あるおじさんが「俺も若いころは中年の人たちの程度の低いギャグには辟易したものだが、なぜだか自分がそのぐらいの歳になると、ついつい口をついて出ちゃうんだよなー駄洒落が」と言っていた。

2002/12/29の「カモだより」で、この種の程度の低い駄洒落、いわゆるオヤジギャグによる被害報告をしたわけですが。どうしても駄洒落が口をついて出てしまう方は、これからは「いやいや、これはライムっていうんだよ」とフォローを入れればいいと思います。なんなら既出の駄洒落だったら下のように口調を変えれば、なお良し。

急に来たぜキビシイ納期
そんななかでも俺たちゃ呑気

とか。

さらに前述のフォローも「いやいや、これはライムっていうんだYO!」って言えばいいかと。

(総裁談)



2003/01/03  

子供の頃辞書を引いてものすごく理不尽な解説に戸惑った覚えがある。
それは「A」という言葉の意味を調べようと思って引いたら「Bのこと」と載っていたのでBを調べたら「Aのこと」と載っていたという経験だ。当時はまだそんな大人の仕事っぷりにニヤリとできる年齢ではなく、ただただぶ厚い辞書を前に途方にくれるだけだった。それが分かっていれば辞書を引いたりなんかしないんですが。

ところで今日、妹と初詣に行った。年に一度のイベントということもあり、妹は振袖を着ることになった。日本の心である。

現代っ子の例に漏れず、彼女も着物の着付けなど慣れておらず、母親に着付けの指導を受けつつの作業だったのですが。着付け作業敢行中の途中、帯を右巻きか左巻きかどちらに巻くべきかがわからなくなったので、ここは年の功、母親に助言を求めると

「ほら、よく時代劇で『あ〜れ〜』って悪代官に脱がされるじゃない、あれの逆よ」との指導が。

いや、それが分かってれば聞きはしないんですが。

っていうか、その解説って。

(総裁談)



2003/01/02  

仕事で、どう見てもしょうもないプロジェクトにたずさわらなくてはならないことがある。関係者の誰もが「あちゃー、こりゃやっちまったなあ」と内心思いつつ、だけどそんなこと言ってもなあ、とあきらめてしまう。もう誰にも止められない、そんなダメプロジェクト。略してダメプロ。

あんなサービス誰も求めてないですよねー、お金と労力の無駄遣いですよ、と先輩に愚痴をこぼしたりすると「そう思っているんならなんとかするべきだ。それが君の仕事だろ!!」とか言われる。いや、そうなんですけどねえ、分かるでしょ、もうなんつーか、どうしようもないんですよ。

世の中にはそういう事例はいっぱいある。そういうやりすごしが、ひいては日本経済の衰退を招いているのではないか、新年は勇気を持ってこういうしょうもないものにダメだしをしよう、と思ったのですが。


紅白歌合戦を見ていたら、まあいいか、と思いました(*1)


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*1
歌の合間の司会者と「サポーター」が繰り広げるNHK的茶番とか。やってる本人も含めて誰もが「あちゃー、こりゃやっちまったなあ」と思っているんだろう。やるせなさとか憤慨とかよりも同情を感じてしまう自分はオトナになったものだと思います。

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(総裁談)




2003/01/01  

あけましておめでとうございます。ところで1月4日に発売される『BBエンターテインメント』という雑誌で住宅都市整理公団が紹介されるそうです。「今後の抱負」とか訊かれて、かなりてきとうな回答をしてみましたので、読んでみてください。今年もよろしく。

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先日、品川駅で、でっかい表札を抱えている人を見た。おおよそ長さ80センチ、幅30センチ、厚さ10センチほどの表面に筆で大きく文字が書いてある板だ。どう見てもでかい表札。もしや、道場破りか(*1)

と思って書いてある文字をよく見たら「新巻鮭」とあった。なんだお歳暮かー。

でも「新巻鮭」っていう道場かもしれないという可能性も。(*2)


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*1
道場破りは破った道場の表札を持って帰る、といううろ覚えの知識に基づいたコラムですが、違ったっけ?

*2
強いんだか弱いんだかよく分からない道場の名前だ。新巻鮭道場。
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(総裁談)




2002年12月のカモだより